3なら、あるのにね……。1も2もオンラインも無い。
いよいよ、国会図書館でゲームの検索だ。
エレベーターで地下一階まで上り、ガラス張りの広い部屋へ。
調べ物用のパソコンの前に、カケルたちは座った。
ハルがキーボードを打つ——『コスモキャンプ・オンライン』。
「けんさく! っと」
「……出ないね」とミホ。
モニターには「ヒット0件」。
「じゃあ——『コスモキャンプオンライン』」
と、ハルが続けて入力してみた。
「これも0件……CCOなら?」と、ミホ。
「あ、うん。——『CCO』っと」
こんどはカケルが入力してみた。
「「でないなー」」
「どうして?」
右どなりのパソコンに向かっていた大野先生が、静かに言った。
「コスモキャンプシリーズの、ほかの作品だったらどうかな?」
「んー、じゃぁ、一番最初の『コスモキャンプ』とか?」とハル。
「けんさく! おりゃ!」とカケル。
「出た! 五件ヒット!」とハル。
「コスモキャンプ3、
コスモキャンプ4、
コスモキャンプ・エターナル、
コスモキャンプ・クラフティ
コスモキャンプ・リバイバル……」
「『1』と『2』は無くて、『3』より後のものは、あるってことかな?」とミホ。
「でも、コスモキャンプ・オンラインは、無いってことなのかなぁ」とカケル。
三人の顔が しゅんとする。
「んー……そっか……。とりあえず、『リクエスト』ボタンを押してみてもいいかもね」
うしろから、おじいちゃんがやさしく声をかけた。
「五件あるんだけど」
と、カケル。
「時間的に、三本ぐらいまでならいいですよ?」
と、大野先生。
「わかりました」
ハル、ミホ、カケルの三人は相談して、『3』『エターナル』『クラフティ』の三本を選んで、リクエストボタンをポチっと押した。
「わたしは二本ほどリクエストしました。むこうのカウンターにいいですか?」
大野先生が、みんなの顔色を見てから、ゆっくりと立ち上がって歩き出す。
カウンターで係の人が、大野先生に、たて長のカードを手渡した。
「あちらの机で、二十分ほどお待ちいただけますか。
――地下からゲームを持ってきて、テレビにつなぎます」
机に移動して、待っているあいだ、三人はそわそわ。
「『3』とかなら、あるのになぁ……」
「なんで?」
と、ひそひそ声で話していた。
やがて職員さんが三人、手押しの台車に、黒いゲーム機本体を乗せてやって来た。本体を、奥のテレビに、ていねいにつないでいく。
「お待たせいたしました。二十一番の机でご利用ください。
——その前に、こちらのリーダーへ入館証を“ピッ”とお願いします」
大野先生がカードをタッチ。
「ソフト五本、あちらで順番に利用してみましょう?」




