第45話 Is it a nice story?
origin....
紹介文:カメリア・レッドペタル
私はカメリア・レッドペタル。
王国立学園に通う第四学年の生徒です。
夢は誰にも負けない強く立派な騎士になること。
それと大切な人を守れる強さを得る事。
好きな食べ物は無い。
でも嫌いな食べ物も無い。
誕生日は2月3日。
好きな事は強くなる事。
強さが無ければ誰も守れないから。
ーーーーー
ストーリー...
4月1日、王国立学園入学式。
今日から私は第四学年、本格的に進路に向けて努力をしなければならない。
第三学年までは風紀委員を務め学内の治安維持に力を注いだけど、第四学年になる際、学園では他の委員会に移籍をする事が出来る決まりがある。
何にするかは決めていない。
ちなみに部活も入っていない。
だからこれから何をするかなんて考えていない。
ただ夢を叶える為にただ努力をしているだけ。
その為に友達付き合いとかも出来るだけ避けてきた。修練時間の無駄だからだ。
それはさておき、
今年も入学式は無事に終わり、寮に案内される新入生を見送る最中...、
「やぁ、メリー!」
やってきたのは幼馴染のスリジャ・オーカ。
「どう、今年の新入生は?」
「うーん...去年と比べれば魔力の高い子がちょっと多いかなってくらい。まぁこれからだよ。」
「そっか。本当にいい眼をしてるね。」
「そうかな?」
スリジャは私の事をメリーと呼び、
私はスリジャをリズと呼んでいる。
「ねぇ、メリーは次も委員会に入るの?」
「まだ決めてないよ。」
「あらあら、早く決めた方がいいよ。」
・学内の治安維持に貢献したい!
▶︎学内の行事に幅広く関わりたい!
「うーん...今度は学園内の事をもっと幅広く関わるのもいいかな?」
「なら生徒会かしらね。学校運営に関わる委員会だから色々参加したりさせられたりって感じだよ。」
「そうなんだ。」
色んな行事か、騎士団に入るならただ剣を振っていればいいわけじゃないのかな?
「キャーーッ!!!」
「!!」
正門から響く悲鳴、私は駆ける。
「オラオラぁ!出てこいカメリア・レッドペタル!!」
「可愛い新入生がどうなってもいいのかぁ?」
「...私はここだ。」
正門にいたのは男二人。
以前学園内で暴力事件や不祥事を起こした生徒。
「なんのつもりですか?」
「ああん?こちとらテメェのせいで中退どころか暴力事件起こしたとか言われてどこにも雇われねぇんだよ!!」
「お先真っ暗なんだよ、家も追い出されこのまま野垂れ死ぬくらいならお前に復讐をしてやろうってなぁ!!」
なんてくだらない...。
私はアイテムボックスから...
[大剣 ▶︎片手剣 短剣 杖 魔道具 弓]
片手剣...ショートソードを取り出した。
「用があるのは私ですよね、その子達には手を出さないでください。」
「へっ、お前が出てくりゃどうでもいいんだよ!!」
「!」
男は掴んでいた生徒を投げ飛ばした。
「...!」
「へへっ、見せてやるよ。テメェに屈辱を合わされたあの時とは違うってなぁ!!」
[チュートリアルを開始しますか?]
・はい
▶︎スキップする。
ーーーーーーーーーー
REAL...
「...やめて...ください...!」
「ひぃ...ひいいい...!!!」
「...こちらカメリア・レッドペタル。不審者を発見、捕縛しました。生徒に怪我人は出ておりません。」
十聖カメリア・レッドペタル...レベル65
「珍しい武器ね、どこで手に入れたの?ああ言わなくてもいいわ、勝手に記憶を読み取るから。」
十聖スリジャ・オーカ...レベル65
「あ...あれが...。」
「王国立学園最強の二人...十聖カメリア・レッドペタルとスリジャ・オーカ...。」
「なんて恐ろしい...。」
「あれが学生...!?」
冷たい眼光、その姿はかつての明るい彼女達と同一人物とは思えない。手加減しているがどこか容赦なく、男二人は正統防衛ギリギリまで痛めつけられていた。
カメリアは男の首元に刃を向けたまま、新入生に怪我をさせていたなら間違いなく殺していたであろうとその場の誰もが理解した。
二人はあれから凄まじい努力をし、第四学年でありながらレベル65という強さを得た。
加えて十聖という地位も得た。
カメリアは深紅と白い剣が描かれた制服。
スリジャは真っ白で一部虹色の線が入った制服。
3年という時経ち、以前の十聖のほとんどは卒業し、残っているのは第六学年となったクフェアのみ。
十聖のメンバーも新しくなり皆色々な能力を兼ね揃えている。
だが。
「十聖って確か...さっきの入学式では9人しかいなかったか?」
「ああ、あと一人はどこだ?」
「ずっといないって噂よ?」
今、十聖は9人なのだ。
「...。」
「そうよね...なんとなく覚えている人もいるから残りの1席は...。」
「あの席は誰にも渡さない、あの席は空いてなんかない。既にいるの。」
「...うん、そうだったわ。」
「...やっぱりリズも。」
「フラッシュバックを使ってもそろそろね...。」
「そっか...。“あの子”は見つかるよね、帰ってくるよね。」
「帰ってくるよ、きっと。」
「おーい、騎士団が到着したぞー!!」
この学園には十聖という学園内にて総合的に最強クラスの実力を持つ10人がいる。
だが、実際は9人。
ある3人や学園長の意向で誰も残りの1席に選ばれない。
なぜなら既にいるから。
記録として残っているから、
消失新星事件で消えたのが十聖であったことを。
十聖の“誰か”が消えたことを。
ーーーーー
その日の夕方のこと。
「ねぇメリー、委員会どうする?」
「風紀委員会に入るよ。...こっちの方が動けるから。」
「そう、私も同じよ。」
「...正門。」
「うん、3年前あそこに立ったよね。」
「懐かしいね、“二人”....いや、三人で。」
「思えばあの時から大変だったわ。」
「あっはは、そうだね。」
学園内の見回りを終え帰路に着いた...その時だ。
「キャーーッ!!!」
「!!」
寮のほう、近くの森から響く悲鳴。
「...気配が多い!メリー、魔物の襲撃よ!!」
「まずい、群れが3つ...それも1群がかなり多い!!」
「捕まって、転移!!」
ああ、またここだ。
懐かしいな、あの時も....。
...あの時?なんの話しだろ。
「キシャーーーッッ!!!」
「あの鎌...アイアンマンティスだ!」
「メリー、生徒は保護したわ!」
「オッケイ!」
発生から僅か5分足らず。
足元はカマキリの死骸の山。
それから少しして騎士団が到着。
周囲で残党がいないか、襲撃に釣られてやってくる魔物がいないか調査を始めた。
私達も参加しよう...、
「...!メリー、あれ。」
「!!!」
親玉の鋼鉄蟷螂の肉が動いて...いや、変質?なんだ...?
...まさか!
それはボスカマキリの鎌に見えるような2本のサーベル。刀身は少し短く双剣で扱う事が前提のようだ。
拳を覆うような鍔はなく、両刃で扱いやすい感じがある。さっきのカマキリみたいに戦えるってか?
なんていう武器なのだろ......、
「メリー!!!」
「あ..!」
「キシャーーーッッ!!」
木々に別の魔物が隠れていた。
でもこの程度なら余裕で間に合う。
ザシュッ
「ジュアーーーッ...!?」
「え...?」
そよ風が通り抜ける、魔物が血を流し落ちる。
「...今の二人なら余裕で退けれる間合いだっていうのはわかってるけど...油断はダメだよ?」
「な...あ...!」
「貴方は!?」
「大丈夫ですか!!...あ、だ、誰だお前は!!」
魔物の大きな声を聞きつけて騎士団の何人かが来る、そこで彼らは目にした。
黒く艶のあるロングボブの髪、
頭と腰に大きなリボン、
黒と紫色のゴシックロリータ。
その手には...日傘。
陣傘の部分が白銀の刃になっており、斬られた魔物の斬傷からは強い酸で溶かされたような跡があり、魔物は毒で苦しんだかのような様子で死骸になっていた。
夕日、暗い森の中で輝く赤い眼。
その優雅でどこかおかしい姿から感じるのは恐怖。
『...貴方は....!ああ、やっと...やっと!』
「シアっ!?」
シアが実体化。
現れた“謎の少女”を見て涙を流し、彼女の元へ向かっている。
「ダメだ、シアの主は...主...。」
ああ、やっぱり思い出せない。
...いや、きっと彼女と会ったのは初めてだ。
あの子はこんなんじゃない!!
「シア!!!」
すると少女は、
「...ただいま、シア。」
と微笑む。
『ああ...あああ...!!』
シアが大粒の涙を流す。
まずい!!
「でやあッッ!!!」
「ぅわっ!?」
私は少女に剣を、少女は日傘で軽く受け止める。
間違いない、この日傘は魔剣!!
「凄いね、まさか凶刃双剣をドロップをするなんて...ね!!」
と私の一撃を弾き返された。
「シアが何かおかしい!リズ!!」
「任せて、エアバレット!!」
「ぅえっ!?リズもうエアバレット使えるの!?」
リズのエアバレットが避けられた!?
見えづらい上に速い空気の弾丸を初見で...!
只者じゃない!!
「っと危ないな二人とも...ってそっか。流石に忘れてるか。見た感じ多分シアが一番覚えているのかな?」
「...シアを知っている、それに私をリズって呼ぶ。貴方は誰なの!?」
「...!...さぁ?また会えるよ。」
シアが魔剣に戻り少女が手に取る。
「急に出てきてごめんね、またね。」
「待て!!!」
リズは麻痺魔法をかける、だが一切効いていない。少女は距離を取り必死に追いかけるも少女は転移石を使い、そのままどこかへ消えた。
シアを奪い去っていった少女は誰なのか。
この時の私は全くわからなかった。




