表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲーム世界に転生したので物語介入を始めます!  作者: 亜土しゅうや
Chapter.0
28/81

第28話 喧嘩開始

 サフラ達が部室に到着する少し前....、


 「サラが狙われてる!?」

 「どういう事ですか!?説明してください!!」

 「えっちょ、ぐぇっ。」

 「落ち着け二人共!」


 クフェアの胸ぐらを掴むカメリアとスリジャを慌てて部長が止めに入った。

 

 「ぷはっ、まずどこから....[遮音結界]。」


 クフェアはカメリアとスリジャを遮音の結界で囲む。

 すると...、


 「俺も話が聞きたい。サフラ・アコニリンは大切な後輩だ、部長として放っておく事は出来ない。」

 「...わかりました。」


 クフェアは自身の服の左袖をまくると黒い腕輪が現れた。それを何やら弄るとクフェアの服が十聖制服から黒い戦闘服に変わったのだ。

 

 「僕は学園生徒であると同時に騎士団のとある部隊に所属しています。部隊の名は隠密特殊諜報部隊...通称、暗殺部隊です。」

 「!?」

 「暗殺って、どういう事だ!?」

 「時間が無いので簡単に説明しますと、暗殺部隊は騎士団の中でも選りすぐり、エリートといえる実力と技術を持った者のみで構成された組織です。表向きには隠されこれを知る人間は貴方達を含めてもかなり少ないです。学園内で他に存在を知るのは学園長や生徒会長、そしてサフラさん。」

 「なんでサラは狙われているの?何か悪い事したの!?」

 「いいえ、現在組織の中ではサフラさんを危険視する声が上がっています。その中でもすぐにでも殺そうと行動に移しているのが...僕の上司、僕のいる派閥なのです。」

 「っ!」

 「お前ら!」

 「いえ、武器を向けられても仕方ありません。ですが僕は上司達のこの方針に納得が出来ません。先日は監視を名目に他の戦闘員の動向も探っていましたが....いや、思い出したくない。」

 「...?」

 「なんでもありません。っと、それよりもサフラさんは!?」

 「いえ、私達もサラを探してるところです。」

 「それはまずい....奴らは[今日]襲撃する気なんだ!!!」

 「なっ!?」

 「夏季休暇でどこかへ行く前に確実にいる場所で狙う気だ、このままだと.....。」


 「そうだ、血に濡れた小娘が学園内に転がっているだろうな?」


 「え...。」

 

 それは一瞬だった、

 結界の中に、いつの間にか黒い服を着た男がいた。男はナイフでクフェアを斬るも、クフェアは体を捻らせ急所を避ける。


 「クフェア先輩!!!」

 「誰だお前は!?」

 「余計な事を話やがる。所詮は甘いガキだっていう事か....なぁ[ルヴァ]!!」

 「ぐぅあ!?」


 男はクフェアを蹴り飛ばし壁に叩きつける。

 カメリア達はクフェアに駆け寄り男に武器を向ける。


 「はぁー....俺はこいつの所属する派閥、部隊の小隊長と言っておこう。我々はサフラ・アコニリンだけを狙いに来たのだが...どいつもこいつもガキを相手に何をしくじっている。重要な情報もすでに学園のお偉いさんの耳にも入っている。」

 「....それがどうした?」

 「無論、この件に関わった者[全員]を処分する。」

 「!?」

 「我らは国や我らに都合の悪い存在を実力行使で抹消する組織だ。組織の存在を知る事自体はまだいいが、余計な事を耳にした奴が何人かいるよな?それにこの部屋にいる者は俺を見てしまっているし裏切り者の始末だってある。悪いが早めに終わらせる。」

 「...悔しいのか?」

 「なに?」

 「たった一人に対して何人も監視に送り込んだのに、撮影魔法で部隊戦闘員の顔をバッチリ撮られ返り討ちに遭ったのがそんなに悔しいか?そんなに後が怖いか?先に手を出したのは我々だ!女性のプライベートを覗いた事の仕返しに逆ギレするなんてどういう育ち方をしたっていうんですかぁ??」

 「....学園卒業後と同時に臆病者共...諜報部隊配属に決まっていたがやむを得ない。裏切り者と周囲の人間の処分を開始する!」

 「やっぱりだ、この程度の挑発に乗るなんて。[アジサ隊長]...いや、お前はこの国を守る者として相応しくない!!!」

 「何だと!!!」


 クフェアは小型ナイフを投げ、アジサと距離をとる。


 「お前は間違っている。総隊長の命令を無視し国の為と言い訳聞かせどれだけの無実無関係の人を殺した!?疑わしいだけで何人の人間が死んだ!?」

 「全ては国の為の犠牲だ!」

 「なら、[3年前のあの事件]もそうだって言うんかよ!!」

 「!」


 クフェアの問いにスリジャが考え込む。


 「3年前?....3年前の有名な事件と言えば国内にあった[魔道具大型工場の火災事件]かしら...?」

 「確かその事件は開発中の魔道具の暴発が原因だったと聞いていたが...?」

 「表向きはね!」

 

 アジサのナイフを弾きまた距離をとる、

 そしてクフェアは皆に明かした。


 「あの工場には当時...魔族がいたんだ。」

 「魔族!?」


 魔族...この世界で生きる人間の一種。

 通称[デモン]。

 見た目は角の生えた人間、肌色は少し黒め。

 長らく、何度もヒューマンとは戦争を続けていて関係が悪い。


 「でもあの魔族は争いを望まない、中立だって言うのは知っていたはずだ!」

 「中立...?」

 「メリー、中立っていうのは争いをしている国の者の中で、悪い関係を続けたく無い、争いを否定しなるべくでも和平を望む人達の事よ。どんな人間であっても戦争は嫌なのよ。」

 「...中立だからなんだというのだ?奴は魔族、魔族側に情報を渡していたかもしれないのだぞ?」

 「証拠もないのにか!?それで関係ない人間も焼いたというのか!!?」

 「!?」

 「違うな、魔族の仲間はヒューマンであっても殺すのは当然だ。疑わしいなら即処分、それの何が悪い?」

 「....あの工場の周囲に住宅は無かった。だがそれで中立の人間が何人も死んだ。周辺地域が無害化する前の材料の影響で汚染された!あの魔道具工場は兵器開発は一切していない!!ただスパイだと思って何も確かめず殺したのか!?国の為だと言って!!!」

 「そうだ。」


 それを聞くとクフェアは鋭い目付きへ変える。


 「...お前が不問にされているのは証拠不十分と過去の実績があるからだ。あの工場火災を起こした事を知っているのは僕と総隊長のみ。お前自身が生かされているのは戦力と実績があるからだ。.....だが決めたよ、アジサ・ダマ....お前を無差別、計画的殺人他多数の罪状により...ここで処分する!!!!」


 アジサは鼻で笑いナイフを向ける。

 

 「お前ら、来い。」


 その瞬間、クフェアや演劇部員の何人かから血が飛び散る。


 「....!?」

 「クソガキ、ふざけた事をほざくな。お前が俺を倒せると思うな。力こそ正義、疑わしきれば処分、何人死のうが国益なれば全て正しい。」


 突然4人の男達が部屋に現れたのだ。


 「あがっ....なんだ、毒か!?」

 「特殊な麻痺毒だ。思うように動けないのに痛覚がはっきり残る希少品だ。本来は処刑用に使われる薬品だが、俺は出所を知っていてな...まぁこれから死ぬ貴様らに教える必要なんて無い。」


 アジサ達はニヤニヤと笑う。


 「これより裏切り者と関係者の処分を開始する...。これも全て国の為だ!!!」



 「部長!!!」


 「!、サラ!」

 「サフラさん!!!」

 「クフェア先輩!?ってコレどう言う状況!?」


 サフラ・アコニリン到着。


ーーーーーーーーーー


 話は戻って、リーダーと思われる男を斬った私。

 それを見た皆は驚愕、特に暗殺部隊メンバーは信じられない光景に呆然としていた。


 「隙あり!」

 「ぎゃあああ!?」


 そこから残りの4人も腹部や首やらを斬った。

 当然毒付きだ。


 「副会長!皆んなをどこか安全な所に!」

 「ダメだサフラさん!奴らはすでに学園内にいる可能性もある。気配を消しているから安全な場所は無いんだ!」

 「ええー...じゃあどしよ。」

 

 まずい、カメリアとスリジャではまだ暗殺部隊相手はきつい。この中で信頼出来る戦力は副会長くらいか?

 職員室も距離がある。先生達を呼ぼうにも時間かかるし敵もどこから来るかわからない。


 なら残念ながら動かず戦力を集中させるしか無い...のか?


 私でも守り切れない。

 ああ...最悪だ。


 「サラ!」

 「!」

 「....ここは任せて!」

 「ぅえ!?」

 「その反応....私達信用してなかったでしょ?」

 「うぎっ。」

 「あーやっぱり!!確かに私達じゃまだ戦力不足かも知れない。でも何もしない方がもっと嫌だ!」

 「サラの事だから集団よりも単独で戦う方が戦い方に合ってるでしょ?なら私はそれに合わせるだけ、ここは気にせず暴れて来なさい!」

 「理事長とリンドにも連絡を入れたわ。先生達にも秘密裏に情報回るから事後処理はなんとかなるわ。」

 「...!」


 ....いつからプレイヤー視点を外していたのか。

 仲間なんだから信じてもいいじゃん。

 今のカメリアとスリジャは私の道に乗った存在だ。

 簡単に負ける筈がない。


 ならその言葉、ありがたく受け取ろう。


 「...今学園内には20人、学園外の森に10人、市街地に20人いるよ。」

 「クフェア先輩、それは?」

 「隊長が持ってた仲間の位置がリアルタイムに映る地図だ。階数表示もされる貴重品だよ。」


 わーおGPS。


 「サフラさん、これを使って。」

 「ありがとうございます、先輩。....詳しい事情は後でお願いしますよ?」

 「...勿論さ。」


 「サフラ・アコニリン...行ってきます!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ