表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲーム世界に転生したので物語介入を始めます!  作者: 亜土しゅうや
Chapter.0
16/81

第16話 姉さんは凄く強い

 前回のあらすじ!

 1、弱気不安症のダチュラを元気付ける作戦開始!


 2、選択肢間違えて初手で圧かけるワ・タ・シ!


 3、やり過ぎて先輩激怒!


 4、弟のアオイが止めに入るも声は届いてない!


 5、どーしよー。←Now!


 「悪い子は....お仕置きだあああああ!!!!」

 「姉さん!あーもう、怒りすぎて自分ですらその力に気付いてないってどういう事だよ!!?さっさと目を覚まして力を自覚しやがれえええ!!!」

 「あばばば.....。」


 アオイは魔法陣から圧縮された水鉄砲を発射する。

 

 「空間魔法[湾曲壁]。」

 「うっげ、なんだよそれ見た事無い!!」

 「先輩、あれは空間を捻じ曲げて技を逸らす上級魔法です!」

 「はあ!?姉さん気づけ、あんたすごい事してるって!!」


 しかし、声は届かない...! ▼

 

 ダチュラの目は私に向いている。


 「空間魔法[インパクトバレット]。」

 「はあ!?」


 私はアオイ先輩にタックルして全力で避ける。

 飛んで行った魔法は模擬戦場の壁を悲惨な姿にした。


 「...十聖というのは思ってた以上に強いんですね、インパクトバレットは騎士団の魔法部隊でも持ってる人...多くて3人ですよ?」

 「姉さん凄いのわかったから早く気づいてええええ!!」


 衝撃波を圧縮し弾丸のように飛ばす上級魔法。衝撃波なので基本的に視覚出来ない上に無属性、有利不有利が無いからゴリ押しでしか防げない。


 ちなみに3人しかいないってのはあくまでゲーム情報ね、実際は知らーん。でもNPC...ノンプレイヤーキャラで空間属性持ってるなんて滅多にいない。基本的に出会えるのはフリーモードのオンライン対戦くらいだ。


 私は自分とアオイに視覚、知覚強化魔法をかけた。

 これで最低限戦えるはずだ。

 

 「ありがとうサフラさん、その魔法習得していたんですね!」

 「私は目立たない魔法しか使えません。一方でこんな外から見ても気づかれにくい魔法の物覚えが良いです。だからここぞと言う時のために、誰かにも使える程度には練習してます!」

 「それは頼もしいな!」


 迫り来る透明の弾丸を避けダチュラに走り近づく。

 

 「当たらない...生意気な!空間魔法...、」

 「水魔法[アクアバインド]!!」

 「っ!?」


 アオイはダチュラに水を纏わせ動きを鈍らせる。

 加えて...、


 「氷魔法[アイシング]!!」


 纏わせた水が凍りつき、ダチュラの動きを止めた!


 「この程度....!!」

 「いいっ!?」


 しかしダチュラはその状態でも動き、氷が砕けてゆく。


 「先輩!」

 「さらにアクアバインド、そしてアイシング!!!」

 「!?」


 アオイの二重でかけた氷魔法はさらに分厚い氷の拘束具となった。ついにダチュラの行動を完全に止める事が出来た。


 「!?、!?...。」

 「どうだ姉さん、ちょっとは頭を冷やせ!!」

 「すごいです先輩!」(とりあえず褒める)


 アイシング使うとアイスキャンディが簡単に作れるのよね。

 夏にスリジャに練習という名目で使わせてたのが懐かしい。


 「...。」

 「...ふぅ、止まりましたね。」


 壊れた機械ように止まった。

 この人はゴーレムか何かか?(失礼)


 「おい起きろ姉さん、カッとなりすぎだ。」

 「...。」

 「...姉さん?」



 「......悪い子...お仕置き。」

 「しまっ....!?」


 突然の再起動...ってまずい!

 ええいこれでも動くってなら....。


 「使いたくなかったけど、許してください!」


 私はダチュラのおでこに人差し指を指す。


 「闇魔法[フラッシュバック]。」

 「ぁ゛っ...!!!!」


 断末魔みたいな声を上げダチュラは気を失う。

 同時に氷の拘束が解除された。

 

 「....。」

 「止まった.....ふぅ。サフラさん、今のは?」

 「闇魔法にある記憶魔法[フラッシュバック]、過去の記憶を突然はっきり意識下に映す魔法です。ただこの魔法はそれに釣られてトラウマも蘇ってくる事があるので、使うのは人道的にあまり良く無いのですが....やむを得ずです。出来れば口外しないでください。」

 「そうか......わかった。」

 「下手な事が起きず、届いてくれるといいのですが....。」


 頼むぞ.....あんたみたいな面倒なのは出来るだけ早く片付けたいんだよ!乱数や時間のかかるのはゴメンだぞ!


 「とりあえず、姉さんが起きるのを待とう。」

 「はい。」


ーーーーーーーーーー


 .....


 ....


 ...



 「..ハッ!?」

 「あ、起きました?」


 ようやくダチュラが起きた。

 1時間は寝てたぞ。

 現在アオイは私のために肉まん買いに行きました。


 「あ、あれ、私....ぁ!?」

 「落ち着いてください、今下手に考え事すると脳が焼き切れますよ。知らんけど。」


 記憶が戻ってきたのか、取り乱し始めた。

 優しい人だから激しい後悔の念が吹き出しているのだろう。


 「嘘...私...私...アオイ君に...後輩に...なんて事を....!!!」

 「強かったですよ。」

 「....え...。」

 「先輩はとても強かったです。」


 正直かなりやばかった、

 レベリングしておいて正解だわ。

 やっぱり、もうちょいレベル帯の高い地域にこっそり進んで経験値を稼いでおくべきか?


 「何....言ってるの。」

 「だから、とっても強かったって言ってるんです。」

 「そう言う事じゃないわよ!!!私は貴方を殺しかけたのよ!?そんな相手に...なんでそんな言葉を言うのよ!!??」

 「だって貴方はアオイ先輩を守るために力を解放したんですよ。かっこいいじゃないですか、誰かを守れる強さって。」

 「私はアオイ君も殺しそうになったじゃない!!」

 「それは首突っ込んだアオイ先輩による結果論です。先輩の矛先はずっと私に向いていました、それはアオイ先輩を襲う気は実際は一切なく、私への攻撃の巻き添えを勝手にくらってただけですよ。」

 「...!!」

 「これで理解出来ました?ダチュラ先輩はちゃんと大切な誰かを守れる強さを持っているのです。証人は私だけではありませんよ。」

 「ああ、僕もこの目でしっかり見させてもらったぞ、姉さん。」

 「アオイ君....!!」

 「サフラさんこれ肉まん。姉さんほらピザまん。」

 「...ごめん、ごめんなさい!!!」

 「謝る事はないだろ姉さん。僕は姉さんが僕のためにあんなに力を使ってくれた事が嬉しいんよ!」

 「ぁ...!!!」

 「それにその様子だと自身の力に気づいたんだろ?僕は嬉しいよ、自慢の姉さんがこんなに強いってのが!」

 「ぁ...ぁあ....!!!」

 「頑張れよ姉さん、僕の...世界一の姉さん!」


 弟君からの素晴らしい言葉です。


 「ぃああああーーーーーーーー/////ッ!!!」

 「「がぶぅぇっ!!?」」


 こっそりダチュラが起きた時の励まし台詞を考えアオイ先輩に言わせたが...効果あり過ぎて私達2人は張り飛ばされ、ダチュラはどこかに走って行った。


 「...これ、依頼達成でいいですよね?」

 「え、ええ、大成功ですよ....。お陰で姉さん、少しは前に進めた気がします。」


 お互い打った位置を押さえながら立ち上がる。

 痛い。


 「そうだ。報酬持ってきました、どうぞこれを。」


 疾風の髪飾りを手に入れた!

 ・装備時、自身の素早さ+10...ちょっと速くなる。


 「僕は男だし使わないから、サフラさんが使った方が良いでしょう。捨てるのは勿体なかったんだ。」

 「おお...ありがとうございます!」


 明日から是非装備しよう。


 「じゃあ僕はこれで。本当にありがとうございました!」



ーーーーー

 2日後....

 第五学年、期末試験魔法部門....魔法による的当て。


 「次、ダチュラ・ワイス!」

 「はい!」


 ダチュラは杖を構える。


 「インパクトバレット!!!」

 

 ドカーーンッ!!!!


 「な、あ...ま...満点だ、的が全部壊れた...。」

 「よしっ!!」

 「すげぇ、的を壊したぞ!!」

 「流石十聖だ!」


 そこには笑顔で明るい姿の姉と、

 それを見て安心し優しく笑う弟がいたとさ。


 サブクエスト[不安症の姉さん]...クリア!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ