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神様はとても恋愛には厳しいようです。

前書きなんて書くことないです。

2017年 8月24日。

高校生と言うのはムズカシイお年頃なのだ。

アニメが見たい引きこもりも居れば、死に悩める子羊だっている。そして今僕の目の前には何よりもムズカシイお嬢さんが居る。この子の何が難しいって、このお嬢さんは今僕に告白したのだからな。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



2017年 7月18日。

「さーもは夏休みどうすんの?」

「別に。」

友達との会話がなかなかにだるく感じる。まず自分の名前は佐藤(さとう) 詞斗(しと)という名前だが、なぜ<さーも>なんだ?侮辱を感じる。

「夏休みだぞー?なんかやろーよーい」

そしてさっきから話しているアホは(とまり) (あきら)と言うムカつく野郎だ。そんな事よりもだ、夏休みに入ったのだ、高校生となると色々と忙しかったが、一時の休息を得た。周りの奴らは男女でイチャついてたり、オタク達が「ドゥフフ...」と言いながら趣味である何かを語っているのが目に見える。僕の趣味は普通の人とは少し違う趣味を持っている。歌の歌詞を書くことだ。別に自分が歌うわけでもない、かといって誰かが歌うわけでもない。ただ単にメモ帳に歌詞を描いているだけである。訳が解らないだろう?俺も訳が分からないんだ。みんな訳が分からないよと言ってもらって構わないよ。

さてそろそろ帰って夏休みを早速スター...

「一緒に帰ろーぜぇー?」

「.....」

なかなかにコイツもしつこいものだ。

「断る、付いてくるなよ」

えー!という反応をした気がしたがすぐに振り返ったのでわからかった。

その日の昼はモクドナルドというジャンクフード店で昼食を取りながら歌詞を考えていた。曲の題名は「クラスメイト」というものだ。皆はクラスメイトというと何を思い浮かべるだろうか。友情?信頼?恋愛?僕はどれでもない"偽善”だ。僕はあまり人を信用することが出来なくてね、人の言ったことをそのままの意味で受け取れないのさ。何か嘘ついているのでは、何か後ろめたい事があるんじゃないか、とか考えてしまってあまり信用することが出来ない。そんな僕の考えを歌詞に書くわけだが、これが以外にも難しい。小説なら文を書くだけで終わるだろうが、歌の歌詞となるとそうもいかない。音に合うように歌詞を決めていかなければならないし、人の心に残るフレーズを考えるのも難しい。ちなみに僕が作ってきた歌は15曲。この曲で16曲目である。


やっぱり頭が回らない。休憩がてらモックシェイクとかいう友達(留)からすすめてもらったオススメドリンクを飲む。!?初めてのんだが言うほど美味くない!かといって不味くもない!なにこれぇ!もう二度と飲まないようにしよう。こんな事があるから人を信用することが出来ないんだよなぁ...

ふと腕時計を見る。もう6時か、そろそろ家に帰るか。歌詞の書いたメモ帳をカバンに入れモック(モクドナルドの省略)から出るといつもの帰り道で帰っていった。


家の扉あけ玄関にはいる

「ただいまー」

「おかえりんご」

姉である。

「おかえりす」

母である。

「ただいまんとひひ」

僕はある。

父は社畜リーマンなので夜遅くまで帰ってこない。

「ご飯どうするのー?」

「外で食ったからいい」

あのクソほどマズイモックシェイクをな!!!

母の今日はどうだったのー?という掛け声を無視して自分の部屋まであがる。

部屋は自分で言うのもなんだが清潔に片付かれている。と言ってもベットと机とCDプレイヤーとCDやレコードが詰まった棚があるだけだ。

部屋に入るとすぐにベットに横たわった。夏休みに入れば朝早くから目覚ましのうるさい声を聞かなくてすむ。そう考えると夏休みとは気楽なものだな。あの息苦しい日々が走馬灯のように蘇る。僕はなかなかの頑張り屋だなと感じるよ。

時刻は0時。眠たくなり夢うつつになりながら毛布とベットの隙間に潜り込む。明日は何をしようか、と色々考えてるうちに睡魔に負ける...あぁ、人生とは疲れるなぁ...



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜~〜〜〜〜〜〜〜



2017年 3月8日。

中学生だった俺も無事受験に受かり、この

<矢田高校(やたこうこう)>に入学が決定した。ちなみに公立である。僕はそこそこの学力だから、県で真ん中辺りの公立校に入ることが出来たが、それでもかなり偏差値ギリギリだったらしい。

いよいよ、僕の新しい新生活が始まると思うと吐き気がしてくる。新しい環境に慣れるというのはきらいなのだ。新しい出会い、友情、恋愛、全てがめんどくさく、全てがどうでもいい。僕の趣味の歌詞を書くことさえできれば他はどうでもいいんだ。

そんなことを考えてる時だった。

「佐藤くん?」

声をかけてきたのは俺と同い年くらいであった。というのも矢田高校(うち)の制服を着てる割には板についていない、そんな感じがした為である。

「はい、そうですが?」

そう答えたその刹那謎の制服を着た男が僕に飛びかかってくるその様、まさに白虎であった。

「君!」

何を言うかの恐怖に男の腕の中に小さく蹲っていると、

「可愛い顔だね!」

訳が解らなかった、これはナンパなのだろうか、もう一度いうが僕は男だ。カワイイと言われて「ありがと♡♡」となる訳が無い。そう考えるとナンパでは無さそうだ、それだったらなんなんだ?ますますこの男に対する不信感は高まってきたぞ。少しは僕も何か言いかえ...まてまてまてまて今頃だが何故僕の名前を知っているんだ?僕の中学校の生徒の顔は大体把握しているが、こんな奴見たこともない。

「なんで僕の名前知ってるんですか?」

少し目に角を立てながら男に質問する。

「なんででしょーか?」

「ストーカー?」

結構本気で言ったが首を横に振りながら否定された

「自己紹介からしようか。俺の名前は留 明、とーあってよんで良いからな!」

ほう、絶対呼ぶことはないだろう。

「で、なんで僕の名前しってるんですか」

さっきよりもキレ気味に言ってみた、すると予想外の言葉が帰ってきた。

「実はね、俺君のお父さんの弟の子供、つまり親戚なんだ」

「本当ですか?」

「本当だよぉー」

何だか怪しい。まず父に兄弟がいるなど聞いたこともない...とは言うものも僕が忘れているだけかもしれない。

「これから仲良くしよーぜ☆」

「遠分お断りします。」

「なんでさー?」

「うるせ...」

おっと、本音が出そうになった、まぁ、とにかく帰ったら父に聞いてみるか。

「入学式終わったしかえろーよー」

「一緒には帰りません」

「(´・ω・`)」

そんな顔をするな...!と想いつつ無視して帰った。



午前1時

「ただいまー」

父である。

「おかえりーまんしょっく」

僕である。

いつもなら僕はもう寝ている頃だろうが、今日はあの男について話したかった。

「父さん」

「ん?」

ビールをコップに注ぎならがら話を続ける。

「父さんって兄弟いる?」

心の中の答えは90%Yesの返事がくると思っていた、いやそう思いたかった。10%の方の答えが帰ってくれば、アイツはストーカーか変態ということになる。もちろん僕もそんなのは望ましいことではない。むしろ嫌だ、しかし、神は無慈悲である。

「何言ってるんだ?一人っ子だぞ?」

あぁ、神様、僕はホモの変態に狙われているようです。



〜〜〜〜〜〜〜〜一章 完〜〜〜〜〜〜〜〜




後書きもないです。

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