紋章学と青銅の剣と取説 ③
――紋章学と青銅の剣と取説だよ
「やあ皆、クンヘル先生だよ」(涙目)
「クンヘルいきなりどうしたのです」
「何か感動しちゃってさ……」
「分かりますがしっかりしてください」
「そうだね。では今回は、タイトルについて説明しよう」
「タイトルですか」
「サーキットの幾何学模様が『紋章』に酷似しているので、タイトルが紋章になっているんだよ」
「サーキットというのは一種類なのでしょうか?」
「良い質問だよ。現状分かっているのは二種類だよ。『魔術回路』と『精霊回路』さ」
「どう違うのでしょうか?」
「魔術回路は、術者がマナを送り込むことによって発動するんだ。それに対して、精霊回路は、術者が願えばマナを送ることなく独立して、事象改変を行うよ」
「魔力を消費しないで魔術がつかえるんですか?」
「そう考えてもらっていいよ。だから、より願いの強さが事象改変に影響してくるんだ」
「それは強力ですね」
「それに、マナには意思があると以前説明したと思うけど、精霊回路はその意思を増大するためか、回路自体に意思が宿る。付喪神やインテリジェンスソードみたいな感じかな。だから、多相童子が最後に勝手に発動したんだ」
「なるほど」
「次に、『青銅の剣』は、もちろん私があげたブローチのモチーフの事。あれも精霊回路でできているのだよ」
「なかなか強力な魔術を添付できますからね」
「そう、光の精霊を主に形成するからね。それと青銅の剣には、『混ざる』という意味と『神具』という意味を込めているのだよ」
「青銅は銅と錫の合金です。レオナールやクンヘルが純粋種ではないとの事でしょうか」
「そうだよ。どうしても純粋種以外は、同種や他種族から蔑まれるからね。それらの解消が彼の第一目標さ」
「『神具』とは何でしょう?」
「言葉通りだけど、どう絡んでくるかな」
「本日は、ここまでとなります。次回の旅は、はたしてどちらに向かうのでしょうか」




