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ゲーム世界に転生したので物語介入を始めます!  作者: 亜土しゅうや
Chapter.2
73/81

第73話 対決:賢者

 翌日...、お道具箱の待合室にて。


 「え、サフラさんってメイク...してないの?」

 「ん?そうだけど。ああスキンケアはしてるよ?」

 「え、...本当だ、長いけどつけまつ毛じゃない...。」

 「やっぱりこれ素の目の色ですわね。」

 「生まれた時からこれだよ。」

 「...何も塗ってないのになんて綺麗な白い肌!」


 すっぴんだよ私は普段から。


 「なーんでメリーと言いリズといいアンタらと言い私の顔綺麗とか整ってるとか言ってくる。」

 「事実だからじゃん。」


 私はほぼモブだっつーの。

 おたくらの方が整ってるでしょうが。


 「さてさてサフラさん、勝ったらスリジャさんに何をお願いするんだい?」

 「ん?あー...そんなルールあったね。そうだなぁ...喫茶店の新作の試食に付き合ってもらうか...それともレアドロップの周回手伝ってもらうかー...いや王都に新しく出来たっていうブランド服のショップ周りも...。」

 「凄まじいくらいにご褒美だね。」

 「ですわね...。」


 例の如くお道具箱にて試合が行われる。

 どうやら私が先に来たらしくリズはまだ来ていない。


 しかし驚いた、昨日決めたばっかりなのに観客で溢れている。メリーとリズって思ってた以上に知名度あるんだな...と認識した。

 ってかまた観戦OKにしたらアイツら。


 それはそれとして...リズか。


 彼女はゲーム内唯一の全属性全魔法が使えるプレイアブルキャラクター。


 他キャラと比較にならない多彩な動きが出来るのが故に彼女を使いこなせる技術がなければただ持て余すだけだ。


 しかしここは現実、

 プレイヤーに縛られない彼女は思うがままにその才能をゲーム以上に引き伸ばしメリーと同様絶大な能力を得た。


 例えば火と水を合わせて水蒸気爆発、

 水と土を合わせ鋼を切り裂く水圧カッター、

 土と風を合わせ大きな砂嵐を起こし、

 風と火で大火災を起こせる。


 厄介なのは空間魔法。

 空間を歪め相手を引き寄せるあの魔法やそれを回避に応用した魔法、空間の歪みの力を使い衝撃波を発生させる魔法、そもそも使用するのには高い空間認識能力と相応の魔法制御力、習得はまだかもしれないが果てには転移魔法など。


 もはや彼女に前線だの後方だの関係ない、

 どこにいようと彼女の射程だ。

 防御だの回避だのよりも彼女の動きに対応する他ない。


 多分、半年以内には確実に星魔法を習得しているはずだ。


 メリーの魔剣と違って魔断のパッシブ持ってないのが痛すぎる。間違いなく状態異常無効化の魔法を使ってくるから、こっちの手は擬似ビームソードの様な純粋な魔力エネルギーで攻めるしかない。


 その点で言えば弱点はメリーの様な同レベル以上かつ己の魔法に対処出来る相手だ。

 それとゴリゴリの魔法職故にリズの素の肉体スペックはそれほど高くない。

 (※ただし騎士以上のスペックはある。)


 「...サフラさん、ちょーっとお願いがあるの。」

 「?...なんでしょう。」

 「いやまぁね?僕ら色々頑張って試合会場を手配したんだね。」

 「はぁ、その節はどうも...、」

 「...ですので。ちょーっと手数料代わりとしてサフラさんを...。」

 「は?え?ちょ、おま!?」

 「お待たせしまs...え、何!?」←リズ

 「逃げてリズぅーーー!!」



ーーーーー


 「ひゅーっ、やっぱりあの喫茶店メモリーの看板娘が十聖カメリア・レッドペタルに挑んだ強者だったんだな!」

 「知ってる、あの子物知りで喫茶店で何か聞けば色々教えてくれるらしいわ!魔導学の問題教えてくれるかしら?」

 「この前騎士志望の先輩がなんか教えてもらったらしいよ。」


 「相変わらず凄い盛況だ、昨日決めたばっかりなのにこれならやっぱ観客呼んで正解だな。」

 「そろそろ始めてもよろしくて?」

 「ああ、そうだな。」


 「皆さんお待たせしました!学園ゲリラマッチをこれより開催する!ルールは審判ヒマリの判断によって勝敗を決めます。また、相手を殺す事、観客への攻撃は反則と致します。観客の皆様もステージへの介入の一切を禁じます。勝者には相手から欲しい物を得ることが出来るのは勿論知ってるな?それでは改めて、紹介しよう!今回は特別演出だ、両者ともステージへ!!」

 「きゃースリジャ様ーーーー!!」

 「あれ、見てみろ!」


 ステージに現れたのは十聖服のスリジャと、

 喫茶店勤務服のサフラ。


 「喫茶店の服で現れたぞ!?」

 「...こういうのもいいな。」

 「うんうん。」


 会場がどよめく。


 「おおーっと特別演出って言ったろ?では両者とも、見せたまえ!!」

 「...しゃーない。」


 サフラとリズは犯人ヒマリによって左耳につけられた“イヤーカフ”に魔力を流す。


 「な、なんだ!!?」


 二人に魔力のオーラが纏う!!

 なんという事でしょう、アニメのヒーローの如く衣装が光り形状変化を始めました!


 スリジャはカメリアと同型のゴーレム回路を装着されたローブらの装備、そしてサフラはいつもの黒紫のゴスロリに!


 「すげえ!変身したぞ!!」

 「マジか、変身魔法だっていうのか!?」


 観客が一気に盛り上がった!!!


 少し前...、

 (な...なんじゃこりゃ!!?)

 (変身魔法...なの!?)

 (うーん...厳密には違うかも。これはサフラさんやスリジャで集められた魔導回路による魔導力学的エネルギー技術、転移石や空間魔法の様な魔導量子物理学と固定化、そして...、)

 (つまり登録した見た目を魔力量子っていうかエネルギー化させ、)

 (別で登録した衣装を入れ替える...要するに早着替えって事だよね?)

 (さっすが天才二人!理解が早いね!)

 (でもメイクとかはまだ出来ないの、現状は服までだわ。)

 

 (まさかChapter.3で解放されるゲーム内機能、“オシャレ装備“がこういった形で実装されるなんて思わなかった。)


 オシャレ装備...ゲームとかしてたら機能面重視で見た目に統一感ない時あるじゃん?

 これはそういった装備を上書き...というか見た目だけを変える機能だ。

 

 「イヤーカフねぇ、耳に穴開けないから私はこれがいいかな。」

 「私もー。」

 「んー...リズの装備は十聖服を元にしてあるのかな、白くて虹色のライン...綺麗だなぁ。」

 「ふふ、ありがと。でももっともっと驚かせてあげる。」

 「うん、楽しみにしてる。」

 「二人とも、準備は出来たか?」

 「待ちきれませんわ。」

 「はいはいせっかちなんだから...リズ、準備はいい?」

 「当然!」

 「じゃあ...試合開始だ!!!」


 瞬間、


 サフラどころかステージ一帯に大量の魔力エネルギーが発生、リズは唱える。


 「エリア・インパクト。」


 指パッチンと共にいくつもの衝撃波が発生する。

 目に見えない爆発がサフラを襲う。


 はっきり言ってそこらの騎士にこれやったら死人が出る威力だ、普通の試合なら即失格だろう。


 しかしこれは互いの実力を知るヒマリとハイビスが取り仕切る試合だ。禁止ならカメリアとの試合の時点で中止になってる。


 「...いない!?」


 サフラの姿が見当たらない、


 「おい、あれを見ろ!!」

 「!!」


 ステージは超強力なバリアで覆われている。

 その天井のバリアが割れていたのだ。


 「魔融合武法...!!」


 勝敗は審判のヒマリがどちらかが戦闘不能になったらという判断になる。


 故に観客に手を出さないのならバリアの外に出たって良い。ルールに場外負けなんて無いのだから。

 無法だろうと言われようが関係無い。観客は見たいのだ、強者同士の戦いを。


 「堕天!!!」


 重力魔法を纏いサフラは超スピードでステージまで落下と斬撃を繰り出す!


 「っ!!」

 「...私を信じてるにしちゃ凄いの出すね。死にはしないからね!!」


 射程関係のないリズを攻めるなら隙を狙う他ない。でも無詠唱を使えるのでペースを相手に持って行かせない。


 私はとにかく動く、

 リズは私に狙いを定める。


 魔法が発動した、

 瞬間、魔剣の傘を開き防御...と見せかけ。


 「!?」


 適当な方向に蹴飛ばした。

 リズは一瞬魔剣に視線が向いてしまい、


 (あ...しまった!)

 「そぉい!!」


 一気に距離を詰めスライディングからの足掛け、

 こけた瞬間に追撃...はやめておく。

 リズなら絶対ここで何かカウンターしてくる、適当に糸を飛ばしてみる。


 すると周囲が爆発、砂埃で視界が悪くなる。

 どうやら触れたら爆発バリアのカウンター魔法[バリアマイン]を仕掛けていたらしい。


 「もらった!!」

 「え?」


 後ろ...まさか!?


 「転移!?」

 「ようやくコツを掴んできたわ!!」

 「しま...!!」


 咄嗟にフェイタルアームを装着からのリズの至近距離攻撃に向かって堂々とパンチ。


 「インパクト・バレット!!」

 「っ!!」


 ...耐えた。


 「...やっぱり凄いわね、魔剣って。」

 「それ無しで攻めるリズ相手でもしんどいのだけど?」

 「あらそう、なら。」

 「ん?」


 その光景に私は背筋が凍りついた。


 リズが指輪を外したのだ。


 「...よろしくね。」


 あの指輪は...嘘だろ?


 「白銀の月...!?」

 「え、サラ知ってるの!?」


 最悪だ、あれは確かルナブレイクラビットを“星魔法を使用した状態”で倒す事でレアドロップよりも低い確率で手に入る大当たり魔シリーズ。


 それはつまり、リズは既に星魔法を使えることを意味する。


 「サラ、実験台よろしく...あら?」

 「え...え?」


 白銀の月が輝くとリズの衣装も輝く。


 「...こんな機能知らない、なんで?」


 リズの衣装のローブ...正確にいうと十聖服を覆うように着ていたローブがマント...じゃなくて和服というか白銀に輝く羽織に変化。


 さらに...、


 「わぉ...なんじゃこりゃ。」


 ウサギの耳と尻尾が生えてた。


 「え...なんで?なんでケモっ娘になってんの?え?可愛い、なんでどゆこと??」

 「...よくわかんないけど、勝負よサラ!!」

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