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ゲーム世界に転生したので物語介入を始めます!  作者: 亜土しゅうや
Chapter.2
60/81

第60話 消失?:臨時休業

 「そっちはどうだい子猫ちゃん?」

 「3年経ってもその呼び方なんですね...。と言うか他の人達、騎士団か誰かは来てないのですか?」

 「他のはもっと向こうだよ。この辺りは私と子猫ちゃんだけだよ。」

 「マジか。」

 

 人手不足問題、発生中。


 「ねぇ子猫ちゃん、君は今までどこに行ってたの?」

 「あの阿呆元教師にカース・バレーまで連れてかれました。」

 「はぁ!!?」

 

 そりゃそうだよね、

 終盤ステージだもん。


 「カース・バレーって...どうやって生きていたんだい!?」

 「通りかかったエゲツない存在に助けてもらいましたよ、しばらくその方達と暮らしてました。」

 「エゲツない存在?」

 「神族です。」

 「!...なるほど、興味を持たれたのか。」

 「エキナさんなら神族と接触した事があると思いこの話をしています。神族が特定の人間に興味を持ち向こうから接触するなんて普通ありえませんから...でも、今から話す事は現状貴方にしか話せないでしょう。」

 「?」

 「屑元教師が私を拐った後、かなり上級の魔族が現れました。」

 「何?」

 「男で細く長い角と左目レンズ、翠色の飛膜の翼...尻尾は切れていました。」

 「...髪の毛の色は覚えているかい?目の色も。」

 「白髪で赤いメッシュ、目は赤色でした。」

 「...生きていたのか、リリーロク。」

 「ゴミ元教師に知恵を与えたのはおそらくソイツです。」


 知ってはいるけど敢えて聞く。


 「リリーロクっていうのは何者なのですか?」

 「…昔、いや割と最近だけど魔族の一部が人間領を滅ぼそうとした事があったのは知っているだろ?」


 シリーズⅡの話だな。


 「その時の魔族の中心である魔王の右腕にして参謀、それがリリーロクだ。」

 「参謀...とんでもない奴だったのか。」

 (知ってるけど。)

 「改めてよく生きていたもんだ。君は相当運が良いと言える。」

 「そりゃどうも。それより今は結晶落ちてないか探しましょ、今はもう学生じゃないので長くなりそうな話はまた後日にしましょう。」

 「それもそうだね...ん?」

 

 ガサッ


 「グル...グルル...。」

 「...様子が変だな。」

 「異様な魔力を纏っていますね。」


 様子がおかしい狼魔物が1匹。

 その体からは月の光でキラリと光る何か。


 「子猫ちゃん、あれ。」

 「体から生えてますね、結晶。」

 「グル.....ッ。」

 「あっ...。」


 狼魔物は力尽きるように倒れ、消滅した。

 消える死骸に結晶が残り、早くも消え始めた。

 まずい急げ!!!


 「間に合え!!」


 ケースを開ける!

 エキナさんが結晶を掴む!!

 ケースに結晶を入れた!!!

 そして閉める!!!!


 ケースに入れた結晶は消滅が止まり、小さいがサンプルの入手に成功した!


 その間2秒ちょっと、その場にへたりこむ。


 「はぁ、はぁ。」

 「ぎ...ぎりせーふ。」

 「でもこれで...調査が進む。」


 そう言って私はサンプルをエキナさんに渡した。


 「え、いいのかい?」

 「そちらで調べていただけた方が早いと思いまして。魔結晶に詳しいエキナさんがいるならば尚更です。」

 「そうか、じゃあ後は任せておきな子猫ちゃん。」

 「では、私はこれで。」

 「ああ待って子猫ちゃん。」


 ん?

 あれは魔法印字紙。

 なんだっけ、書く人が紙に血を一滴付けると書きたい内容が写される...とかゲームであったような。


 「よし、これをマスターか令嬢に渡しておいてくれ。」

 「?...わかりました。」


 その後、マスターに手紙を渡すと3日後にソレイユ家の屋敷に向かうのでその日店は臨時休業になった。


 何か余程の事が書かれていたのだろう。


 そんなわけで今日はその休業日。

 何をしようか、


 よし、店の掃除でも...あれピカピカ。


 (カサッ。)


 出たなゴキb...ってあれ、蜘蛛?


 「シア...子分になんかした?」

 『掃除任せただけだが。』

 「...隅まで綺麗だ。」

 『この子達は物凄く綺麗好きでなぁ。掃除ならこの子達に任せるといい。』

 

 掃除終了。(やってないのに。)


 さてさてどうしたものか、

 せっかくの休日なんだしなんか...ないか。


 ギルドに行ってみるか?

 依頼によってはギルドに所属していなくても受けられるものがあるからね、その代わり保険云々が適用されないが。


 うーむ、小遣い稼ぎとしちゃ丁度いいかな。

 いや、いつでも出来る事だからこれじゃない。


 じゃあ何する...ん?

 

 私は溜まっていた広告の山から気になるのを見つけた。


 [王都国立劇場、演劇の案内]


 ...演劇か、しかも今日。

 タイトルは...アレかー、懐かしい。

 リップ先輩がこっちの脚本でも自分じゃなくてサフラをメインにしろってうるさいのなんの、アレがもう3年も前か...。


 せっかくだ、行ってみるとしよう。

 転移石どこだっけな?

 シア、あの服着ていくよ。


ーーーーー


 と、言うわけで王都にやって来ました。

 今日はただの旅行で来ているのでゴスロリは着てません。シアお手製のオシャレな服、色は相変わらず黒紫だが。


 演劇のチケットは買えたし公演まで時間がある。

 どこ行こうかなぁ、あのカフェも良さそうだしあの服もシアが興味持ちそうだな。


 よし、片っ端から巡っちゃいますか!


 『ああ待って、あそこの店からにするぞ。』

 「わかったよシ...お、お姉ちゃん...?」

 『よきよき。』


 なお、シアも実体化・人間態となり私と同行。(ずるいとの事。)

 服も髪も私寄りに整え、身長は180cmだが充分姉妹に見える。その姿は大人の魅力抜群かつどこかクールなのに可愛げあり。モデル体型っぽくいい感じに体が細くも...ゲフン。

 私156cmなのに。


 うわ、めっちゃ見られてる。

 特に女性がめっちゃ目を輝かせてる。


 「早くいくよ、...お姉ちゃん。」

 『はーい!』


 愛しの妹よ、知らぬ間に姉が増えたぞ...。


 「...あれは...。」



 「ふむ、ここのコーヒーは東△△のだけど癖が少ない。焙煎をしっかり管理しているな。」

 『このお菓子もコーヒーに合うの。なんて言うんだ?』

 「マドレーヌ、焼き菓子ってやつだよ。」

 『ほぅほぅ、あむ。』

 「あむ、これはいける。マスターにも食べさせたいな。」

 『だな。』


 はー巡った遊んだ。

 王都って凄いや、ゲームセンターは無いけど思ってたより楽しいぞ。

 

 コーヒーも美味い、流石ゲーム世界だけに文化がそれなりに現代寄りで助かるよぉ。


 そういえばメリー達どうしてるかな、

 まぁChapter.2だけど今はまだ日常辺りかな。

 魔族が絡み始めるのもここからだし、彼女らなら余裕だろうけど。


 物語からほぼ関係ない私はゆっくりコーヒー飲んでまーす。


 「あの!!」


 ん?

 嫌な予感。


 「貴方...もしかしてシア?」

 『ん?お前は...確かリップだったか?』

 「え?」


 え、ちょ、この青い髪と役者オーラ、

 リップ先輩...!?


 「そうよ、やっぱりシアだったのね!!」

 『久しぶりだな、卒業式以来か?』

 「ええ...その子は?貴方カメリアちゃん達と一緒じゃ?」

 『はん、前にも言ったじゃろ。カメリア達以外で私が従うのは主のみだと。』

 「...まさか!!?」

 

 ガッッッシリ掴まれた。


 「貴方...消失新星ロストスター!!?」

 「...いやぁそれは。」

 「いいや間違いない、貴方の事は忘れてもこの感じる才能と煌めき、インパクト!!この失った記憶にガッチリ当てはまるピース、ああ...無事だったのね...!!!」

 「...先輩、苦しい。」


 相変わらず私の事になると堅物からオタクになるこの人はリップ・トゥリパーノ伯爵令嬢。

 彼女の家は伯爵であると同時に歴史ある役者家系。

 故に世間ではトゥリパーノ家が目をつけた人間は上の階級である公爵・侯爵であろうと欲しがる才能ある人材だと知られている。

 私もその1人だ。(既にソレイユ公爵家に引き抜かれ済み。)


 「えーと...名前は。」

 「サフラ・アコニリンです。多分苗字だけは残ってるかと。」

 「ええ!サフラちゃんはどうしてここに?」

 「今日劇場で公演があると....もしかしてリップ先輩出るのですか?」

 「そうよ!こうしちゃいられないわ、店長これ!」


 ん?クレジット決済?

 え、なんで奢ってくれてるの?


 「行くわよ!!」

 「え、ちょ。」

 『なんで!?待って!!?』


 やべぇ、この人私を公演に出す気だ絶対。

 こうなったリップ先輩は止められない、


 ...諦めよ。


 『ちょっと待ってー!!!』

 「なぁ、アレって今日公演の...!」


 有名役者に腕をガッチリ掴まれ私は劇場に向かうのでした。

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