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行き当たりばったり勇者譚  作者: 青い傘
第三章 水の都 ウィンデル
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水の都の戦い ミーシャ前編

 ここではミーシャのお話。時は、勇者たちがやるべきことを決めたタイミング。それはすなわち、魔族の襲撃後すぐのことである。


 ミーシャの役目は、沈んだ船の乗員の救出である。


「………新しい道具のお披露目」


 取り出したるは昨日買いそろえたばっかりの魔道具。ウキウキしているのを隠し切れないくらいには浮かれているミーシャ。


「………とはいえ、救出が先」


 流石のミーシャであっても助けることが先なのは理解していた。だが、魔道具は早く使いたい。ならばとる手は一つであった。


『バック』


 その記憶力をもってすれば沈んだ船がどこにあったか、どんな人が乗っていたか、思い出すのはそう難しいことではない。もう数十分も港にいたのだ。ある程度の人の行き来であれば覚えた。


 その人のことを思い浮かべ、この魔法をもってすれば、救出することはいとも容易い。


 もちろんそれだけで救出が出来るほど魔法は万能ではない。一つの魔法を唱えている裏では何重もの魔法を複数で使用している。例えば、このバックという魔法自体は目標を視認していなければ対象をこちらに招集することは出来ない。しかし、視界だけを遠くに飛ばす魔法があるのなら話は大きく変わる。


 つまりはそういうことである。彼女の手にかかれば、目の前で破船した乗員を救うことなど朝飯前と言えるだろう。


 だから、アイリスは既に全員の救出を終えていた。お礼を言われるが彼女からすれば、大した労力にもならない。それよりも彼女の関心は海から這い出る魔物たちに向いていた。


 既に勇者たちは魔物を倒しているが、まだまだ多くの怪物が出てきている。加えて、強い魔物の気配が勇者の方に向かっているのは分かっていた。ならば、ミーシャのやることは単純であった。追加の魔物の殲滅、それだけであった。



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