表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/35

26

『隆太さん、この人は?』

『ああ、以前からたまにバイトで来てもらっていた子だ』

『そうなんだ。まったく気づかなかったよ』

『来月から正社員になる』

『兼崎さん、社員に昇格なんですね。おめでとうございます』

『ありがとう。それと敬語じゃなくて構わないわよ。私もそうするから』

『はい、そうします』


啓太は少し照れ笑いを隠せずにいた。

京子が気になって花屋の方へと目をやった。

だが、あまりにも人波で溢れ、かろうじて見える程度だった。


『隆太さん、少しだけ時間をもらうよ。すぐに戻ってくるから』

そして人混みをかきわけ走っていった。

やがて京子の姿が見え、大声で叫ぶ。

『京子さん、おはよう』

『おはよう、啓太くん』

『あの〜京子さん、次の日曜日だけど予定あるの?』

『え・・・』

恥ずかしさを飲み込んで啓太は思い切って話しを切り出した。

『京子さんを連れていきたい場所があるんだ』

『私を連れていきたい場所』

『うん。京子さんに見せたいんだ』

京子は少しうつむいて沈黙を続けた。

『いや、駄目ならいいんだ。急でもあるしね』

意気消沈する表情、京子はそっと呟いた。

『大丈夫よ。連れていってほしいな。その場所へ』

『えっ、本当に』

『うん、本当よ』

『ありがとう、京子さん』

『どんな場所か気になるの』

『見たらきっと喜んでくれるさ』

『日曜日が楽しみだわ』

『じゃ、また連絡するから。今日も頑張ってね。俺も頑張るから』

『うん、お互いに頑張ろう』


啓太は上機嫌で花屋を後にした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ