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ユウサク

赤夜叉

作者: ただ時を待つ

「もう自分等の役目は終わりです。それでも止まれん言うなら相手になりやしょう」

「…赤、所詮我等は人斬りよ…生ある限り人斬りよ」

「ほならもう…斬らなあかんな理想は相打ち、駄目でも黒は殺す」

「赤、お前の本質は修羅…平和な世では苦痛だぞ?」

「それでも黒よりマシや…我慢出来な死ぬまでよ」

「来い…!」

「参る!!」

二人が動くその時、足下に幾何学模様が現れ光に包まれた。


ーー-- 


ガチャリとドアを開ける音がした、不審人物はゆっくりとユウサクに近付いて行き。


???「キエエエエェェェェェェェェェェェ!!!!!!」


奇声を上げユウサクの顔ほんの数ミリの場所に深々と突き刺さる。


ユウサク「ギャアァァァァァァァァアッァアアァァァ!!!!!!」


奇声に何事かと目を開けた瞬間、包丁の刃が目の前に突き刺さり変な奇声を上げながらベッドから転げ落ちた。


ユウサク「イタタタ…っ一体誰がっ!」


自分の置かれた状況を思い出し、立ち上がり周囲を見渡すが誰の姿も見あたらない、だがベッドを見ると刃物の痕があり夢ではないと知らせてくれる。


警戒をし続けるユウサクを嘲笑うかのように両足を掴まれ一気に引き倒される。


ユウサク「痛ったぁ!誰や!」


と振り返り下を見るが誰もいない。

ユラリと背後に黒い影が現れユウサクを突き飛ばし、目の前に包丁を突き刺さした。


ユウサク「ひぃぃぃぃぃぃ!!!!」


一瞬体が硬直するが影を突き飛ばし全力で後退する。

殺されると思った瞬間。


「目ェ覚めたか?蛆虫野郎」


と幼女の声がした。


ユウサク「ん?あ、あんさん…!」


目の前に現れたのはこの国の軍務卿・フレシーだった。


ユウサク「な、何でこんな…」


恐る恐る聞いて見ると。


フレシー「一番手っ取り早く目ぇ醒めるから」


と単純明快な答えが返ってきた。


ユウサク「だったらもっと普通に起こして下さいな!」


抗議するユウサクだったが、ビシッと指を突き付けられ。


フレシー「後、不純異性交遊の現場を取り押さえたかったから」


と堂々と言い放つ。


ユウサク「んなもんやるわけないですかいな!」


と抗議するが完全スルー。


フレシー「私という者がありながら不純異性交遊は止めてって言ってるじゃないの!」


フレシー劇場の始まり始まり~と頭に浮かび上がったがすぐに振り払う。


ユウサク「いや…何も無かったやん」

フレシー「毎晩毎晩女を連れ込んで…私という女がありながらアナタは満足出来ないの!?」

ユウサク「いや!?あんさんと僕付き合ってないですよね!?しかも見た目的に犯罪臭しかせぇへんのですよ!!」


フレシーはユウサクを無視し話しを続ける。


フレシー「女を連れ込む度に私は枕を濡らす日々よぉ!!」

ユウサク「……」

フレシー「貴方達の行為を隣の部屋で聞いて…私は興奮と悲しみで眠れない夜を過ごしているのよ!!」

ユウサク「別に言わんでいい単語入ってんなぁ」

フレシー「どうしても我慢が出来ず一回貴方の部屋を覗いたことがあるの……」


どこか諦めが入った表情を浮かべるフレシー。


フレシー「アナタが空想上の女を抱いてベッドをギシギシ言わせていた時、私は別の意味で悲しみに暮れたわ」

ユウサク「って!全部空想上の女やったんかいな!!ウチどんだけ痛い奴なん!?」

フレシー「アナタにわかる!?空想なのにあたかも女を抱いているようにベッドをギシギシ言わしているを目撃した私の気持ちが!?」


ユウサク「うん、分からんあんさんがどんな頭してるか一切解らん」

フレシー「もう、疲れました。実家に帰らせてもらいます」

ユウサク「あっ、うん気を付けなぁよ」

フレシー「……ここで……此処で引き止めてくれたら…私は…」


今にも泣き出しそうな顔をしながら決意する。


フレシー「アンタを、殺さずに済んだのにぃぃいぃぃぃいぃぃぃぃぃ!!!!!!」


包丁を取り出しユウサクの胸目掛けて突き出す。


ユウサク「ギャアァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」


突然の事で反応が遅れたがギリギリで回避に成功したが、服が切り裂かれる。


ユウサク「一体何事!?」

フレシー「ケタケタケタ、クフフフフ、ウッフフフフ、あ~あ…今ので死んでたら苦しまなくて済んだのになぁ~」

ユウサク「な、何をゆうて……」

フレシー「ぁなたを殺してぇ!!!!!!私も死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」

ユウサク「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!!!」

フレシー「アナタが悪いのよぉ!!空想で遊んでばかりいるから、本物をおざなりにするから……イケナイノヨォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

ユウサク「怖っ!!」


フレシー「ほらっ!私と死のダンスを踊る感想は!?楽しいでしょ!!」

ユウサク「楽しゅうないわ!!冷や汗もんの恐怖しか感じてないわ!!」

フレシー「感じてる?だったら前みたいになる日も近いわねぇぇぇ!キャハハハハハハ!!!」

ユウサク「これいつになったら終わるのん!?もう勘弁してくらはい!!」

フレシー「あぁ!!私も感じてるわ!!!!これが愛し合うってことなのねぇぇぇ!!!!!!」

ユウサク「違います!!断固として間違いを提唱します!!!」

フレシー「アナタの照れ隠しはァァッ!!!ヘタ過ぎるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

ユウサク「だ、だれかーーーー!!!!!!助けてーーーー!!!!」


そう叫ぶものの誰も助ける者はいなかった。

雄作(ユウサク)

痩せ男

転移前は戦場で敵の返り血で真っ赤に染まったことから“赤夜叉”と呼ばれた。(死に設定)

お人好しでフレシーの生きがいに渋々付き合う、最近の悩みは誰も助けてくれないこと。

台詞が変なのは仕様である。


フレシー

ロリババア

この国の軍務卿、能力だけは高く無駄に仕事が出来る。何故こんな風になったかは不明。

こいつのせいで元々あったシリアス展開が全てお蔵入りし、何故か昼ドラ風になった。

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