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ゲーム世界に転生したので物語介入を始めます!  作者: 亜土しゅうや
Chapter.0
37/81

第37話 特務隊

 午前8時。

 早朝に起きた事件は既に片付いていた。


 ここは病院の一室...ではなく森。

 

 「...凄いわね、それがあの。」

 「そ。私が持ってるアイテムの中で一番使いたくなかった[最上級ポーション]。」

 「なんで持ってるの...?」

 「学園長がくれた、公演控えてるからもしもの時のためにって。本当に来ちゃったよ最悪。」 


 最上級ポーション...文字通り最上級のポーション。

 使えばHPが全回復の代物。

 効能が高過ぎるので一般流通はしておらず、主に危険な任務をする騎士団が保有している。


 「まぁこれで傷の心配はないさ。」

 「それ以外で心配事が多いのだけど?」

 「ああ、リクスさん。」


 不機嫌な顔で現れたリクス。


 「面倒事が起きたと思ったらまた君たちが巻き込まれてるなんて...2度目で既にウンザリなんだけど?」

 「知らないですよ、私達はレベリングしていただけなので。」

 「レベリング?...確かに、第一学年にしてはレベルが高いと言うか、前に会った時から1ヶ月足らずで凄い上げたね。...あのレッドグリズリーを倒した影響で君達にも更に経験値が舞い込んだみたいだけど?」

 

 カメリア…レベル25

 スリジャ...レベル25

 サフラ...レベル27


 「ええ、まぁ。クレイジーフェアリーはレベリングに都合が良いので。」

 「やっぱりクレイジーフェアリーの方は君達だったか...。」

 「?」

 「僕が早朝からこの森の見回りをしていた時にちょうどこの辺りでクレイジーフェアリーを見かけたんだ。...胴体を引き裂かれた姿のをね。」

 「!」

 「でも確か...私達はあそこからそんなに動いてはいないよね?」

 「うん。」

 「だろうね、あれは君達...いや、人間の作る跡じゃなかった。それを調べてたらクレイジーフェアリーのお仲間が私を見つけ、真っ先に攻撃して来たよ、女の仲間だーって。多分そのクレイジーフェアリーは君達を探していたのだろうねぇ。」

 「デスネ。」

 「それじゃ、リクスさんが発見したのは?」

 「跡から考えるに君達が戦ったレッドグリズリーだろう。」

 「あの熊が?」

 「君も見ただろう、あのレッドグリズリーは既に生き物ではないのを。」

 「うん、あれはゴーレムだった。レッドグリズリーの体を使った、生物兵器と呼べる様な何か。操ってた犯人は見つかった?」

 「いいや、逃げられたね。でもこれだけでも多少推測出来る。」


 1、生体ゴーレムがレベリング可能か。

 2、生体ゴーレムの戦闘能力実験。


 「...或いは両方。」

 「とんでもない事する奴がいるもんだ。」

 

 ソレを抑えてた君達も大概だよ?って顔された。

 そりゃそうか。


 「君達か、以前リクスの報告にあった今年の学園新入生は。」

 「?」

 「俺...んんっ、私は騎士団特務隊の隊長を務めるウゼンだ。」

 

 あれ、この人ゲームにいたぞ。

 確か...、


 「ウゼン...ウゼンさんって、もしかして去年王都の魔物襲撃を防いだ部隊の!」

 「おー、よく知ってるな!」


 おーそれだ。

 [王都の盾にして剣]として紹介されてたキャラだ。プレイアブルや恋人には出来ないが友好度を上げておくと色々支援してくれる、良い人だ。


 その王都のステージ付近で襲撃イベントが発生した場合、友好度が高ければ一緒に戦ってくれる。凄く強い。


 「ねぇサラ、特務隊って?」

 「騎士団最高戦力の実働部隊だよ。ここにいる皆がレベル45前後は確実にある。」

 「ええっ!?」

 「ふぅむ...第一学年でこのレベルか、卒業する頃にはレベル45は確実に超えているだろうな...。」

 「隊長、彼女らのステータスを覗き見してる間があったら本題に移ってください。」

 「ぅえっ!?」


 (※身元確認用に使った魔法です。)

 

 「むぅ。...君達、この魔道具について何か心当たりはないか?」


 ウゼンが持ってきたのは壊したドローン。

 

 魔道具自体のぱっと見、構造はこの世界の魔道具と同じだと思った。でもなんだ、どこかで見た様な気がする雰囲気がある。


 「...なんっか、心辺りあるっていうか。」

 「サラも?私もこれどこかで見た気がするの。」

 

 カメリアも?


 「へぇ、メリーもこう言うの興味あったっんだ?スリジャの方が知ってると思ってた。」

 「いやぁ、筆記テストの順位落としたくないからぁ...あはは。」


 ああ、それである程度触れてた系か。

 でもなんだ、どこでだ?

 

 「ごめんなさい、構造自体は教科書にも載ってる様なのだから、誰が使ってるかどうかはピンと来ないわ...。」


 スリジャもわからない...となると現状どうにか出来る話じゃないなこれは。


 「そうですね...学園には魔道具に関する物が多いです。一度先生方に調べてもらう方がよろしいかもしれません。」

 「ふむ...信用は出来るのか?」

 「チアという魔道具専門で信用出来る方がいます。」

 「わかった、後日訪問するとしよう。すまないが君達も来てくれるか?情報が欲しい。」

 「わかりました。」

 「では...今回君達の行動は極めて危険で無謀ではあったが、対応していなければ森や付近の街道に未知数の被害が出ていただろう。騎士団特務隊隊長として君達のその勇敢な行動に感謝する。」


ーーーーーーーーーー


 「...ふぅん、短期間であそかまで力をつけるなんて。ほんっとうに腹立たしいわ。」

 

 ピピッ


 「なんでしょう?」

 『...結果はどうだ?』

 「ダメね、突然変異個体じゃ制御も難しいわ。何よりコストがかかり過ぎるかと。」

 『そうか。』

 「取れたデータは今持ち帰るわ。」


 ピッ


 「...っはぁ、アレ高かったのよ。覚えていなさい...魔剣でイキがる小娘...サフラ・アコニリン。」

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