12話 救うために
今まで不定期更新だったのですがストックも無くなったので月、金の投稿を目安とします。もしかしたら気分によって早くなったり遅くなったり、多く更新したりするかもしれません。迷惑をかけますがよろしくお願いします
俺はすぐに荷物を整え宿を出た。
「くそ!やっぱり人なんか信用するんじゃなかったんだ。」
二人がどこに行ったのかも分からない。まず俺には二人を助ける力をがない。時間は有限だ。すぐに行動しないといけない。
「世界を繋ぐ者、俺もあれになれればもしかしたら。」
クラスというのは自分の力に補正をかけて強化をしてくれるものでもある。その世界を繋ぐ者ならばかなりの力の向上が期待できる。
だが、それだけでは足りない。
「Lvも足りない。技能もきついか?、いや、あいつの無属性魔法の対抗策も考えなくちゃいけない。」
やる事が多すぎて頭が痛くなる。俺は1度立ち止まって考えてみる。
(強くなるためにダンジョンに潜るか?いや、近くのあのダンジョンじゃあ時間がかかりすぎる。探すのも絶望的だ。何か、何か方法は無いのか?)
「お、あんたあの時の奴じゃねえか。」
突然声をかけられた。しかしこっちに来て日がたってない俺でも聞き覚えのある声だった。
「.....ジェクトか。」
「お、名前は覚えていたみたいだな。どうした?そんな困った顔をして。」
「別に何でもない。」
「何でもなくはないだろ。言ってみろよ。大抵の事はしてやるぜ?」
「....短期間で強くなる方法を探している。」
「なんだ?俺に勝ったのにまだ強くなりたいのか?」
「お前あの時全然本気じゃなかったんだろ。それに俺が戦いたいやつはきっとあんたより強い。」
「ほう?俺よりも強いヤツか。ま、世界は広いからな。そんな奴がいても不思議じゃねえか。」
ジェクトは少し考え込むと俺に提案してきた。
「短期間で強くなりたいならとっておきの場所があるぜ?」
「とっておきの場所だと?」
「あぁ、まだひよっこだった俺をこのLvまで上げさせてくれた場所だ。」
「何処だそこは?」
「あそこの山にある試練の間だ。」
「試練の間?」
「なんだ?結構有名なのに知らないのか?まぁいい、試練の間というのは神が造ったといわれる迷宮のようなものでな。そこにいくと試練を受けることが出来て、それを見事クリアするとかなりの力の向上を見込めるぜ。」
「試練っていうのは何なんだ?」
「さぁ?試練の内容は人それぞれだからわからん。だがかなりの辛さということだけは保証してやるぜ?」
「.....強くなれるんだな?」
「あぁ。」
「分かった。ならそこに行くとする。」
「お前が強くなって戻ってくると期待してるぜ?」
「お前を軽く倒せるぐらいには強くなってきてやるよ。」
こうして俺はその試練の間と呼ばれる所に向かうことにした。なるべく急がなくてはいけない。その試練の間に取れる時間はせいぜい五日間だろう。
俺はすぐに用意して山に向かった。