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ゲーム世界に転生したので物語介入を始めます!  作者: 亜土しゅうや
Chapter.2
66/81

第66話 勇者:デイジーの剣士

 「...。」


 デイジー家の屋敷、

 当主のエキナは先日聞いた事に驚き悩む。


 「どうされました、叔母上。」


 部屋に入ってきたのは学園を卒業した

 元十聖のワブキ。


 「ああ...ワブキ、お前は3年前の事を覚えているか?」

 「3年前?」

 「3年前の7月10日、お前は何をした?」

 「...確か学園の試合会場にいた記憶があります。」

 「誰と戦った?」

 「...覚えておりません。何者かと戦った記憶も叔母上が途中参戦した事も朧げながらありますが...叔母上が自ら動いたと言う事は相当な実力を持っていたと思います。」

 「そうか...つい最近だ、こねk...ンンッ、その子を見つけたよ。」

 「な!?」


 エキナの口からは驚きの言葉。


 「ほ、本当なのですか!?」

 「...消失新星ロストスター事件、正体は極めて強力な魔道具による呪いによってこの世全ての人々の記憶から消えた少女。私は呪いを超える強さを持っていたから思い出すことが出来た。...まぁ、変わっている様で変わっていなかったよ。会った時は...元気そうだったよ。」

 「...そうですか。」

 「その子から驚きの情報を見せてもらったんだ、今密かに動いている過激派魔族の情報が載ったファイルだ。」

 「!?」

 「書いていたのはそれを持っていた幹部の魔族とその周囲や他の幹部に関する事。さらに上の奴らの事までは流石に書かれていなかったが現状魔族を警戒し情報を集めている我々にはとんだ棚ボタだ。」

 「一体それをどこで!」

 「先日の邪素騒ぎでその子がカメリア達と動いていたんだ。そこで魔族が潜伏していたアジトを発見、魔族を倒し入手した。事件を未然に防ぎ魔族相手にここまでやれるとは大したもんだ。」

 「なんと...!」

 「流石だよ、私が見込んだ事だけはある。」

 「見込んだ...まさか勇証を!」

 「その通り、あの子はそれを持っている。全ての人々から彼女の記憶は消えても人じゃ無ければ消えてはいないのさ。...あれ、だったら多分学園の生徒名簿にも名前や成績といった記録がある筈だ。なぜ気づかない?」

 「その...生徒名簿はテルン元教師の工作でその者の記録は消されていた模様です。故に確かな手がかりが無いまま学園からの調査は進んでおりません。」

 「あー...通りで不可解な行方不明者とか捜索願いとかが無いのか。」

 「...叔母上。」

 「お?」

 「今一度...いえ。再びその者と手合わせは出来るでしょうか?」

 「...そういえばお前は十聖だったから情報を共有されていたな。あの2人から効率的なレベリングを。」


 元十聖ワブキ・デイジー。

 現在のレベル...57。


 「まだまだ叔母上の“制御レベル”には届きませんね。」

 「頑張って私の“真の強さ”まで追いつくといいさ。それとあの子との再戦なら都合の合う日を教えてくれ。あの子に伝えておく...おっとワブキ、明日は非番か?」

 「ええ。」

 「再戦は出来ないが会う事は出来るかもしれないよ?」

 「?」


ーーーーー


 「...あ、来た!」

 「お待たせしました!」

 「皆さーん!」


 ある町、ある劇場近く。

 噴水前でリズと待ち合わせ。


 大きく手を振りやって来たマロウちゃん、

 妹に手を引っ張られるフヨウ。


 「ねぇ、サフラさんは!?」

 「マロウ、サフラさんは劇の準備中だからいないよ。」

 「えー。」

 「あっはは!楽しみなんだね、マロウちゃん。」


 凄いな、退院してこんなに元気になって。

 入院中の時とは大違いだ。


 「カメリアさんもスリジャさんも何その服!綺麗!!」

 「シアさんが作ったんだよ。」


 シアも人間態でサラと一緒に入院中のマロウちゃんに会いに来ている。流石に病院内なので人間として接していたので、マロウちゃんはシアが元魔物現英霊の人外であるのを知らない。


 表向きは服飾の人として通っている。


 『や、マロウちゃんとみんな。』

 「うわっ、シア!」

 『うわとはなんだ。』

 「シアお姉さん!」


 高身長抜群スタイルのお姉さんシアが参上。


 「どうしたの、シアも一応スタッフとして参加してたよね?」

 『ああそうなんだけど、珍しい客人だ。』

 「?」

 「やーやー、君達も来てたのかい?」

 「久しぶりだな、カメリア、スリジャ。」

 「エキナさん!」

 「それにワブキ先輩まで!」

 

 シアが連れて来たのはエキナとワブキ。

 

 「卒業式以来だな、話には聞いていたが随分強くなったな。“今の”叔母上となら張り合えるんじゃないか?」

 「いや、まだ無理かと...。」

 『何を言うか、カメリアなら善戦出来るだろうに。』

 「私ならいつでもいいぞ?」

 「あのー皆さん、受付開きましたよー?」

 「あ、はーい。」


 マロウちゃんはウキウキと受付に向かう。

 心の底から楽しみにしていたのだろう。


 本当に良かった、サラが呪術を使おうとした魔族を倒してなかったらこんな事無かったかもしれないのだから。


 ドンッ


 「あっ、すみません。」

 「!...いえ、こちらもすみません。」


 なんだ?

 今エキナさんの目が...?


 「早く行こう、シアもそろそろ戻るといいんじゃないかな。」

 『そうだな、じゃあ楽しんで来てくれ。』

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