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『おかしな奴だな、あいつ。何をあんなに急いでるんだ』

『僕たちも手伝いますから』

『そうか、すまないな。明日の朝8時にこの場所に集合だ』

『わかりました。今日はこれで失礼します』


信二たちも家に帰って行った。

啓太は花屋へと足を運んだが、すでに京子の姿は見当たらなかった。

残念そうな啓太の表情は曇りがちでいる。

だが、明日になればまた会えるという気持ちが、啓太の心に光を射していた。


すでに辺りは暗く、外灯が町を照らしていた。

啓太は静まり返った夜の町を歩いていく。

京子の再会の喜びを想い出しながら家へと向かった。

久しぶりの熟睡、啓太は朝まで一度も起きなかった。

良子からの携帯電話の着信音で目を覚ます。

『おはよう、良子さん。どうしたの?』

『久しぶりね、啓太くん。この前の件で話しがあるの?突然で悪いんだけど今日は都合つかないかな?』

『夕方以降なら・・・』

啓太は続けざまに言った。

『それまでは無理なんだ。毎年この時期は町内会のバザーなんだよ。三日間あるんだけど今日は二日目で僕も手伝わなければならないんだ』

『それなら仕方ないわね』

『何か急な用事でも?』

『少しでも早い方のがいいかなって』

『どうしたの?』

『片山くんにカトウサオリと剣山のことを話したの。喜んで協力してくれるみたい。あと彼なりに疑問があるみたいだから』

『本当に片山さんが・・・お礼を言わなきゃ』

『だから今日、啓太くんに顔合わせ願おうって思ったのよ』


啓太は断ることが出来なかった。

『良子さん、紹介してくれる。ほんと申し訳ないけどバザー会場まで来れる?』

『平気よ、場所を教えてくれたら行くわ』

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