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クラブ活動みたいだね

 カケルは朝、いつもより早く家を出た。

 4年2組の教室に入ると、ハルとミホがもう居た。


 ハルなんか、いつもは『朝の会』のスタートギリギリに来るのに。


「CCOのこと、パパに聞いたんだけど……」

 ミホは、残念そうに言った。

「ローカル版も出ないし、ゲームを続けるのはムリじゃないか、って言ってた」


「ローカル版ってなに?」

 カケルが聞くと、


「ネットにつながなくても、ゲームができるようにすることだよ」

 ハルが教えてくれた。


「そんなやり方があるの!」

 カケルは目を輝かせた。


「なんだー! CCO、残せるじゃないか! 

 だって、ローカル版にすればいいんでしょ?」


「違うの。そのローカル版を、CCOは作らないって話なの」

 ミホは首を横に振った。


「なんで?」


「えっと、そこまではまだ聞いてない」

 と、ミホ。


 希望が見えて、カケルはがぜんやる気になった。

「だったら、お願いして出してもらえばいいんだよ! ローカル版! そしたら……」


「いや、それはちょっと違うかもなぁ」

 ハルは落ち着いた声で言った。

「ローカル版じゃ、僕たち三人がいっしょに遊べなくなると思う」


「どうして?」


「だって、ローカル版はネットにつながらないんでしょ?——ミホ」


「うん。パパがそう言ってた」


「だよね。ぼくらがCCOで一緒に遊べているのは、ネットでつながっているから」


「あ……そうか。ローカル版じゃ、”みんなで”ゲ―ムができないのか」


「そう。一人プレイになるかなって」


「それだとさびしいな。わたしはやらないかも……」

 と、ミホが言った。


「うーん、いい方法、なにか見つけられないかな?」

 カケルが言う。


「いい方法って?」

 ミホが聞いた。


「わかんない。でも、“もうちょっと”な気がして」


「大人が『ムリ』って言ってるわけだから、難しいんじゃない?」

 ハルは冷静にそう言った。


「大人はあきらめが早いだけだよ! うちのパパも、CCO、遊んだこともないのに、『あきらめなさい』って簡単に言うんだよ!」

 

「そうかなぁ……」

 ハルは首をかしげる。


「とにかくもう一回、パパに聞いてみることはできるよ?」

 ミホが言った。


「ぼくも、おじいちゃんにきいてみる。

 うちのおじいちゃん、ゲームに詳しいだって。ママが昨日言ってた」


「へー?」とミホ。


「そっか。カケルがそう言うなら……もう少し調べてみようか。僕も調べてみる」

 ハルがそう言ってうなずく。


「おっけー。またCCOにログインして、遊びながら相談しよう」

 カケルは言った。


「クラブ活動みたいだね」

 ミホがそう言って小さく笑った。

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