見つめる雨音
誰も怒ってなんかいないけれど、
悩んだりすると雨が降る、
雨が降るから悩むのか
頭がいつもより、地球に引っ張られるから
誰も悲しんでなんかいない、
誰かが泣いたりすることもない、
ただただ、自問している
髪は濡れて、顔に滴り、涙は流れたりしない
知っている雨の音は、傘音だけど、
土砂降りの音は、何の音だろうね
屋根とか傘とか、アスファルトすらも、
地球の独り言を聞かせてくれない
川面の波紋、湿った木の葉、突き詰める音
絶え間なく、地球は自問自答を繰り返す
生ぬるいくらいに、答えきれるはずもないけれど、
私もついでに問われている、そんな日がある