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―たとえばそんな幸せな世界―
鍵のかけられた部屋があった。
その部屋の中には生き物がいた。
生き物はどうにかして部屋の外へ出たかったが、どうやっても出られない。
ある日、部屋の中に双眼鏡が落ちていた。
双眼鏡は部屋の外のさまざまなものを映した。
生き物は、部屋の外に出る事をあきらめ、それで満足した。
いつか
生き物は自分がどうしても部屋の外に出たがった気持ちを、忘れてしまった。
限られた空間の中 与えられた幸福。
生き物の世界は それが全てとなった。
鍵のかけられた部屋があった。
その部屋の中には生き物がいた。
生き物はどうにかして部屋の外へ出たかったが、どうやっても出られない。
ある日、部屋の中に双眼鏡が落ちていた。
双眼鏡は部屋の外のさまざまなものを映した。
生き物は、部屋の外に出る事をあきらめ、それで満足した。
いつか
生き物は自分がどうしても部屋の外に出たがった気持ちを、忘れてしまった。
限られた空間の中 与えられた幸福。
生き物の世界は それが全てとなった。
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