2.人生が変わった日
主人公
ななと「菜々緒」男
兄弟
年上から
いちた「一太」男
にか「仁香」女
みつな「三成」女
しいた「四夷太」男
ごうわ「五宇和」男
ろくま「六間」男
結構残酷なシーンあるので苦手な方は閲覧をお控えください
一太「起きろ〜菜々緒」
嗚呼、目が覚めてしまった、また変わらない日々、もう、学校になんか行きたくもない、当たり前だ死にたい、そう考えながら朝食を食べる、
仁香「菜々緒、元気ないの?」
菜々緒「ん、、なんで」
仁香「顔色も悪いし、、何より転んだの?しかも結構派手に腕が傷だらけよ?」
五宇和「体調が優れないなら無理せずに休むことを勧めるぜ」
四夷太「菜々緒は頑張りすぎなんだよたまには学校も休まないと」
菜々緒「でも、、」
こなかった場合、その日の分としていつもの倍以上酷いことをされる、いじめのことを言いたい、でも何をされるかわかったもんじゃない、最悪、殺される、、いや、あいつらのことだから放火だってやってくるであろう、
三成「学校に休みの連絡入れておくね〜」
仁香「まぁ、とりあえず、安静にしときなさいよ」
一太「じゃあ俺は学校行ってくるからな〜」
仁香「何かあったら連絡するのよ!」
菜々緒「うん、、」
何も言えないまま学校を休んでしまった、、どうしたものか、そう考えていると、ふと、物置部屋が目についた、無意識のうちに中に入っていると、ロープを見つけた、確か、、これを使ってみんなと綱引きとか色々、やってたな、、そう考えながら自分の部屋に椅子とそのロープを持って入った、兄弟たちが見ればどんな反応をするのだろう、悲しむのだろうか、無いと信じたいがそれとも喜ぶのだろうか、
早速天井にロープをセットして、椅子の上に立った、
菜々緒「遺書は、、、いいか」
ロープを首にかけ、椅子を飛び降りた、その瞬間
ロープが
バチィィン
と音を立てて千切れた弱かった、またストレスが溜まっただけだった、自分にとことん落胆し、もう一度眠りについた、
次の日
多島「よぉ、菜々緒」
康平「何で昨日休んだんだよ?」
坂間「で?金は?一昨日頼んだよなぁ?持ってきてれば休んだこと許してやるけど?」
菜々緒「、、、」
華「何うつむいてんの?早く出すものだせし」
菜々緒「持ってきてない、、」
多島「、、、お前、放課後加津神社まで来い」
最悪だ、、終わったかもしれない、放課後まで呼び出されるのはこれが初めてだ、自分は生きているのだろうか、何をされるのだろうか、そう思いながら神社にきた4人が楽しそうに会話をしている、
多島「おっ、来た来た」
俺一瞬で体が凍りついたなぜなら多島の手にはカッターが握られていたのを見逃さなかったからだ、
康平「おい!坂間俺は右腕を押さえるからお前は左腕を押さえろ!」
坂間「オッケーw」
華「はーいこっちは準備いいよ〜w」
そう言う華はこちら側にスマホを向けて動画を撮影している、何故証拠を自分たちに記録するのだろうか?俺はそう思いながらも必死に抵抗した、だが、二人の前では俺の力は雀の涙程度でしか無い、二人は超能力者、パワー増強系である、この世界は100人に一人が超能力者として生まれてくる、遺伝子などは関係ない、だだ、の偶然が重なりに重なった、「奇跡」なのだろう、弱い物は強者に捕食される運命でしかないのだ
多島「はーい、菜々緒、口、開けろ?」
菜々緒「む、むり、、いやだ、」
康平「無理なら俺らが手伝ってやるよぉ!」
菜々緒「んんゔ!んぐぅ!」
坂間「素直に開けないと、顎外れちまうぜ?」
康平「仕方ないなぁ!菜々緒は、力を使うしかないなぁ?!」
菜々緒「あぁあ!!」
多島「はい、そのまま口開けて、、」
俺の口の中に多島はカッターを入れようとしてくる周りの奴らは笑っている、、
菜々緒「アアアアアアアゔあァァァァゥアア!」
華「あははははははは!」
菜々緒「ゲぶぅあ、ぐぶ、」
口の中で無慈悲に振り回されるカッター、暴れれば暴れるほど傷が増えていく、5秒とたたないうちに俺の口の中は血の海となった
菜々緒「ふー、はー、はぁ、はぁ、」
多島「うわwきたねぇw」
華「じゃこれあとでグルラに送っとくから〜w」
康平「おう!頼むわw」
坂間「じゃあな、菜々緒」
菜々緒「俺が、俺が、」
坂間「あ?」
菜々緒「俺が、なにしたってんだよ、、、」
菜々緒「俺がお前らに何かしたのかよ?、、、」
華「は?うざ、何お前」
多島「そーゆーとこがムカつくんだよ」
菜々緒「ぐぶ!」
俺は思いっきり蹴られた、そこで、気を失ってしまった、
目を覚ませばあたりはもう暗くなっていた、神社の時計を確認してみるともう6時前、ところどころ蹴られて、痛い、、そんなことを思いながら足を引きずり、何とか帰ってきた、流石にみんな俺の異変に気がついたようで急いで手当をしてくれた
一太「マジでお前何があったんだよ?!」
菜々緒「思いっきり転んだ後に犬に噛まれてこうなった、、」
舌の傷を必死な思いで隠して兄ちゃんに嘘をついた、
(嘘なんか、、つきたくもないのに)
三成「もう今日はねて、明日詳しいことをおしえて?」
菜々緒「うん、」
色々考えながらベッドに転がる、
菜々緒「何で自分がやられなきゃいけないのだろう」
菜々緒「ん、、、」
菜々緒「ここは?」
「ここはどこでもない、あなたの空間」
菜々緒「え?あなたはどちら様でしょうか?それに、俺の空間ってのは、一体どう言ういみで?」
突然目の前に黒と緑のパーカーを被った知らない女の人が霧の中から現れた、パーカーはとても見覚えがあった、なぜなら、俺の母が生前、俺に生まれた時に着せてあげようとしていたのをサイズを間違えてネットで買ってしまったもの、と兄からは伝えられている、そのパーカーは一体何処にあるのだろうか?あとで兄に聞いてみようか、そう思っていると
その女性は言った
「私のことは詳しく教えられない、そんなことより私はお前に託したい思いがあるからここに来た」
菜々緒「託したい、、思い?」
「お前は小さい頃、何になりたかった?」
菜々緒「みんなに好かれるかっこいい、ヒーロー?」
「ふむ、じゃあそのみんなに好かれるためにはどうすればいいと思う?」
菜々緒「そりゃあ、人を助けたり、悪い奴を倒したり?」
「そうだな、だが、ヒーローとは互いで順位のために部隊で戦争をすることもある、同じ仲間なのに、それがヒーローという物だお前はそんな残酷な世界でも、ヒーローになってみたいのか?」
菜々緒「今でも、今の自分を見ていたらヒーローになって、あいつらを見返してやりたい、そう思う時があります、」
「そうか、、、お前は親から貰った命を、、親が自分を犠牲にしてまで産んだお前の命、それをお前は無駄にしようとしたよな?」
菜々緒「正直言って、もう生きてる気がしないんです、学校に行ったらいつも通り殴られるし、行かないともっと酷いことをされるし、告げ口なんてしたら、、俺、殺されちゃいますよ、、」
「、、、、お前がもし能力者だったら、決して悪いことに能力を使わないか?」
菜々緒「状況にもよるかもしれませんが、、、使ってたまるかっ!って感じですね」
「決まった、お前に私の意思、つまり能力を渡そう、」
菜々緒「何の冗談ですか、能力は遺伝子でも受け継ぐことなんかできない、ましてや、知らない人からなんて」
「まぁ、私の能力はまんま渡せるわけではない、どんな能力になるかはお前次第だ」
菜々緒「はぁ?あんたさっきから何言って、、」
「最後に私のはお前n」
菜々緒「ん?」
奇妙な夢を見た、今日も1日が始まってしまう
四夷太「菜々緒、お前昨日どんな夢見ていたんだ?」
菜々緒「ん?何で?」
仁香「ものすごいうなされていたわよ?」
六間「挙げ句の果てには寝言も凄かったよ?なんか「さっきから何いって!」って」
菜々緒「あぁなんかまぁ、とても奇妙な夢だったよ」
学校に着いてしまった、、嫌だ嫌だ、嫌だ、
キーンコーンカーンコーン
1限目が終わった、、そして四人はこちらに向かって来ている、、今度は何のようなのだろうか、
多島「おい、菜々緒お前ちょっと体育館裏にこい」
菜々緒「何で、、?」
康平「いいからこい」
多島「さて、来てもらって早速で悪りぃんだけどよ、何発かなぐらせろや」
坂間「聞いてんの?なぁ?」
菜々緒「だめ、、」
康平「だめ?舐めたこといってんじゃねぇよ!」
菜々緒「ゴフっ!」
5分後
多島「スッキリした〜」
華「マジでいいサンドバッグだよねw将来はボクサーのサンドバッグにでもなれば?」
坂間「おもろすぎw」
菜々緒「なんで、俺だけこんなことされないといけないの?」
多島「あ?またかよ」
康平「まだ殴られたんねぇのか?」
康平「じゃあお望み通りに!」
また殴られる、そう覚悟していたその瞬間だった、
康平「ぐぁぁ!な、何だこれ!」
赤く染まった俺の腕が康平の腹を貫いていた、
菜々緒「!!?!?」
自分でも訳が分からずどうすればいいのか、そう考えていた時に同じ能力者の坂間が能力をフルパワーでこっちに向けて拳を振った、すると突然何故か坂間の、いや、世界赤く染まり時が止まったように遅くなった、そんな俺が驚いていると拳が迫って来ていた、動きが遅いとはいえ、避けるのがいい判断だと思い、拳を避けた、拳は体育館の壁に当たり、穴が空いた、痛みで悶絶している坂間に思いっきりジャンプをして顔面に蹴りを入れた、何故か今の自分は何でもできる気がした、人並外れた跳躍も何故かできるようになり、力もそこらのヒーローほどはあるであろう、蹴りを入れられた坂間は気を失い、震えている多島と華をの方を見た
多島「お、お前超能力者だったんだな?あはは、」
華「マジでかっこいいじゃん、、」
多島「もういじめない!お前とももう関わらない!だから、だから!見逃してください!」
多島は顔面をぐしゃぐしゃにしながら土下座をして謝って来た、あれだけ酷い仕打ちをして来たのにいざ自分がやられそうになったら「やめてください」
通るわけがない、通る訳がないのだ、そう思いながら口を開いた
菜々緒「もう、絶対こんなことしないでくれ、、」
何を言っているのだろう、何故自分はこんなクズどもを許しているのだろう、そう思った、気がつけば授業開始のベルはもうとっくになっていた、そそくさと教室にはいり入り、何で許したのかを考えた、だが、わからなかった、
この日、この日からあいつらは俺に関わってこなくなった、が、家族にどう説明しよう、あの夢は、いや、まずあれはほんとに夢だったのだろうか?問題が解決しても新たな壁が現れてもうどうすればいいのかわからない、
「お前がなりたかった物は一体何なんだ?」
昨日の夢かもわからない記憶が一瞬で蘇る、そうだ、俺はヒーローになりたかったのだ、
菜々緒「兄ちゃん!昔母さんが俺のために買ってたって言ってたパーカーは何処にあるの?!」
一太「え?急にどうした?」
菜々緒「もう俺もデカくなったし、そろそろ着れるんじゃないかな〜って思って!」
一太「待ってろよ〜、、、」
〜数分後〜
一太「ほれ!あったぞ!」
菜々緒「これが、、母さんが俺に買ってくれたパーカーか、、」
一太「おお!めっちゃ似合ってるな!」
仁香「え!?どうしたの!めっちゃ似合ってるじゃん!」
三成「すっかり大きくなったよね〜菜々緒」
四夷太「緑と黒のシンプルなデザイン、、シンプルこそオシャレなのかもしれない、、」
五宇和「あとで俺にも着せてくれれよ!」
六間「僕にも〜!」
俺の名前は菜々緒、左右時菜々緒、
今日から
ヒーローだ
最後の文章と言うか菜々緒たちの苗字は左右時になります、2.人生が変わった日、完