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選ばれざる言霊使い   作者: シロライオン
第1章 名もなき島 編
14/75

好物

リントが2度死にかけた次の日レギオ王国に戻ったイアンヌはシュバルツと食事をとっていた。


「イアンヌ。昨日は良く頑張ったね。レベルも10上がって国王様も喜んでおられた」

「はぃ」


イアンヌはあまり嬉しくなさそうに返事をした。


「巫女様のお告げで大魔王が召喚されたのは知ってるだろう?一刻も早くこの地に住まう魔王を倒さなければ大変な事になる」

「はぃ」

「・・・すまない。転生してまだ2週間ほどしか経ってないというのに、こんな話ばかりして。話題を変えよう。地の女神。マウ子様は何かおっしゃっていたか?」

「ぃえ。なにも」

「そうか・・・」


女神は勇者の夢に出てきてこれから成すべきことを勇者に伝えていた。

しかし自分以外に他の勇者がいる事は何故か勇者には伝えてなかった。


「昨日の彼。どう思った?」

「リント君・・・わたしと同じにぉぃがしました」

「何!?彼も勇者だと言うのか?」

「・・・・・ステータスをみても勇者ではなかったから違ぅとぉもぅ」

「フム・・・あの伝説のエレメンタルタクトといい、彼には監視をつける必要があるかもな。我が国の脅威になりうるもしれない」

「ひどぃことはしなぃで」

「心配ない。監視をつけるだけだよ。イアンヌが悲しむような事はしないつもりだ」

「・・・・・・」


イアンヌはそのまま黙り込み口を開かなかった。



シュバルツは食事を済ませると城の地下に向かった。

そこはじめじめとした薄暗い大広間だった。広間に入ると影が1つシュバルツに寄ってくる。


「ヴェネの町にいるリントという人間の冒険者を監視しろ。何か怪しい動きがあったらすぐに報告だ。も

し僕のイアンヌに何かしようものなら殺せ!」

「御意。しかし何かしようにも何も出来ないのでは?人間ではこの王国内に入る事も出来ませぬ」

「うるさい!行け!」

「御意」


そういうと影は闇に消えた。


「・・・・・あの人間め。僕のイアンヌと話しやがって。そしてさりげなく呼び捨てにしやがって・・・今度会ったら殺す!」



・・・獣人の頭おかしい人に目をつけられた事はつゆ知らずリントはステータスを確認していた。


================================================

リント 21歳 男 人間

称号 :勇者のおこぼれを受けた者

レベル:20

ランク:E

職業 :水僧侶アクアプリースト

HP :130/130

MP :66/66

筋力 :55(+20)

耐久 :32(+25)

敏捷 :71

魔力 :65

運  :41

スキル:言霊ことだまレベル2 生物と意志疎通が出来る・好物が分かる。

水魔法:水治癒キュア泥水マッド

風スペル:衝撃波インパクト

武技 : 闘気覚醒

装備 :ミドルソード エレメンタルタクト ロングスピアー

   :皮のマント

   :鎖かたびら

   :皮のブーツ

 お金: 50リェン

================================================


「うは!レベル一気に20になってるし。称号は・・・ふざけんな!俺も戦ったわ!!!スペルはいつの間にか使える事になってるし。1回発動しただけなんだけど・・・てか言霊ことだまレベルあがってるやん!でもなんだよ好物が分かるって!意味分からん!なんやねんこのスキル!」


リントは興奮すると関西弁になるようだ。自分のステータスにツッコミを入れていた。


「そういえば魔物には言霊ことだま使ったことあるけど、人にはなかったな。ギルドに行く途中に使ってみよう」



リントは町に繰り出した。


うーん。魔物に使っても気づかなかったから人にも気づかれないよな・・・。


リントはそう思いながら手頃な人間を探す。


いた!ちょうど良いおっさん発見!


そのおっさんはリントをパーティーに入れてくれなかったノームのおっさんだった。

昼間なのに酔いつぶれて酒場の片隅で眠っている。


よし!このおっさんなら何かあってもいいだろう。寝てるし。俺をパーティーに入れてくれなかったし。


リントはまだ根に持っていた。


俺はおっさんに言霊ことだまを放った。レベル1の時より対象に向かうスピードが速くなった気がしするの・・・当たった。おっさんは寝てる。気づかない。

オーラは・・・白!好物・・・酒。っておぃぃぃぃ!マジどうでも良い情報!まぁでも1つだけ分かった事がある。白は頭真っ白って事だな・・・ん?MPも微妙に減ってる。好物情報得るようになってMP消費するようになったのか。ってレベル上がって余計使いづらくなるてなんやねんこのスキル!!


そんなことを心でツッコミながらもリントは楽しくなってきたので町ゆく人に言霊ことだまを使って遊んだ。



うーん。飽きた。良く考えたら他人の好物なんてどうでもいいわ。ちょっと悪い気がするけどマリーにも使ってみたい。

マリーに気づかれないように入り口付近からこっそり言霊ことだまを放った。


オーラの色は・・・・・薄い・・・ピンクか?好物は・・・肉!俺と一緒だ。でも薄ピンクは初めてだぞ。。待てよ。色的に・・・俺の事ちょっと好き?ぐらいか??


リントは思い出していた。ゴブリンやゾンビと戦った時、初めは緑や白だったがこちらに気づいた時明らかにオーラは真っ赤になった。つまり自分に対する意識がオーラに反映しているのだろうと考えていた。


ギルドに入る。


「あ~!リントさん~~!良かった~~!心配してたんですよ~~~!リントさんがクエスト受けたあと、いきなり墓地でリッチーのクエストが発生して・・・マリーは・・・マリーは・・・」


マリーが急に泣きそうになる。

これはマズイ。


「いやいやいや!全然大丈夫だから俺!ほら!ピンピンしてるじゃん!しかもそんなクエスト発生するかどうかなんて分からないんだからしょうがないよ!マリーのせいじゃない!」

「ごめんなさい。マリーは・・・」

「いやいや!お陰で俺ラッキーな事もあったし・・・ね?泣かないで」


そう言うとオーラのピンク色が少し濃くなった気がした。


「はい・・・」


この子は本当に良い子だなー。


マリーはしばらく泣いていたが、なんとかなだめて昨日の事を説明した。


「え~~~!!!ゆ、勇者様に会ったんですか~~!?ていうか勇者様って本当に存在してたんですね~。おとぎ話だと思ってましたよ~」

「たぶんマリーも会ってると思うよ。そのリッチーのクエストを受けた人だよ」

「マリーはその時ちょうどお昼に行ってたんです〜。お昼から戻るとそのクエストの発生を聞いて、町から飛び出したんです〜。でも捕まってしまいました・・・」

「え!?マジで?俺追いかけてきたの?」

「はい。いてもたってもいられなくて・・・」

「もしかして首の魔導器から激痛が走ったとか?」

「はい。それで気絶して・・・志願奴隷の期間が2年延びてしまいました・・・」


マジかよ・・・・・。



「・・・・・マリー。もし俺がお前を買うって言ったらどうする?」

「えっ?」




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