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アーカイ部――小4とおじいちゃん、サービス終了するネトゲを残したい  作者: にぽっく
第5章 えっ? 国会図書館がゲームを集めている?
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図書館のひみつ展

 四角いマットが置かれていた。


「このマットを、靴のまま何回か、踏んで下さい」と、職員さん。

「どうしてですか?」とミホ。

「乗ると、どこかにテレポートするんですか?」と、カケル。


「テレポートはしません。本やゲームを保存してある場所に、虫が入り込むと良くないんです。

 マットのネバネバで、靴の裏の虫やよごれを取ってから、中に入ります」


「へぇええ。 そんなことするんだ!」とハル。

「とう!」

 カケルがいち早くマットに乗る。

「べたべたするー!」とミホ。

「ホイホイにつかまったみたいな気分だなぁ」とおじいちゃん。


 エレベーターで下に降りると、広い空間が待っていた。


「天井、ひくいなぁ!」とカケル。


「はい。本やゲームは重いので、『床の広さで支える』必要があるんです。

 物を乗せすぎると床が抜けてしまうので、

 この広さならこのくらい置けます――と、

 置ける量が決まっています」


「天井じゃなくて、床のおはなし?」とカケル。


「あ、そうです。たくさん置けるように、床をなるべく広くしたい。

 そのために、天井は低くなります」


「そういうことか! 天井を低くして、そのぶん床を増やしたんだ!」とハルが手を打った。

「そのとおりです!」と、職員さん。ハルはにんまりした。


「あの、すみません……」とミホが後ろから、小さな声で言った。

「ちょっと寒いです……」


「ごめんなさい。資料(しりょう)がだめにならないように、温度と湿度(しつど)を、いつも同じにキープしています。

 ――女性は寒く感じることがありますよね」


「これを着ていいよ?」

 おじいちゃんが自分のベストを脱ごうとする。


「おじいちゃん? ()()()()()()()()()()()()()?」

「あー、そうだったね。ごめんごめん」

 おじいちゃんは、カケルのママから怒られた。


「では こちらを、ミホちゃんどうぞ。わたしは大丈夫なので」

 大野先生が、ミホに上着をかけてくれた。

「ありがとうございます!」


 大きな本棚がたくさん並んでいる。

 天井が低くて広い。

 そんな中を、しばらく歩いた。


「ここです。ゲームソフトを保存している場所」


「「「うわぁ!」」」

 いろんな大きさの箱が、前の棚にも、後ろの棚にも、ぎっしり並んでいる。


「すごくたくさんあるー!」


「ありがとうございます。『納本制度(のうほんせいど)』と言って、作った会社さんから国会図書館がゲームをもらう仕組みがあるんです」


「「「へぇえええ」」」


「CCOもありますか?」とカケル。

「この後、ゲーム機本体を見てから、地下一階のパソコンで調べてみてくださいね」と、職員さん。。


 別の階へ、エレベーターで移動すると、

 おじいちゃんよりも背の高い、ねずみ色のロッカーが、ドン! と並んでいた。


「ゲームを動かすためのゲーム機本体は、このロッカーにまとめてあります」


 ロッカーの扉が開くと、見たことのないゲーム機がたくさん。


「こんなの、見たことない!」

「これは、おじいちゃん家で見たやつだ!」


「こちらのゲーム機は、『資料(しりょう)』ではなく、『備品(びひん)』として置いてあります」


「えっと?」

「しりょう?」

「びひん?」


 カケルたちの頭の上には、「?」マークがぽんぽんと出ていた。


 おじいちゃんがみんなの前に出る。

資料(しりょう)備品(びひん)では、なにが違うんですか?」


「あ、はい。『使えるかどうか』『コピーできるかどうか』など、私たちができることが違います。

 “図書館として持っている物”、つまり資料(しりょう)と、“図書館が使うどうぐ”、つまり備品(びひん)の違いですね」


「へぇ、そうなんだ」

 とおじいちゃんもびっくりしていた。

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