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入学式 唯識定義の存在証明

(´・ω・`)推敲無しの適当になっちゃった……

(´・ω・`)次ギャグ回です

講堂には入学式独特の緊張感があった。

自分の席を探す……あった。

新入生の出席番号1番なので、必然的に一番前に行くことになる。

正直、参った。これじゃ子守唄せんせいのはなしを聞きながら眠れない。

少し落胆しながら席に座る……チラリと隣を覗いてみる。

フレイア……先生方の話を聞きながら時々、ふっ……とか、はっ……とか呟いてる

有須……本を読んでいる。先生ガン無視である。

神威……大口開けて寝ている。さっきまではかっこ良かったのにどうしてこうなった。

僕は……真面目に聞いている。先生方の難しい単語を暗記している。

何故、と思うかもしれないが、中二病にとって小難しい単語は大切な養分なので。

云わば、ご飯を食べている様な物だった。

例えば、旧約が白米だとすると味噌汁は新約、と因みに禁書では無いので悪しからず。

三者三様に話を聞き流していた。僕は違うけど、脳内でヒロイック・ファンタジー考えてるけど。

マジメダヨ。ホントダヨ。ボクウソツカナイヨ。

三人目の先生の話が終わった。去り際、涙目だったけど、僕らのせいじゃないですヨネ?。

4人目、つまり……

「……貴様らァァ!!」

怒れる女教師登場である。

そこから先は早かった。まずフレイアに耳元で何か呟き。

次に有須から本を取り上げ。

最後に神威に目突きをした。

「サノバビッチ………」

「私のツァラトゥストラはかく語りきが……」

「目がああああぁぁぁ目があああぁぁぁ!!!」

ふう、やれやれ、どうやら僕は何も無いみたいだな!

「そこのお前、何を妄想しているか手に取るように解るぞ。どれ、朗読してやろう」

「やめろおぉぉぉーーーーー!!!」

数分後、そこには再起不能の4人がいた。

「「「「……」」」」

10人目の先生の挨拶が終わり、暫くして校歌斉唱が始まった。

僕達4人は虚ろな目でソフトークの様に歌う。

正直、ここの部分はよく覚えていない、思い出したくない。

そして最後、理事長先生のお話しとなった。

10分待つ……誰も出てこない。

教師の間に焦りが、生徒の間に苛立ちが、生まれ始めていた。

「こねぇな……」

目をシパシパさせながら、神威が言う。

目突きされたのにその程度で良いのか、頑丈だな。お前。

その時、後ろの方で大きくドアが開く音がした。

「ハァッ……ハァッ!……間に合いましたね!」

プラチナブロンドの少女がそこにいた。

……誰だか知らないけど間に合ってないよ!

テトテトテト

彼女が前に出てくる。生徒だろうか?

三年生の席を通り過ぎた、二年生だろうか?

二年生の席を通り過ぎた、まさか新入生?

そして僕の目の前を横切る彼女、そのまま教壇へと上がった

「遅くなった事。お詫びします、私が理事長の大黒幕紗幕おおぐろまくしゃまくです」

お前が理事長かぁ、って、えええええ?!どう見ても学生だろう?

「―――皆さんに問います、我思う、故に我あり《コギト・エルゴ・スム》この言葉をどう思います?」

沈黙、誰も答えるものなどいない、そう思ったその時、席を立つ音が3つ響いた。

わたくし在るが故に世界わたくし在り、そう思っていますわ」

「俺は俺の内にしか存在し得ない。だが確たるものである。我思わずとも我在り」

「私には、確たる自分という物が在りません。自己に思いを馳せるいう事もない、だからでしょうか。我思わず、故に我無し。それが私の在り方です」

三人がそれぞれ、自分の在り方を述べる。くすっ、と壇上から小さな笑いと笑みが見えた。

「ふふっ、これは毎年聞いているのですが、ここ最近は私の話の前振りかとおもって、誰も答えを返す人がいなかった……」

少女は起立した三人を見る。そしてちらりと僕の方を見た。

「いつか、貴方にも明確な在りこたえが見つかると良いですね」

と、聞こえた気がした。

「では、私の在りこたえを述べましょう。」

彼女は小さく咳払いをして、いった。

「我思う、故我在り。ではこの『我』は誰なのでしょうか?自分?それとも神?」

少女は笑う、今此処に我が意を得たりと。

「どちらも違うと、私はこう考えます。私たちは他者と相対するために『自己』を作ります」

少女は嗤う曖昧模糊な神などそも、他者ですら無いのだと。

「彼ら思う故、私あり《誰かが居ないと誰にもなれない》それが私の在りこたえです」

少女が話し終わり、頭を下げる。

音が起こる、始めはちいさく段々と大きく。やがてそれは万雷の拍手となる。

己が在り方を示した4人に対して、それを送る。やがて拍手も消えた頃。

「短く纏めましたが、私の話を最後に入学式を終わります。皆さんお疲れ様でした」

僕は考える、そう彼らの言葉は胸を打った、自分の矮小さを思い知らされた。

だから、思う。我思う。我、我の在り方を思う。考えても答えは出ない。否、出してはいけない。

今此処で仮初の回答をだしても、彼らの輝き《こたえ》には。敵わないだろうから。

「おい!おいっ!」

肩を揺すられ我に返る。

「俺ら以外の連中はもう帰ったぞ」

神威だった。そんなに呆けていたのか。

「まったく、だらしがないですわね。まあわたくしと比べれば森羅万象尽く。だらしがないですけどね」

おほほほ、と高笑い、流石乳に供給過多なだけはある。頭の方は発育不良らしい。フッと溜め息をついてやる。

「なんですの!?その俺意外、万象全て塵芥みたいな顔!?」

「僕そんな顔してた?!?!」

「してましたわ」

「してたな」

「してた」

どうやらしたらしい。

「まあ、なんだ、教室に帰るぞ」

なんだかんだでつるみ始める。彼らの在り方を知ったのがこの時。

唯一それの示せなかった僕の在り方は後々語ることにしよう。

そして。初めての授業の開始を告げるチャイムがもうすぐ鳴ろうとしていた。

(´・ω・`)次からは設定回ギャグ回インフレバトル回が入り乱れるかんじ。

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