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『何か気味悪いよなぁ。啓太、やはり捨てちまえ』

『えっ、剣山を』

『そうだよ、拾った場所に戻してこい』

良子か口を挟む。

『どうしたの?信二くん。怖くなったの?』

『どうして俺が怖くなるんだよ。面倒なのが嫌になっただけだよ』

『ほんとにそうかしらね』

『バカヤロー、俺はびびってんじゃねぇからなぁ』

『だったら最後まで調べてみようよ』

『信二、俺からも頼むよ』

『そこまで言うなら分かったよ』

『そうよ。ある意味、面白くなってきたじゃない』


啓太はどうすべきか悩んでいた。

信二もどうやって探すべきか、良子さえも苦悩していた。

カトウサオリとは何者なのか、実在する人間なのか、やはり不安でならなかった。


『ところで調べるって、どうやって調べるんだよ』

信二の問い掛けに良子が答えた。

『私に任せて。調査なら得意分野の友人が居るから』

『でも良子さん、本当に大丈夫?』

『啓太くん、私の友人に片山章って調査には大ベテランのカメラマンがいるの。助っ人に来てもらうわ』

『それなら安心だね』


こうして三人はカトウサオリと剣山にまつわる出来事に深く関わっていくのだった。

そして数日が経過した。

この町に夏祭りの日がやって来て、町民たちは準備に追われていた。


啓太も毎年、小学校のグラウンドで開催されるバザーのボランティアとして出店の準備を手伝っていた。

町内会の会長さんは気さくな人だった。

寺田商店という小さな電気屋を経営する商売人でもあった。

啓太は毎年、寺田商店の作業を手伝っていた。

去年、同様に従業員である木村隆太という三十歳の青年の指示の元、トラックで周辺を回り、修理や販売の訪問の助手をしたり、バザーでは商品販売のための荷物の仕分けなどに奮闘している。



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