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行き当たりばったり勇者譚  作者: 青い傘
第三章 水の都 ウィンデル
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聖剣の場所

 もうしばらく船に揺られて着いたのは、島というよりも岩礁地帯というべきだろうか。ごつごつとした岩肌が覗く場所に着く。


「それでどこにあるの?」


「俺も詳しくは知らないが……てっきり島の中にあるものだと思っていたしな」


 その答えを勇者たちは持ち合わせていない。そもそも、レオナンドが知らない時点でそういう結末なのは目に見えている。


「聖剣なら下です。海の中です」


 助け船を出したのはもちろん聖騎士である。聖騎士の中の一人。同じような見た目の鎧、兜だったので、急遽腕に巻かせた色つきのバンダナ。何せ、声までくぐもっているものだから、初めて一緒になる聖騎士を判別することなど出来そうにない。アイリスは分かるらしいが。そこで、採用されたのがバンダナであった。


 その中でも赤色を巻く聖騎士―――アンドレがそう言った。


「えぇ。下です。正しくは海の中にある洞窟ですね」


 一瞬反応が遅れた彼らにもう一度告げるは、黄色のバンダナを巻いた聖騎士―――ロイだ。ちなみに彼が船の運転をしていた。


「岩の中に空洞があり、その中にあるらしいですよ?何やら、入口が海の下にあるとのことです」


 最後の補足説明を加えたのが緑のバンダナを巻いた聖騎士―――リミーナである。この中で一人だけの女性聖騎士である。教会内でも珍しい女性聖騎士は全体の一割にも満たない人数だが、練度で言えば、下手な男性よりも強いことも事実であった。


 三人から思いがけない事実を聞いただったが、一つ目の封印を考えるのであれば、そうおかしいものでもない。一般の人は立ち寄らないだろう。


「しかし、どう行くかな」


「う~ん。潜っていくのが簡単かなぁ」


 思考に耽っているといきなり、勇者は大きな声を出すので、一同は驚く。


「お前そういうのやめろ。心臓が持たん」


「………びっくりした」


「あぁ。ごめんごめん。それで、こういうのはどうかな?」


 勇者が告げたその解決案にはその場にいた誰もが呆れるが、自信満々な勇者に対して否定をする気も起きなかった。

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