第22話 監視
王国のどこか...
「猫は。」
「フワフワのぶさかわ。」
「...リクスか。」
「ボス、なんですこの合言葉は?」
「仕事中だ今は聞くな。」
リクスにボスと呼ばれたその男、彼はコードネーム[ジサ]。王国騎士団諜報隠密特殊部隊の隊長にして少将の階級を持つ。表向きの階級は不明(ストーリークリア後にわかる)。
ちなみに隠密部隊の裏階級がある理由は、隠密部隊事態が独立した組織であるからだ。一応王国騎士団なのだが存在事態がそもそも隠されている。色々動きやすくするために表向きはそういう事になっている、そのため隠密部隊内にはもう一つの階級が存在しているのだ。
仮にも存在を知った者は記憶を消されたりする。稀に記憶魔法耐性を持ってる奴が知った場合は....。
「それで、サフラ・アコニリンの行動はどうだ?」
「はっ、傷が癒え病院を先程退院した所です。入院中はご友人方らが来ておりましたが特に怪しい行動はしておりません...はずでした。」
「ふむ.....ん?でした?」
「実を言いますと....退院後のサフラ・アコニリンのレベルが1上昇していました。入院前はレベル21でしたが退院後、22になっていました。」
「...本当に何もしていなかったのか?」
「はっ。監視をしていましたが...。」
「どういう事だ....引き続き監視をしろ。リブと...そうだな、ルヴァと合流し続行だ。」
「承知しました。」
...サフラ・アコニリン....僕の顔に泥を塗りやがって、僕を泣かせやがって、僕に...女の子みたいな涙を泣かせがやがって、
許さない...責任とってもらうぞ...!!!
リクスの顔は赤く涙が浮かんでいた。
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蛮蜘蛛の剣
攻撃力、30
切れ味、90
重さ、30
強度、80
属性、無属性
パッシブ、[酸毒付与][酸毒耐性][麻痺毒付与]
攻撃力+切れ味+重さ+強度=基本火力
蛮蜘蛛の剣、基本火力...230。
いいねぇいいねぇーーーーーー...んん!!
黒と紫のグリップや鍔に鞘、
任意で猛毒滴る白銀の刃ぁ........!!!
ああああ綺麗だなぁ....!!!
私だけの愛剣、ゲームに無かった特別な剣...!!
『主よ...私だったその剣を愛でてくれるのは嬉しいが、そろそろ寝たらどうだ?手入れは大事だが主が倒れては元も子もない。』
「ああごめん、麻痺毒付与も増えて扱う幅増えて嬉しくてつい。」
『本当に主の考える事は碌でもないのに面白そうで仕方ないの。』
このゲームは武器の進化はあるが、強化は出来ない。
なんというか...レベルを上げる的なのは無い。
武器を強くしたいなら必要な素材を集めて進化させるのがこの作品の基本だね。いちいちこまめな強化無くて楽だわひゃっふぅ!
『そういえば主よ、退院するにしては傷の治りが予定よりも早く感じたぞ。』
「シアがこっそり寮の方から引っ張ってきた蜘蛛糸トラップを引いたらさ、あの辺りの魔物が稀に落とす[低級エリクサー]がドロップしたのか、私の目の前に現れてさ。それ飲んで復活した。」
糸を引っ張ると罠にかかった魔物が細切れになる仕組みです。全部自分とシアで張ったものなので経験値は独り占めだイエイ。
(この時ついでにレベルアップ☆)
それはそうとエリクサー...いわゆる万能薬だ。どんな病気や呪いに効くゲームならではのご都合すっごい薬。HPは回復しないけど状態異常はなんでも治す凄い薬で、市販では売っていない。入手方法は薬作れるスキル持ったNPCに頼るか魔物からドロップするくらい。
エリクサーは低級、中級、上級と分かれている、低級でもかなりの効果を持つため価値が高い。日本円換算で最低でも3万円以上って設定があったはず?実際売った際結構高くつく。
まぁ金策に向いてるかどうかと言われたら向いてないけどね、地道に敵を狩っていく方が効率が良い。
ん?殺した魔物はどうなるかって?
その辺も心配ない、必要な素材は回収して残りは売ったり森の魔物に食わしてる。
え?人が立ち入ったりしないかって?
そこも大丈夫、罠張ってる場所は人が立ち入らないというか立ち入り禁止区域だから。
もし入ってきた時はシアの子分蜘蛛が知らせてくれる、それを始めた時からか森の行方不明者が減ったとか噂が出たが知らね。
ふぁぁ....眠くなってきちゃった。
「寝る前に仕留めとくか。」
『?、病院で引っ張ったばかりで魔物はそんなにおらんはずじゃが。』
「いや、こっち。」
『ん?あー、アレか。』
私は別の糸を引っ張って眠りについた。
おやすみなさーい。
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翌日
「...リブが骨折?」
「はっ。対象の監視中、脛に木の板が飛んできたようです。」
声も出ないくらいあまりの痛さで気絶していた所を回収。現在も気を失っているそうだ。
「...なんで?」
「近頃あの辺りに魔物が出現したそうでして、学園の者が罠を張っていたそうです。」
「ただドジを踏んだだけか...仕方ない、少々強引だが作戦変更、ルヴァに色々動いてもらう。」
「はっ。」
「今から言う事をルヴァに伝えろ。」
「ふぁぁ...。」
「どうしたのサラ、早く退院出来たのは良かったけど夜更かしでもしたの?」
「うん、コレの手入れをしてたから。」
しまったな...ちょっと夜更かしをしてしまった。
手入れした武器に見惚れているんじゃなかったわ。
現在7月10日、エリクサーなかったらもう3〜4日くらい入院していただろう。
「第一学年のサフラ・アコニリンか?」
後ろから男の声。
退院後の体にグッタリ降りかかる嫌な予感と面白そうな予感。
「あ、えーと...第六学年のワブキ先輩でしたっけ?」
現れたのは十聖ワブキ・デイジー、何やら私に用があるようだ。
「サフラ・アコニリン...。俺と手合わせ願う。」
ほほう、今度は単純な戦い依頼か?
いや十聖絡みがそんな単純なはずは無いよな。
だけど退院後のリハビリに使えそうだ。
「お受け致します。」
サブクエスト
[この目で見極める]を受注しました。




