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ゲーム世界に転生したので物語介入を始めます!  作者: 亜土しゅうや
Chapter.2
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第65話 勇者:事件終え、友の寝姿

 「な、何だ今の爆発音!?」

 「サフラさんが向かった方向じゃありませんか!?」

 「何だって!?」

 「おーい!!ってうわ!?」

 「襲撃!?」

 

 爆発音が聞こえ、何があったかとハイビス達に合流...が、周囲は魔物の数々。

 どうやら魔物の襲撃の様だ、大した強さじゃないけど数が多い。ここはすぐに加勢をしよう。


 「リズ、支援!!」

 「まっかせて!支援魔法[桜花の舞]!」


 桜花の舞...植物魔法から派生する支援魔法。

      2分間物理、魔法攻撃1.5倍。

      物理、攻撃速度1.5倍。


 「でやあああ!!!」

 

 カメリアは凄まじい速さで魔物の集団を次々と斬り捨てる。凶刃双剣デッドリーツインズのパッシブ[切断の意思]がダメージを増加させる。一匹...いや一体、斬る度に動きが良くなり、魔物の返り血が減ってゆく。無駄な力が減っている証拠だ。


 あっという間に1群を倒しきった、

 残りあと1群。


 魔物達はハイビス達に目もくれずカメリアに襲いかかる。あらゆる方向からカメリアを血走った眼で狙う。


 「過剰だけど、手伝ってアテナ。」

 『承知した!』


 カメリアの髪の毛先が淡いピンクに輝き、オーラを纏う。


 「...見えた!!」


 次の瞬間、同時に襲いかかった魔物が吹き飛ぶ。

 

 カメリアは即座に動く、魔物の頭、腹、首、的確に急所を斬り進む。

 

 最後の群れのボスがいた。

 でも視認した時には体は既に飛び構え、

 横を通り過ぎればボスの首が吹っ飛んだ。


 5分も無い僅かな時間、魔物の群れの殆どはカメリアによって殲滅されたのだった。



 後の処理は騎士団に任せ、私達はサラの向かった方向へ行く。


 あの辺りは洞窟があったはずだ、

 

 「!!...崩落している。」

 「嘘...サラは!?」

 「おーい。」←

 「まさか...洞窟内!?」

 「後ろ後ろ。」←

 「そんな...そんなぁ!!」

 「生きてまーす。」←

 「早く助けるぞ!!」

 「コレ昨日やってたドラマの再現だよね?」←

 「そうだよ!!」


 サラがこんなので死ぬわけないのでちょっとおふざけ。だってあのコメディドラマ面白いもん。


 「話は戻して、コレサラがやったの?」

 「そうだよ、これ戦利品。」

 「何これ?」


 対盗聴魔法[ブレイク・イーブスドロッピング]。

 対盗撮魔法[ブレイク・ヴィワイヤリズム]。


 「魔族、それも多分今回の事件を起こそうとした連中の仲間に関する名簿やら機密情報。」

 「はぁ!?!?」

 「持ち出された事は多分勘付かれるかもしれないし今後どう動いてくるかはわからない。でも見る限り証拠やら情報その他構成員を隠滅しきる事は出来ない。」

 「じゃ、じゃあこれを騎士団に、」

 「ダメだ、騎士団は...その、信用出来ない。」

 「!」


 そうだ、センカの件もある以上サラにとっては今の騎士団が信用出来ないのは当然の話だ。もしこのファイルを悪用されると私達も非常に危険だ。


 「そこで考えたんだ、エキナさんに直接相談した上で私が保管する。信用出来ないならエキナさんに渡す。そして可能な限り閲覧出来る人数は少なくしたい。出来れば私達とエキナさん、これはあまりに重すぎるからね...。」

 「待って、サラがそれを持ってるって事は倒した魔族って...。」

 「かなりのお偉いさん、または幹部クラスだろうね。一応脱出間際に適当に本とか色々盗んできたけどこれもまだ隠しておくよ。色々気になるからさ。」

 「わかったわ、何か協力出来るなら早く言ってね。」

 「勿論。」


 そう言ってサラはそのまま帰った。


ーーーーー


 それから数日。

 公演が翌日に控えたこの日。


 私は...、


 「ねぇ...似合ってる?」

 『素晴らしいぞ!見立てた通りだ!!』

 『疲れたぁ...。』


 シアに服の制作を任せていた。


 昨日↓

 『ご主人様の服を作ったは良いがそれだけじゃ足りんのだ!!メリー、リズ、採寸だああ!!』

 『ねぇなんで我まで...?』

 

 アテナまで手伝わされる。


 それはそれとしてシアはサラが演劇を再開してからか衣装作りにどハマりしている。その繊維は当然自分の魔力を用いた蜘蛛糸なのでそこらの鎧よりも硬く頑丈で軽い。

 ただの私服が戦闘に耐えられるアーマーと化す。


 そして翌日...と言うか今日。

 

 「わぁぁ...!」

 「凄いよこれ...なにこれ!」

 『お出かけ服として作った、長旅でも疲れにくいぞ。』

 『おお主...似合っているぞ...ガクッ。』

 「アテナぁ!?」

 『なーんだ、体力ないな。』

 

 そういやサラが「アテナの英霊必殺は短期決戦型だから長引く戦闘は使い時に気をつけてね。」と言っていたけど...まさか単にアテナの体力が少ないだけ?


 ※ぶっ通しで手伝いさせられていたからです。


 「そう言えばシア、サラは?」

 『主なら寝ておるよ。』

 「え?」


 あれ、サラって...、


 「...寝れるっけ?」

 『いや性格には一時停止というか...魔力のチャージの為に電源切ってると言うべきか。でも肉体が壊れん様機能全てが停止してる訳じゃないから寝てると言える。起きるのは2時間後だな、主の魔力は供給こそ無限だが消費が多いと動きに支障が出るから近頃は寝る事が多い。』


 そう言えば...最近は夜中に戦ったり公演の練習だったりとエネルギー消費の多い事を続けていたもんね。


 ロストの魔力供給も万能って訳ではないらしい。

 呪いを与えてる時点で万能もクソもないが。


 『昨日も魔族から手に入れた情報に目を通し続けていた。情報処理にも魔力を使っているのかもしれん。』

 

 今のサラにとっては魔力エネルギーそのものが生命。いくらゴーレムといえど体力は存在するのだ。


 明日に備えての事もあるだろうが...ここで気になる事がある。


 「...ねぇリズ。」

 「何?」

 「...サラの寝顔見てみない?」

 「えっ。」


 リズは真顔でサムズアップ。

 そんな訳でサラの部屋へ...。


 (お邪魔しまーす...。)

 (...いた。)

 (ひぃっ...やっぱり呼吸してない。)


 そこに“あった”のは、仰向けで微動だにしない

 サラの寝姿。


 ゴーレムであるが故に呼吸する必要はない、

 ベッドの上にあるのは人形そのものと言っていい。


 体には薄く赤い光が走る、

 魔力エネルギーが体を巡っているのだ。


 (...こうやってみるとホントに綺麗。ちょっと羨ましいな。)


 きっと以前も私はサラの容姿に憧れがあったのかな。三白眼だけど黒くて艶のある髪とその容姿に。


 (...ねぇサラ、以前の私はサラに憧れていたんだよね。)


 その手は異様に冷たく、

 かと言って生きている感覚はある。


 不気味にして美そのもの。

 

 (眠り姫ね...目覚めたいのは私達の方だろうけど。)

 (...なんか眠くなっちゃった。)

 (え。)


 

 2時間経過、


 回路に魔力が通り、私は目覚める。


 あれ...なんか重いぞ。


 「...。」

 「...何してるの。」


 小さく寝息をするメリーとリズ。

 私に若干乗っかる様に寝ている。


 2人も疲れてるのかな、それになんかいい匂い。


 というか...動けんな。

 二度寝でもしよう。

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