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さよならなんて、言わせない。

作者: ぽっぽ。



 嘘をつく時、君は視線を少し上にずらして、その艶やかな黒髪をサッと撫でる癖を持っている。

 本人は気付いていないようだけど、周りの皆は全員知っている。デートに遅刻した理由も、昨日食べたご飯も、今もダイエットを続けている事も、全部嘘だと分かっている。

 正直者の君だから、きっと無意識の内に苦しんでいるんだよね。そう思うと、君の小さな嘘ですら愛おしく見えてくるのだから、恋とは恐ろしいものだ。


 君は嘘のつけない正直者だから、君の気持ちが僕から離れている事も、僕は知っている。

「好きだよ」と呟く君の姿が、今の僕には切なくて仕方ない。


 君の身体を引き寄せて、強引にキスをする。

 分かってる。今夜、君が僕を呼び出した理由も、君が泣く訳も、もう二度と君の気持ちが僕に戻ることのない事も、みんな知っている。

 このキスが終わる時、君は僕に別れを告げるだろう。

 だから、もう少しだけ。君の唇を塞いで、もう少しだけ僕だけの君でいて欲しい。

 僕はまだ君が好きだから、さよならなんて、言わせない。






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