第12話 十聖
翌日...
ざわつく登校時間、
注目の視線、
平常装い心殺す私。
「サラ...凄い目立ってるね。」
「第1学年でそれ持ってるのサラだけだもんね...。」
「でも...周りの反応見る限り私達もその辺り候補だろうね。私達はなに着せられるんだ...。」
「流石に...目立ちすぎだよぉ...。」
なんでこうなった。
なんでこうなった!?(2回言いました)
なんでこうなった!!?(3回目)
こんなのストーリーには無かった、こんなわっかりやすぅいエリートデザインなんて無かった。いくら制服みたいなデザインで装備を用意させたからってこうなるか!?
まずい、これじゃ予想してたシリーズ3を迎える事が出来ない、暴れすぎた!!!
だあああああああああ面っ倒な事になりやがって畜生、何考えてんだ学園よぉぉ!?
「おい、お前がサラって1学年生か?」
「?」
人混みの中から私の名前が聞こえた。
...気のせいだな。
「...行こ、メリー、リズ!」
「待てやゴルァ!!テメェに聞いてんだよ!」
「...ッ。」
「サラ今舌打ちした?」
人混みの中から背の高い男が現れた。その制服は炎が描かれた赤い制服。嘘だろおい優秀な生徒に配られる制服じゃないのこれ?
「サ..サラ...。」
「サフラ・アコニリン、俺は第5学年のセンカ。テメェと同じ選ばれしエリート様だ!」
「エリート様...?」
「今日から始まった学園の新たな立場、十聖をまさか知らねぇでその服を着ているのかぁ!?」
「...行こ。」
こういうのは無視するのが一番、関わりたくもないし無事にシリーズ3に進みたいんだ。こんな奴に絡まれるなんて嫌な1日の始まりだ。
「おーっと...通すかよ。」
「うわもう一人出てきたよ。」
また似たような服着てるのが出てきたぁ...。
「同じく第五学年ローべだ、俺と相棒は貴様みたいなヒョロい第一学年が十聖になった事を気に入ってなくてな。...ここで十聖をやめるというなら痛い目を合わすつもりは無いが...。」
「んじゃやめるね。」
「そう....は?」
「あんたらみたいな面倒なのに絡まれる立場だって言うなら喜んで手放します。私は友達と学園生活を送りたいので。」
堂々と言ってやった。
じゃーねー不良さーん!
「...ますます気に入らねぇな!!」
「え?」
「我ら十聖を馬鹿にし、立場を軽く捨てるような輩はこの学園には不要だ!!」
「はぁ!?何がしたいんだ!?」
「黙れ!!その根性叩き直してくれるわ!!!」
二人は剣を構えこちらを睨む。
これは避けて通れなさそうだし放っておけば周りの生徒も危ない。私が止めるしかないかぁ...嫌だな面倒。
蛮蜘蛛の剣を収納魔法の倉庫から召喚。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ.................来いよ。」
「「貴様ぁーーーーーッッッ!!!!」」
ため息ついて指クイクイ。
二人は怒りを剥き出して飛びかかってくるもあまりにも隙だらけ。コイツら威勢の割にはレベルは割と平均値、第五学年としては平均より筋力が少し高く器用さが低めだな...。
いわゆる力任せタイプ。
「どりゃあああああああ!!!」
「武法[瞬速抜剣]、武法[不殺刃]。」
峰打ち化する刃と、凄まじい速さで斬る力。
授業で先生が使った組み合わせ武法の見真似、派手じゃないから使えるのでは思ったけど正解でした。
なんで私入学して1ヶ月以上もこれに気づかなかったのか...。(地域学校で武法は習いません。)
レベル差があっても関節とか神経の多い部分をぶっ叩けば誰かって痛かろう。
私の技は二人をあっという間に叩きのめし、剣をクルクルして納剣。カッコつけて勝利、もう二度と関わってくんなシッシッ。
「...っ、ふざけんな!!」
「俺達が本気じゃない...だけだああ...!!」
「うるさいよもぅ.....シア。」
『心得た。』
肩に姿を現したチビ蜘蛛モードの英霊シア。
二人の肌に糸を伸ばす。
「?、なんだ...ほえ...!?」
「ごあ...あがっ....!?」
その糸には触れるだけですぐ全身の筋肉に周る麻痺毒が塗ってあるんですけどね。大丈夫、体内の重要器官は動くから呼吸と意識は問題ない!
邪魔者戦闘不能、私の勝ち!!
「それじゃ今度こそ行こ、メリー、リズ!」
ーーーーーーーーーー
数時間後、昼食を終えて...
「確か集会だっけ、午後は?」
「そうだよメリー、...でも急遽組み込まれた内容らしいよ。」
「...悪寒がするんだけど?」
朝の騒動で腹一杯なのにまだ何かあるの...?
「いた、サフラ・アコニリン第一学年生徒!学園長室へ来てくれ!」
「...帰りたい。」
(今日一番心の籠った台詞だね...サラ。)
(頑張れ...サラ。)
「...失礼...します。」
部屋には学園長、そして7人の特別な制服を着た学園生徒。
「急に呼び出してすまない、サフラ・アコニリン。なんとなく理解しているだろうが、十聖の話だ。」
「へぇ、君がサフラ・アコニリン?」
「ハァーイ、初めまして!」
まずい、ここは謙虚そうに...。
「え、あ..初めまして...、第一学年のサフラ・アコニリンです。」
「カメリアとスリジャから君の活躍は聞いてるよ。僕は生徒会の会長、第六学年のリンド・コインだ。」
「同じく、副会長で第六学年のキリス・グロッサムよ!」
「第五学年のモネ・ヴィオロよ。」
「僕は第四学年、アオイ・ワイスだ。」
「わ..私は第四学年のダチュラ・ワイスです。ア、アオイ君の....双子の姉です!」
「第六学年のワブキ・デイジーだ。」
「僕は第三学年のクフェア・カルミアです。」
おお...これは見事に...あら?
「...すみません、もしかして私が朝に...。」
「そうだ、君が倒したあの二人も十聖だ。しかし人間性に問題があったりする一方で魔物の襲撃時は高い戦績を残す事もあり悩み所だったが...やはり彼らは十聖に相応しくない。そのため十聖は残り2席を空けたまま結成する事を決めた。」
ふーむ...カメリアとスリジャがおすすめだなぁ、スリジャはストーリー上で座学成績No.1だしカメリアは主人公で最強クラスだし...だが今はその席にいるには実力不足だ...よし。
もっと面白いことを思いついた。
[メリー]と[リズ]を私は十聖にしてみせる、シリーズ3が始まるまでに私は二人を超成長させてみせる。
それがシリーズ3で起こる出来事にさらなる面白みと未来を見せるに違いないし、彼女ら自身の進む道も明るくなるに違いない。私の今後が面白くなるだろうし、私のお人形さんとして楽しむ以上ちゃんといいお返しをしなきゃ!
待っててね、私のお人形さん。
私が...もっと楽しい楽しいお話にしてあげる!
学園長「...なんか、怖い笑顔になってない?あんな怖い
子だっけ?」
生徒会長「邪神クチナシだ...。」




