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選ばれざる言霊使い   作者: シロライオン
第2章 強欲の塔 編
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エンペラー戦

前回のあらすじ

15階のボスとは思えない強そうな魔物が現れた。

「リント。危ないと思ったら助けるから3人で戦ってみて」


サーシャさんはスパルタ・・・いや。鬼らしい。

あんな奇妙で強そうな奴。”危ないと思ったら助ける”で助けれるのか?


「何を呆けておる。さっさと前を見ぬか」


ティルダの言う通りだ。今は目の前の敵に集中しないと。

そう思いながらエンペラーに振り向いた瞬間。


「グゥオォォォォォ!!」


エンペラーがけたたましい咆哮をあげた。

地鳴りがするほどの声の大きさに思わず耳を塞ぐ。


キーン


ヤバ・・耳が・・・聞こえない。

クピスとティルダも耳を塞いだまま座り込んでいる。


「クソ!」


俺はエンペラーの注意を自分に引き付けようと突っ込んだ。


キィン!


剣で斬りつけたが腕でガードされてしまう。

剣は振動状態ではなかったがこんな硬い敵は初めてだ。


リントはエンペラーと何度か打ち合ったがスピードもパワーも数段上の相手だった。

繰り出す攻撃は全て腕で塞がれ、振動状態の剣になると躱される。

徐々に押されていくリントにエンペラーは体当たりをくらわせる。


「がぁっ!」


何とか鞘でガードしたがリントは後方に吹き飛ばされてしまう。


クッ!こいつ・・・共鳴剣レゾナンスブレードの特性に気づいてるのか?


リントが時間を稼いでる間にクピスとティルダは持ち直した。

クピスは防御旋律ディフェンスを奏で、ティルダは弓を放つ。


シュッ


ティルダの弓はエンペラーの目玉を捉えたが簡単に腕で弾き返されてしまう。


「光ある所に闇はある。我が欲するは暗き常しえより生まれし漆黒の刃!暗闇付与ダークエンチャント!」


ティルダが矢を放ち時間を稼いでくれている間に回復と詠唱付与を掛けて再びエンペラーに突っ込んだ。


ガキィン!


またしても腕で塞がれてしまう。暗闇効果も効いてないようだ。


「クピス!攻撃旋律アタックだ!」


クピスに指示を出し鞘を宙に投げる。

エンペラーは鞘を一瞬警戒したが宙に投げたのを見るとここぞとばかりに襲い掛かってきた。


「ティルダ!」


ティルダは俺の掛け声を察すると鞘を狙い打つ。


シュッ!

キィィィン!

鞘が鳴く。


エンペラーの初撃を躱すと自分が出せる最高の攻撃力をエンペラーにぶつける。


???


インパクトの瞬間にエンペラーがニタァっと笑った気がした。

しかしもう止められない。


ズバッ!


共鳴剣レゾナンスブレードはエンペラーの腕を切り裂いた。

しかし次の瞬間!


「ガァァァ!」


何が起こったのか分からなかった。

左肩に激痛が走る。


エンペラーの大きな爪は鎧を貫通しリントの左肩を貫通していた。

動きを読んでいたかのように腕を一本捨てて、リントにダメージを与えに来たのだ。


水鞭ウィップ!」


しかしリントも負けてられない。このチャンスを逃すまいとリントは右手で水鞭ウィップを展開。

エンペラーを水鞭ウィップで巻くと一瞬動きを止めた。


「ティルダ!クピス!目を狙え!」


2人はすぐに反応。ティルダの矢は1つの目に直撃。

近くにいたクピスもフルートで2つ目の目を突き刺した。


エンペラーもこれはさすがに効いたようで、顔を手で覆うと後方に下がった。


「今だ!」


リントはここぞとばかりにクピスと追撃する。

左肩が負傷している俺を気遣ってか俺より先にクピスが飛び出した。


グサッ


俺は何が起こったか一瞬分からなかった・・・。

エンペラーの体から伸びた大きな針がクピスの腹を貫いたのだ。


「こ、このやろぉぉ!!」


リントは右手に全ての魔力を収束し、残った目を狙って剣を突き刺した。


「グギャァァァ!!」


エンペラーは断末魔を上げながら倒れてピクリとも動かなくなった。


「クピス!」


すぐに振り向いてクピスを探す。

しかしクピスの姿はなかった。


「ティルダ!クピスは!?」


ティルダは首を横に振る。


サーシャさんが回復してくれてるのか!?


「サーシャさん!クピスは!?」


奥の方にいるサーシャさんに呼び掛けた。


「そんなに大声出さなくても聞こえるわ」

「りんとー」


サーシャさんの後ろを見るとクピスが手を振りながら立っていた。

貫かれたはずのお腹は穴どころか服すら元通りになっている。


「・・・あれ?クピス・・・なんで?確かに・・・」


クピスの顔を見ると安堵したのかリントは気を失った。

★サーシャのひとりごと★

まったく・・・本当によく気絶する主人公ね・・・。

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