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光は消えない  作者: 真宮 つき
2/10

活動

 学校に着いた。

 それから長い授業が終わり、 放課後。俺と鈴華は部室に向かった。

「よお」

「どもー」

 俺達は挨拶をした。

「待ってたよ!」

「あ、どうもーどうもー」

 返事が返ってくる。

 そう、 先に部室にいたこの二人、 最初に元気そうな返事をしたのが中川 健。その後が吉沢 明莉だ。

 この二人はもちろん残りの部員だ。

 全員で四人。 どうやらこの高校は四人から部活動を存続させることができるらしい。名前については触れないが。

「さてさてー、 早速だけど──」

「光のことだろ」

 立の考えてることに、俺はすぐ察した。

「そうそう! いやー、 立はやっぱ話が早いや」

 そして作戦会議が始まった。

「てか、鈴華、立、聞いてよ。二人が来るまでずーっっっと健から、その光の話を私に熱く語ってくるのよ。もう意味分かんない」

「それは大変だったね明莉。 あはは··········」

「まあ、健らしいな」

 吉沢 明莉。 明莉は健と中学三年間同じだったらしく、 仲も良かったらしい。 高校では廃部寸前の部活を復帰させようと頼まれ入部したそうだ。

 さて、 ここで一つ疑問が生まれるが......何故、 健が勝手に付けた名前。 光の探求部(文芸部)を復帰させようとしたのか。

 それは数年前に遡る··········。

 ──健が中学時代の頃の話だ。 所属していた部活は文芸部だったそうだ。 健が入学当初の時はどの部活に入ろうか迷っていたらしく、 ある日のこと、文芸部の部長──高鴨 綾に出会った。

「君~、 どの部活に入部しようか迷ってそうな顔してるねー。 どう? 文芸部に入部してみない? まあ私達は光の探索部て呼んでるけどさ」

 ここからが光の探求部の始まりでというものであった。

 当時の部員は健を合わせて四人、なんとか存続させられる人数だったらしい。

 皆とても仲が良かったらしく、 活動内容は主に作戦会議をして地元を探索。 時には遠征もしていたと言う。つまり、 俺達の今の活動と内容はさほど変わっていなかった。

 そして健が中学生の時も光が山奥に落ちた。

 その日、綾先輩はこう語っていたと言う。

「やっぱり来たかー。 よし、 部員の皆で作戦会議だね」

 それから作戦会議をして、土曜日の夜九時に出発する事になった。

 健は帰り道、どうしても気になって綾先輩に聞いた。

「綾先輩」

「んー? 何?」

「なぜ光が山奥に落ちるってわかったんですか?」

 綾先輩はその時少し嬉しそうに答えたらしい。

「私、小さい頃からあの光が山奥に落ちるのを一年に数回見るの。 そして、 その度に現場を見に行ったの」

「どうなったんですか?」

 気になる。

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