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『私はグルメ取材を目的としたフリーライターなの。組織に属するのって無理みたい。周囲に言わせたら変わり者で主張が強いそうよ』

『そんな感じには見えないけど、個性が秀でてるのは才能だよ』

『ありがとう、啓太くん。学生なのかな?彼女は居るの?』

『僕はプータローだよ。彼女なんていないよ。親友で田中信二って奴とは馬鹿やってるけどね』

『アルバイトとかしないの?』

『自分自身でも働かなきゃとは思ってるよ。それより良子さんって歳いくつなの?』

『失礼ね。女性に歳なんて聞くもんじゃないわよ』

『でも良子さん。綺麗だし若そうだし。僕は19歳だよ』

『啓太くんより、ほんの少しだけ私のほうが歳上かな』

『ふ〜ん。でも、それって答えになってないよ』


しばらく二人は町を眺めていた。

そして二人は明日、会う約束をして高台を後にした。

別れ際に良子からもらった名刺を手に車を見送った。

それから啓太は帰宅の途に着いた。


『ただいま〜』

『おかえりなさい。自転車屋さんから電話があって修理が済んだそうよ』

『本当。ありがとう。明日にでも取りに行くよ』


部屋に戻った啓太は、少しだけ開いていた窓を閉めた。

五つの剣山を机の上に並べてみた。

やがて啓太は不思議なことに気がついた。

よく見ると剣山には、それぞれアルファベットが書かれていた。

手にとってひとつひとつ丁寧に確認をする。


【K】【O】【A】【R】【A】と刻まれていた。


何を意味しているのか、さっぱりの啓太だったが、とりあえずノートに五つのアルファベットを書いておいた。



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