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最前線の守護者  作者: 白兎
全ての始まり
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プロローグ

初投稿です。初心者でミスする部分も多いと思いますが、楽しく読んで頂けたら幸いです。

「この階段が50階層へと続く道か。」


 血まみれた地面や壁、吐き気を催す鉄の匂いするダンジョンに俺、レックスはいた。


 今俺がいるダンジョンは5レベ中、4レベルの高難易度のダンジョンだった。死が常に付き添うそのダンジョンに何故いるか、そんなの決まってる。


「次の層でやっと最下層か、もうすぐそこなんだな。」


 自分で言うのも何だがかなり実力はある方だと思っている。このダンジョンを制覇するために125Lvにまで上げてきた。かなり力はついてる。


 この世界ではLv、スキル、魔法そういった多くの謎が人々の生活にある。


 どれもが人1人1人に必ず存在し、未だにその謎は解明されていない。しかしそんな事はどうでもいい。


 人が普通に生活していてなれるLvは平均30以下だと言われている。冒険者や騎士、魔法使いといった奴らでさえ70もあればかなりいい方だ。


 だが世の中には化け物の様な奴らもいる。昔にいた伝説の勇者はLv670と言われている。

 何故こんなに高いLvになれたのかは今も分かっていない。


 まず、このLvが上がる仕組みさえ分からないのだ。経験値と言うものがある訳でもない。かといってずっと魔物を殺していても上がる訳でもない。そんな上げ方不明のLvをそこまで上げれた勇者は本当に化け物だ。


 それでも現在の俺のLvがあればかなり化け物クラスだと思う。だけど、


「まだだ、まだ足りない。」

 足りない圧倒的に足りない。

「もっと、もっと力をつけないと、」


 力が足りない、力が欲しいからダンジョンに潜る。ダンジョンに潜る奴の大抵の思考はそうだろう。

 何かを手に入れる力が、何かを壊す力が欲しいから、何かを守る力が欲しいからダンジョンに潜るんだ。


 だけどもうすぐ俺の目標は達成される。


「このダンジョンを制覇すればスキルが貰えるんだ。」


 スキル、それはそれを取得しているだけで特別な力を発揮するいわば能力の様なもの。スキルは誰もが持てるものではない。スキルを取得することが出来るだけで1人前と言われるほどでもある。


 だがそのスキルが、このダンジョンを制覇するだけで貰えるのだ。力を求める俺はスキルを求めて常人なら絶対来ないような高難易度ダンジョンに潜っているんだ。どうしてそこまで力を欲するか、それは単純だがとても深い理由だ


「絶対に力を手に入れて復讐してやる。」


 復讐、俺が力を欲する理由。悪質な人間に父を殺され、人を嫌い、差別する魔族に母を殺され、自然現象....世界に唯一の妹を殺され一人になった俺に唯一残された道。惨めだと思うなら思えばいい。哀れだと笑うのなら笑えばいい。俺はこのありとあらゆる全てに復讐すると、そう決意したのだから、


 その決意を胸に俺は最終層へと降りていった。

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