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ゲーム世界に転生したので物語介入を始めます!  作者: 亜土しゅうや
Chapter.1
51/81

第51話 勇者:薄明の森の採取クエスト

 -模擬戦場に響き渡る戦闘音。

 カメリアとスリジャだ。


 「おーっす、やってるねぇ。」

 「...ハイビス。」

 「なんだどうした?この前から少し視線が鋭いっていうか...?」

 「...まぁね、アレを見たら油断出来ないっていうか。」


 (この前って...やはりあのセンカっていう騎士がサフラとかいう人に負けた事か?確かにアレは驚いた、聞いたところあの騎士は中でも相当実力が高いと。それをヤツは...。)


 「...そうだな。はっきり言って僕では勝ち目はないな。団長さん曰く、前にダマキ大盗賊団をたった一人で壊滅させたのだとか。そんな化け物がなぜ町にいたのやら。」

 「ダマキ大盗賊団...当時の盗賊団としては国内外含めてもトップクラスの勢力を持ってて騎士団とはそれなり長く争ってたみたい。特に幹部クラスの奴が転移石をどこからか入手していたからなかなか捕まらなかったの。おまけに強いでかなり手を焼いていたらしいわ。」

 「...次は逃がさない。」

 「はいはい暗い話はそこまで。そんな事よりほらコレ、さっき先生が二人宛に。」

 「?」


ーーーーーーーーーー

origin...


 Chapter.1、カメリアルートにて。


 担任の教師がある時、

 「本日は学園外での実習を開始する。場所は薄明の森だ、実習内容は班ごとに異なるから後で説明する。一応魔物が多く生息するエリアからは離れているが出ない訳じゃない。それと...、」


 「うわあ!なんでソニックビーが襲ってくるんだ!?ここら辺に巣なんてないのに!」


 「グオオオオーーーーーッ!!」

 「レッドグリズリー!?なんで!!」

 「キャーっ!!」

 「逃げろー!!」

 「ソニックビーは襲って来たんじゃなかった...レッドグリズリーから逃げてきたんだ!!」


 -これはChapter.1のカメリアルートにて起こるイベントである。


 比較的安全なエリアで学園外実習を行う生徒の前に本来奥地の魔物が襲いかかるイベントだ。

 このイベントは防御やヘイトに関するチュートリアルイベントを兼ねているが問題はその後。


 -薄明日の森のボス、レッドグリズリーの出現である。この時のレッドグリズリーは撤退を優先とする負けイベント、倒す事は出来ない。


 だが教師達のレベルであればどうにでも出来るはずだ、しかしそうはいかなかった。


 -先程現れたソニックビーという蜂の魔物とレッドグリズリーは犬猿の仲ならぬ熊蜂の仲と言えるほど悪い関係で、一部の個体は逃げるどころか抵抗しようとする。


 だから興奮している影響もあってか近くにいる生物を見境なく襲う事があり、何より数も多い。教師は熊だけを相手にしている場合じゃないのだ。


 転移石を使う間もない、出来る事はただひたすら逃げる事だけなのだ。


 -そんな中、カメリアはレッドグリズリーを相手に立ち向かう。皆を逃す為に。


 当然序盤中の序盤で勝てるわけもない、

 もうダメか...その時だ!


 「させるか!」

 

 レッドグリズリーの攻撃を受け止める剣と騎士!

 彼らは騎士団。

 王国の平和を守る戦士である!


 そうこれは騎士団が本格的に登場するイベントでもあるのだ。


 レッドグリズリーは不利を感じ取り縄張りへと逃げていき、ソニックビーはあっという間に殲滅された。


 -なおこの時、カメリアを救ったのが後に洋菓子店の酔っ払い男事件の際に出会うメインキャラクター、


 センカである。


ーーーーーーーーーー

real...、


 -時は既にカメリア達はハイビスと洋菓子店イベントを終えた後日。


 その為センカという男についても知らない人って訳ではない。


 話は戻って3日後。

 薄明の森にて。


 「いくら十聖だからと言って...。」

 「まぁ私達はこの辺り程度じゃ勉強にならないと上は判断したからこうなったんだろうね。」

 「おーっす、ほい提出。」

 「早いなハイビス...。それと提出は先生にして、私達に渡しても意味ないよ。」

 「えー。」

 「えーじゃない、回れ右!」


 -カメリアとスリジャは授業を受ける生徒ではなく、授業を受ける生徒達の身を守るための役割...つまり警備を担当させられたのだ。

 またかおかしいだろ。

 

 今回の授業は薄明の森で採取の授業。

 班形式で行い提出する採取アイテムは班ごとに異なる。


 -第四学年では弱い魔物くらいは倒せるよう勉強はしているので余程でもない限りは教師達は生徒がどう対処するかを見ている。


 ちなみにハイビスは速攻で集めて面倒なので近くにいた私達に提出して来た。

 先生向こうだからそのくらい歩けっての。


 「さてさて、僕のとこの班員はもう安全圏に向かって暇になったで先生から警備に加われってよ。」

 「...学園は私達を兵器か何かと思ってるのかな。」

 「オルトロスって言われてるくらいだ、あながち間違ってはいないだろ。」

 「そうか、でも鎖には繋がれてないんだよね。」

 「どーどー。」

 「それは馬だ。」


 -そんな時だった。

 

 「キャーっ!!」

 「!」

 「逃げろ、ソニックビーだ!」


 -周囲を飛び回るソニックビーの群れ。

 何かに怯えているのか興奮状態になっている。


 その様子を見てスリジャは気づく。


 「...もしかしてレッドグリズリーから逃げて来たのかしら?誰かが巣を壊した何て事はあり得ない、第一この辺りにソニックビーの巣は無いわ。」

 「なるほど、確かにあの熊と蜂は仲がすっごく悪かったからなぁ。おそらくレッドグリズリーが縄張り内に作られた巣を破壊したのだろうな。」

 「それでこの辺りまで飛んで来たの...さっさと倒すよ、」

 「みんな逃げて!レッドグリズリーよ!!」

 「えっ!?」

 「グオオオオーーーーーーッッ!!!」


 -3人は驚く。


 レッドグリズリーは凶暴だが臆病。

 自身のキャパシティで縄張りを保ち下手に広げる行動は滅多にとらない。

 しかし敵と判断した相手が多いと撤退する、


 場合によっては縄張りを放棄しても。


 「...奥に何かがいるのか!」

 「別個体か別の魔物と縄張り争いに負けたか、」

 「誰かが追い込んだか...、でも今は!リズ、ハイビス!」


 -リズは周囲の味方...生徒や教師の防御を上げる魔法をかける。


 ハイビスはレッドグリズリーに移動速度低下の魔法をかける。


 そしてカメリアは...その瞬間にレッドグリズリーの首を斬り落とし、そこから周囲のソニックビーを次々と斬る。


 1分にも満たない僅かな間、瞬間の出来事。


 怪我人、死者共にゼロ。

 

 皆は生き残った事を喜ぶと同時に恐る、

 これが“十聖”の力だと。


ーーーーーーーーーー


 「これは...!?」


 -教師達の通報でやって来た騎士団。

 しかし既に終わっている。


 -最初にやって来たのはこの前サフラと名乗る女の子と戦っていたセンカという人で、心配した様子でやって来たが...。


 首が斬り落とされたレッドグリズリーを見て驚いていた。


 「...君が倒して...、」

 「?、私達で倒しました。」

 「正確にはスリジャが身の安全確保、僕がサポート、そして殲滅はカメリア。」

 「!...そうか。」


 -センカは去っていった。


 「...なんか落ち込んでるっていうか...暗いっていうか..?」

 「そりゃ騎士団以上の強さを見せればなぁ、特に...カメリア。君の単純な強さは多分この場の中で一番サフラっていう人に対抗出来るだろう実力だと思うよ。」

 「なるほど...?」


 -なんかプライドが強そうなイメージある人だし、面目潰れたって奴なのかな?


 でも皆んな守れたし、気にする事でもない。

 後は彼らに任せよう。



ーーーーーーーーーー


 -...驚いた、メリーあんな強くなったんだ。


 いやあり得なくも無い、あれだけレベル差があれば1ターンキル何て容易い。


 それにあのハイビス殿下、制服が普通だけど十聖になってたんだ。まぁ彼のポテンシャルを考えれば当然か。


 リズは上級防御で身の安全一瞬で確保しちゃうで3人で強力パーティ出来上がってるじゃん!?


 嫌だなぁ、なんか私に対抗とか戦えるとか言ってるけど普通に私の方が不利だよ?


 -まぁそんな事はいい。


 負け、撤退イベントである薄明の森の採取クエストはメリー達により魔物殲滅と化した。


 急いでやって来た騎士団も唖然、

 そりゃそうだ。


 -加えてこれはハイビスルート以外でセンカと会うきっかけとなるイベント。洋菓子店の時はまだ友達だから浮気にならない。


 でもそのイベントより後になって起きるとは...まぁ授業変更くらいあるか。



 -しかしなんだ、引っかかる。

 

 あのレッドグリズリー、本編よりなんか...ずっと怯えてたっていうか...逃げて来た?


 ...下手に出張らない方がいいな。

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