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選ばれざる言霊使い   作者: シロライオン
第1章 名もなき島 編
20/75

新装開店

前回のあらすじ

必殺パタパタ剣でトロールを倒した。

ヴェネの町が見えてくると飛んでいる速度が徐々に落ちてきた。


「あそこがキキとルルの家です」

「おー!なかなか立派な家だねぇ」


空から見るとその家は2階建てで他の家と比べると2倍はありそうだった。

庭に分厚いマットらしき物が敷いてある。


ドスン!と4人はマットに着地した。ヴァンガードはもちろん気絶していた。


「じゃあ、みんなで冒険者ギルド行きましょうか。」


俺はおっさんを担いで双子と冒険者ギルドに向かった。

ギルドに着くと人間の男らしき人がカウンターに立っていた。


「いらっしゃい」


初めて見る人だ。マリーは休みかな?


男は身長180㎝ぐらいの中肉中背の優男だった。歳は30歳後半ぐらい。

リントがキョロキョロしていると


「ん?あ~今日はマリー休みなんですよ。休みの日は代わりに僕が受付しているんですよ」

「あ、どうも。初めまして」


男の首には魔導器は付いてなかった。

奴隷じゃないらしい。


「初めまして。ここのギルド長を務めさせてもらっているロイズと申します。君はリント君かな?」

「・・・どうして俺の名前を?」

「マリーがいつも君の話をしているからね。孤高の水僧侶アクアプリーストがいるってね。」

「そうだったんですか」

「でも今日はパーティーを組んでるみたいだね」

「はい。でも、もうクエストは終わったんで清算しにきました」

「そうだったのかい。こんな可愛い子達と冒険なんて羨ましいな。でも今日はマリーがいなくて良かったね?」

「え?いやいや!」


この人・・・読心術でも持ってんのか?


「マリーさんっていつも受付してくれてる可愛い子?」


ルルがキキに問いかけた。


「たぶんそうだな。リントと恋仲だったのか?」


恋仲って・・・。


「いやいや。違うよ。ちょっと仲良くさせてもらってるだけだよ」

「そうなのかい?でもマリーは君を追いかけて・・・」

「ロイズさん!いいから清算して下さい!」


ロイズの言葉を遮った。この人油断ならねぇな・・・。


「分かったよ。じゃあギルド証を出して」


ロイズはつまらなそうに仕事を始める。

4人はギルド証を出してクエスト報酬を清算してもらった。


「おめでとう。リント君はDランクにランクアップだ。是非Dランクのクエストにも挑戦して欲しい。それ以外の人はまだポイントが足りないな」


やっとDになったか・・・Bまであと2つ。


「ではワシはこれで・・・酒を買いに行くんでの」

「ヴァンガードさん!ありがとうございました」

「おっさん。なんだかんだ楽しかった!またな」


ヴァンガードは手を振り町に消えて行った。


「じゃあ俺も帰るとするか」

「リント!その・・・あの」


キキが何やら言いたそうにモジモジしている。


「ん?」

「リント君!フレンド登録しましょ」

「あぁ。そうだね」


3人はそれぞれのギルド証を胸に当ててフレンド登録をした。

フレンドリストにキキ。ルル。が登録されました。と天の声が聞こえたような気がした。


「ありがとうございます。リント君。ちょっとウチに寄っていきません?」


エロい事は・・・起きないか・・・。

まぁでも断る理由もないな。


「じゃお言葉に甘えて」



俺は双子に連れられて家に向かった。

近くで見るとやっぱり大きい。


「お邪魔します」


中に入ると様々なアイテムや武具が至る所に並んでいた。


「おー!すごいなこれ!お店みたいだ。」

「そうなんです。昔ドワーフの父がここで店をやっていたんです」

「え?そうなの?」

「はい。でも2年前に病気で他界してしまって・・・」

「・・・お母さんは?」

「キキとルルが物心ついたときにはもういませんでした」


ルルが悲しそうに俯いた。


「・・・大変だったんだね。ごめんね。嫌な事聞いて」

「そんな事ありませんよ。ルルにはキキがいたので」

「そうだ。気にするな。それにこの家を見たら当然の疑問だろう?」

「そこでルルとキキでお店を出す事にしたんです」


へぇ。さすがドワーフの混血ハーフだな。


「なるほど。じゃあ今は開店準備中って感じか」

「はい。今回のボスドロップの、トロールの角を使って熟練度を上げたらお店を開こうと思ってたんです」

「トロールの角は錬金術で中級回復ポーションが大量に作れるしな」

「2本あるので、ルルは武器か防具を作ろうと思ってます」

「ほー」

「リント君。武器と防具どっちが良いですか?」

「え?作ってくれるの?」

「はい。リント君には今回大変お世話になりましたから。ドロップも譲ってくれましたし。」

「ありがとう。武器か防具かはルルに任せるよ」

「分かりました。じゃあ明日また来て下さいね」

「リント。キキも何かお礼を準備しておこう。また明日来てくれ」

「分かった。ありがとう」


手を振り双子と別れた。てか武具って1日もあれば出来る物なんかな?

それは腕次第ってところか?

てかおっさんが空気に・・・今度会ったら酒でもおごってやるか。


俺はそんな事を考えながら宿に帰った。

受付に行くとサーシャさんがいた。


「お帰りなさい。無事だったみたいね」

「ただいまー。サーシャさんのおかげでDランクになれました!」

「それはおめでとう!今日はお祝いしなくっちゃね」

「ありがとうございます!」



この日の夕食は豪華な肉料理だった。

でもそろそろ米とか食べたいな。この世界にあんのかな?


リントは生前の記憶はないがそういった事は覚えている。

日本人なら米が恋しくなっても無理はない。


「サーシャさんお米って知ってます?」

「おこめ?」

「白くて小さい粒がいっぱいあってモチモチしてるというかなんというか」

「うーん・・・そういえばあの人がそんな事言ってたわ。もしかしたらライスフラワーの実が近いかもね。小さい粒じゃないけどあの人は食べた時感動してたわ」

「おお!どこにあるんですか?」

「この辺りだと、この島の隣の無人島にライスフラワーがいるわ」

「マジですか!何で誰も栽培しないんですか?」

「栽培?ライスフラワーは魔物よ」

「え!?マジですか・・・」


それが流通していない理由なのかも・・・。

てか魔物って食べれんのか?魔物を食べたら魔物になっちゃいましたーってどっかのラノベで見た事あるようなきがするけど・・・。まぁ大丈夫か。


「その魔物って強いんですか?」

「んー?Dランクになったリントなら大丈夫だと思うわ。でも、あの島には最近コカトリスの群れが住み着いたって噂よ」

「触れたら石化するっていうあのコカトリスですか?」

「厳密にはクチバシに触れたらね。まぁ100%石化するわけじゃないけど」

「・・・石化とかマジ怖い」

「石化を治すアイテムはあるけどソロでは行かない方がいいわね。石化したらそのままだから」


そのままとかマジ怖いじゃん・・・今は無理そうだな。



--次の日


俺はルルとキキの家に訪れていた。


「こんにちは」

「いらっしゃい!リント君!」

「来たのか。待ってたぞ」

「なんかごめんね。忙しいのに」

「いえいえ!そんな事より出来ましたよ!」


ルルが取り出して来たのは美しい装飾が施してある赤い軽鎧だった。片肩にはトロールの角らしき物が付いている。角には[ルル]と刻印されていた。


「Dランクのクエストから状態異常攻撃を使ってくる魔物が出てくるって話だったので状態異常耐性が付いている防具を作ってみました!」


ルルがリントに防具を渡す。


「おお!マジで!?ありがとう!しかも軽いねこれ!」

「はい!リント君は動きやすさが大切かなと思いまして。」

「助かるわぁ!ありがとう!」

「でも、あくまで耐性なので過信はしないでくださいね。無効ではないので」

「でも本当助かる!綺麗な装飾もルルの刻印も何かカッコイイし!」

「えっへん!ルルの自信作にはその刻印を付けているんです!その軽鎧を着てリント君が活躍してくれればルルの名も上がるのでお願いしますね」


ルルがウィンクをしながら微笑んだ。

可愛い・・・。


「キキからはこれだ」


キキが取り出したのは水色の小さな羽だった。


「いろいろ考えたのだが、これが一番良いと思ってな」

「え?でもいいのこれ?滅多に作れないんじゃ?」

「気にするな。またいずれ作れる。危なくなったらそれを上に投げるんだ。分かってると思うが外でしか使えないからな」

「マジで助かる!ありがとう!キキ!」

「フ、フレンド登録したやつが死んだら寝つきが悪いからな。それだけだ」


キキは頬を赤らめながらそう言った。


素直じゃないんだから・・・まぁそこが可愛いんだけどな。


「ちょっと聞きたいんだけど石化無効のアクセサリーとか作れる?」

「無効となるとそれなりの素材と腕が必要だな。何かあったのか?」

「隣の島に行きたい用事があるんだけど、その島に最近コカトリスの群れが住み着いたらしいんだ」

「そうか。それなら調べておこう。目途がついたら知らせる」

「ありがとう」


米はしばらくおあずけかな。


「じゃあ、今からルル&キキの店。新装開店しまーす!」


ルルが店の扉を開けた。すると冒険者が次々に店に入ってきた。


「おー!ここが新しい店かぁ」

「少し高いけど、どれも品質が良いな」

「インテリアまであるのね。あ。これ可愛い」

「オープン記念でアイテム30%OFFとは気前がいいねぇ」


入ってきた冒険者は次々と品物を買って行く。



「大盛況だな」


リントが感心する。


「まぁ 酒場でかなり宣伝してたからな。30%OFFも効いてるのだろう。ルルとキキは魔族との混血ハーフだからどうなる事かと思っていたが、この島では杞憂だったな」

「そっか。俺も何か買って行こうかな。アイテムも無くなってきたし」

「リント君なら武具もアイテムも原価でいいですよ」

「え?マジで?でも、いくらなんでもそれは申訳なさすぎる」

「・・・じゃあ こういうのはどうですか?ルルとキキが欲しい素材があったらそれをリント君に依頼するんで、取ってきてもらうっていうのは?もちろん報酬は出します」

「そんなんでいいの?」

「ええ。もちろん。ギルドが売ってくれる素材は知れてますし他の誰かに頼むよりはリント君に頼んだ方が良いですから」

「分かった。出来る限りの事はさせてもらうよ!」


リントは店で買い物をして冒険者ギルドに向かった。

★サーシャ先生の補足授業★

E~Dランクまでのギルド証はブロンズカード。フレンド登録5人まで。アイテム重量30㎏まで収納可能。一度訪れた場所のマッピング機能。(フィールドのみ)

Cランクからはシルバーカード。フレンド登録10人まで。アイテム重量50kgまで収納可能。一度訪れた場所のマッピング機能。(ダンジョン内も可能)


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