第18話 受けて後悔したのは初めてだ
とある朝、
いつも通り学園に登校をしていたところ...、
「ダチュラちゃんから聞いたわ、悩みを解決してくれるって!!あなたの実力は知ってるわ、私からのお願い...聞いてもらえるかしら!?」
...と、第五学年、十聖のモネに迫られたのだ。
こぃーーーつはグレート。
イッツ・ア・グゥレイトォー。
まさか暇つぶs.....面白そうな事が向こうから来るなんてツイてる。こんな展開を無視する馬鹿はいない、ここは真面目に聞こう。
「どうしました?」(キリッ)
「実は...昨日の20人程のパーティメンバーは覚えてる?」
「はい、一応寮に帰った後に更新されたブラックリストを貰いましたので。」
「そのパーティまた何かしようとしているらしいの。」
「え。」
その言葉を聞いた瞬間、ダンベルのようなズッシリとしたダルさが私を襲う。メデューサと目をバッチシ合わせた様なガチゴチに固まる体。心の中を悪寒という冷たい風が吹き通る。
「...嫌な事にね、皆揃って大量発生したモンスターを討伐するために準備をしているらしいの。」
何がイッツアグレイトだ!!!
ストレスというレーザーが私を貫いてとぅあああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!
「彼ら、近くの街にある掲示板にあった討伐依頼書を見ていたの。私も見たわ、内容はイビルスコーピオンの40匹討伐。はっきり言って危険だわ。」
「....ふざけんなよ。」
ふざけんなあの馬鹿野郎共がああああ!!!
イビルスコーピオンはモブモンスターの中で五本指に入る強敵なんだよクソがァッ!!アイツらは毒、麻痺、耐性低下、筋力魔力低下、速度低下!!モブのくせしてデバフのフェスティバルなんだよ!!おまけに物理耐性高いし素早いのもはや製作陣の悪意じゃ!!!
あんなのの群れを討伐するってなら最低でもレベル19、状態異常の治療が出来る技持った回復役...ヒーラーがいる。
そしてあのパーティがなんのメンバーチェンジもしていないとなるとさらに面倒な事になるのは確定だ。
ヤベェ、暇つぶしには良いんだろうけど受けなきゃ良かったと思う自分もいる。しかも報酬額ひっく、ブラックもいいところじゃねぇか。よくこんなの受けようと思ったな。こんなのやっても実績よりも反省文の方が高く積まれるぞ。
「あ..ああ...そうなる気持ちはわかります、しかし放っておくのもまずいのです。私達に出来るのは....。」
「ややこしくなる前に先に依頼を完了させる...でしょ?こんな低賃金高難易度の依頼受ける奴なんていない。いるのは名を上げたい馬鹿かそれに巻き込まれる可哀想な奴だよ。」
「サラ、私達も行くよ。あの人達がやらかせば生徒会も先生達も大変な目に合うのは間違いないわ。やるなら速攻よ!」
「ええ、おそらくあの先輩達は次の休日に討伐へ向かうと思うわ。だからやるなら平日、何かしら正当な理由で休みをとってから行くべきだわ。」
「決まりだね。」
「この話は私から理事長に通しておくわ。こう言った事態を未然に防ぐのも十聖の仕事かしらね。」
今度のサブクエストは討伐、
アイツらよりもさっさと準備をしておこう。
サブクエスト[急がば先回れ]を受注しました。
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昼休み、第五学年寮...
「なぁ、本当にいいのか?」
「そうするしかないんだ。俺達は国家に高学歴を得るためにこの学園に来た同志、もう後戻りは出来ねぇ!!」
「追試頑張れば...!」
「黙れ!」
彼らはモネが言っていた問題児達。
成績のために焦っている様子だが...。
「...今更転校なんて言うなよ?この学園は他とは違う、ここを卒業する事は国の上位である騎士団になる資格を持ってる意味でもある!!お前達はなりたくないのかぁっ!!!」
「!!!....、」
「私達の努力なんて十聖の足元にも及ばない。自分達なりに努力したのに誰も見てくれない!!」
「俺達は死にもの狂いの努力でここまで這い上がって来た!だったらこんなサソリの1匹や2匹殺せない訳がない!!能天気な奴らに見せつけるぞ、俺達がエリートだってなあっ!!」
彼らは立ち上がる。
「計画は3時間後だ、内密に準備を進めるぞ!!」
「こちら偵察員B、例の学生達の密会を発見。」
〈様子はどうだ。〉
彼らを見張る謎の人間...、
「防音魔法を使っているようですが、程度が低く盗聴魔法に成功しました。内容は...、」
「...という事です。こちらで止めますか?」
〈いいや、先程理事長からモネ率いるパーティにそのクエストの出撃許可が降りた。信用出来る彼らに先にクエストを済ませてもらうらしい、お前は今から向こうの監視に行け。そっちはCに任せる。〉
「了解、王国騎士団諜報隠密特殊部隊少尉アスター。任務を実行します。」




