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何かを踏んづけたようで、自転車を寝かせてタイヤを見た。


『ちぇっ、まいったなぁ。パンクかよ』


不機嫌そうな顔で首を傾げながら啓太はキラッと光るものを見つけた。


そして手に取った。


周囲を見渡すと花を生ける時に使う剣山が、いくつか転がっていた。


それにしても不思議だった。


普通なら気づくはずなのに、啓太にはまったく分からなかった。


なんにしても剣山を踏んでパンクしたようで、とりあえずすべてを拾い集めた。


『俺が気づかなかったにせよ、危ないよなぁ。こんなものをばら撒くなんて』


啓太は文句を垂れながら拾い集めた剣山をポケットに入れた。


そして自転車を押しながら家路へと急いだ。


『ただいま』


『あら、啓太。おかえりなさい』


『母さん、自転車、パンクしたんだ。これを踏んづけたみたいなんだ』


『剣山じゃない。危ないわね。どこに落ちていたのよ』


『高台に行く途中の道端だよ』


母は持ち帰ってきた啓太に言った。

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