第29話 バトル:ムーブ
ディスティニーブレイブⅢのバトル方式。
1、RPG
・最大4人のパーティで戦うRPG戦闘。
ハイクオリティな3Dグラフィックで演出も
綺麗。シンプルで楽しいけど今の私には関係
ない。
2、ムーブ
・広いステージを進んでは蔓延る敵キャラを
次々と倒していく戦闘。敵が現れるとどう
するかの選択肢が現れ、そこで選んだ行動が
攻略や経過時間に影響する。
相手の行動はランダムなので基本運ゲー、
まぁ相手より早く行動出来れば問題ない。
今から始まるのは後者のムーブ。
ムーブ[move]とは進むという意味だ、言ったまんま進んでは現れた敵を速攻ぶっ倒すと言えばわかりやすい。
あと一つバトル方式あるけどそれはまた後々。
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ムーブ、開始。
現在校舎内にいる敵は20、外に10。
学園外に20人待機中。(多分後で追加で来る)
計50人の敵を倒す、それが私のミッション。
しかし仮にも相手は暗殺部隊、経験値は多いだろうけど一人一人が手強く持久戦に持ち込まれたら困る。
なので私が目指すのは職員室、
教師はレベルが高いし現在起きてる事態も把握している。救援を求めに行こう、手が足りない。
当然暗殺部隊もそれを見越しているだろうが、
秘密の連絡については知っていないはずだ。
知っていれば教師達まで殺さなくてはならない。
だから彼らはバレているとは知らずに職員室への道のりを妨害してくるだろう。
一番厄介なのは、一般生徒がいるだろうという事だ。流石にそこまで情報は回していない、漏洩する可能性があって死人が増えすぎる。しかし今は放課後、ゼロではないが人通りは少ない。何よりこんなクソ暑い日に要もなく歩くはずがない。
人通りがほぼ最低限なのが幸いだ。
流石に奴らも人質にとったりする事なんてないだろ。
...さて、進むとしよう。
(ザザッ!)
「早速2体。」
[攻撃 防御 回避 必殺]
ムーブはこの4つの選択肢の中から何をするかを選び行動する。
...ゲームなら。
「今は早く斬ったもの勝ちだ!」
「ぐあっ!?」
これは現実なので関係ありませーん。
早く見つけて早く倒す。
実にシンプルだ、後始末も学園側がしてくれるし。
「いたぞ!!」
「うっげ、来るの早すぎ!?」
さらに2人撃破、学園内残り16人。
あっさり倒している様に表しているが実際は結構大変。相手は仮にもレベルが私よりも10以上あってもおかしくない存在。攻撃も毒に依存して倒しているので耐性持ってる奴がいたら困る。
そういうわけで私は剣のパッシブ毒を全種類付加状態にしている。
「ターゲット発見!」
「どんどん来やがる!」
今度は前2人後ろ1人の3人。
前2人がナイフを投げる、弾いた途端に後ろの奴が私を襲うと言ったところか。
「でやっ!!」
「バカめ!」
[思考加速]発動。
予想通り後ろからきた。
だが前にいる二人もタイミングこそ違うがこっちに来ている。恐らく後ろの奴がしくじった場合や対象を確実に始末するための戦法だろう。
つまり前も後ろも私に向かって来ている。
後ろの奴は確実に仕留めれる体勢でいるので問題はない。なら前の奴らはどうするか、シアを読んでも間に合わないだろう。
それにここは廊下、狭い。
アクロバティックな動きをしようものなら斬られる。
じゃあどうするか。
とっておきを使えばいい。
「ぐああっ!?」
「そう来ると思ったぞ!!!」
「影討。」
「っ.....!?」
影だけど光魔法[ 影討 ]。
文字通り影を使って相手を音もなく攻撃する技だ。
一見便利に見えるが一度使うと10分は使えない仕様がある。
私は影討で二人の背中を斬った。
「影討だと...!?」
「馬鹿な...なぜ第一学年のお前が...!?」
「内緒。じゃあね。」
ーーーーー
さて、職員室はこの角を右に曲がって真っ直ぐ行って右手側にある。だが気配が多く感じる。
真っ直ぐ行けば危険だ、さっきは影討が使えたからいものの何かいい方法は...あ、そうだ。
「おい、ターゲット来るんじゃないか?」
「ああ、気配が近づいて...いや待て。妙だな、離れているぞ?」
「なんだって、勘づかれたか?」
「わからない、だがターゲットはレベル差のある相手でも十分戦える技術を持っている。持ち場は離れるな。」
「はっ。」
ガラッ
「(うおっ!?)」
「(シッ、気配を消しているとはいえ迂闊に大きな声を出そうとするな。)」
引き戸が開き教師が出てきた。
教師は暗殺者に気づかずそのまま廊下を歩いて行った。
「(...ふぅ。)」
「(気をつけろ、この学園の教師達のレベル平均は40以上はある、この件がバレ始末しようものなら我々も無事では済まない。)」
「(...本当にそれでいいのでしょうか。)」
「(アジサ隊長の命令だ、...従うしかない。)」
「空間魔法[ 位置交換 ]。」
「ん?」
「こんばんは、さよなら。」
「「!?」」
職員室前が真っ赤に汚れる。
その後すぐに転移で今の先生が戻って来た。
「ありがとうございます、レニア先生。」
「[視覚聴覚遮断結界]、君も無事で良かったよ。でも笑えるよ、職員室の真上の部屋から堂々と床叩いて[SOS]とモールス信号打つなんて。」
「レニア先生は耳が良いですからね、小音だったので正直賭けでしたが上手くいって良かったです。」
レニアは空間魔法の教師。
本編でも登場する男性教師だが、キャラデザが中性的で背が高い。
設定では2つ上の姉がいる。
中性的デザイン故にイケメンというか美人というか...これ好きなんだよね。
さっきのはレニアと私の位置を入れ替えた不意打ち。
「さて、僕ら教師は町からの追撃を担当するよ。下手に表立って動けば君以外の身も危ないからね。」
「お願いします。」
「それと演劇部の守備はもう大丈夫だ、資料を届けに言った先生が偶然発見したように演じて負傷者の治療をしている。それに他の生徒達も適当な理由つけて寮に戻している。君は学園内の敵に集中すると良い。」
「はい!」
ちなみに暗殺者の遺体はレニア先生が早い段階で空間魔法で隠しているので暗殺者側からすれば仲間が神隠しにあったも同然なのだ。
「...最後にいいですか?」
「なんだい?」
「今更言うのもあれですが、私が人を殺しているのに止めはしないのですか?」
「集団で学園内不法侵入の上に殺人しにかかる奴に手を出してはいけない理由なんてないだろ?...僕らは腑煮えくりかえってるんだ、奴らをきっちり駆除してくれ。」
暗殺者の所業にブチギレてる教師陣。
奴らが何をするかわかったものじゃない以上表立って行動出来ないのがさらに悔しいのだろう。
なら私はその気持ちに答えてやる。
「では、行って来ます。」
「待て、これを。」
・低級エリクサー×3 を入手しました。
「もしもの時に使うと良い。気をつけろよ。」
「はい!」
敵50人中、
・学園内は残り11人
・外に10人
・町に待機中の20人は教師陣が担当。
なので私は合計残り21人を始末する。
さーて、狩っていきますかー...お?
...レベル24になってる。




