表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第2話☆ハカセのいじめ

今回はいじめについて書いてみました。

ふぅ〜、疲れた。

午前の授業が終わって、今は昼の休憩中。

ヒロに誘われて、一緒に弁当を食べている。

いつも通り、嘘にしか聞こえない武勇伝を語ってるヒロ。

よくそんなにもでまかせが言えるもんだ。

適当に話を聞き、弁当を食べていたら、

「お〜い、ハカセ!カレーパンとミルクティー買ってきてくんねぇ。」

「あっ、俺も買ってきて〜。」

と聞こえてきた。

「う、うん。いいけどお金は?」

「あ〜、今度返すから。早く買ってこいよ。」

「えっ・・・わかった。」

と言って、ハカセはそそくさと走っていった。

周りにいた奴はみんな、かわいそうという風に見てるだけ。

昼食の時のいつもの光景。

ハカセと呼ばれている奴の名前はタダシ。

ヒョロくて眼鏡をかけているからハカセ。

見た目と同じで気が弱いから、すぐにいじめの標的になり、いつもパシリにされている。

もちろん金なんて返してもらったことないだろうな。

「いじめとかさぁ、マジでむかつくんだけど。」

ヒロは聞こえないように小声で、俺に言ってきた。

「うん。そうだね。」

俺も正直、いじめは嫌いだ。

なんで高校生にもなって、こんな醜いことをするんだと思う。

昼食くらい自分で買えばいいし、イライラしてるなら人にあたらなくて、

なんか趣味とかにぶつければいいじゃんか!!いじめなんて、めんどくさいだけだろう。

「俺、あいつらぶちのめしてこようかな。」

『お前、本当に口だけだな!出来るならやってこいよ。』

なんて、いつも通り言えるわけないんだけどね。

ただ口だけしか言えないこいつが、少しむかつく・・・それも小声ってのが更に気に触る。

はぁはぁと、息を切らせながらハカセが帰ってきた。

何も言わず、命令してた奴らが取っていって、バイバイと手を振った。

ハカセは自分の席へ戻り、一人で弁当を食べ始めた。

寂しそうな後姿に、同情したくなる。

『一緒に食べようよ。』

と誘ったら、ハカセはどれだけ喜ぶかな。

でも、もしそれが原因で俺も標的にされたら・・・

また考えるだけで、何もしない自分。

さっきヒロにむかついたけど、俺も一緒なのかな。

弁当を食べ終えて、逃げるように教室から出た。





読んでくださってありがとうございます。

出来れば感想を書いてもらえると嬉しいです♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ