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詩集 生を尽くす命の声  作者: 仲仁へび
4/9

―たとえばそんな幸せな世界―



 鍵のかけられた部屋があった。


 その部屋の中には生き物がいた。

 生き物はどうにかして部屋の外へ出たかったが、どうやっても出られない。


 ある日、部屋の中に双眼鏡が落ちていた。

 双眼鏡は部屋の外のさまざまなものを映した。

 生き物は、部屋の外に出る事をあきらめ、それで満足した。


 いつか

 生き物は自分がどうしても部屋の外に出たがった気持ちを、忘れてしまった。


 限られた空間の中 与えられた幸福。

 生き物の世界は それが全てとなった。



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