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大臣が慌てて俺の所までやって来た
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俺が旅立つと兵士に言ったからだ
俺のレベルを聞いた兵士がすぐに大臣に連絡をしていた
・・・
大臣が「あつし様 お待ちください あつし様の特殊能力は何でしょうか」
えっ 俺の え~っと やはり無いよね
「何もないようだけど 魔法や特殊能力はどうやったら覚えるんですか」
大臣は困惑しながら「いえ その 魔法や技は レベルが上がれば自然に覚えることが出来ます 特殊能力はレベル1で覚えたと思いますが」
えっ いや 何もないけど
「無いけど 普通はあるんですか」
「本当に無いんですか 【神からの贈り物】を飲めば必ず覚えることが出来ると言われているのですが 今までの英雄様達は全員例外なく覚えたのですが」
んっ 神からの贈り物? 何だそれは
「神からの贈り物って」
「えっ 兵士に渡されませんでしたか 王都を出る前に兵士が渡したはずですが ポーションですよ」
あっ あれか 子狐達に飲ませた あっ それで
「え~っと 全てこぼしてしまいました すいません」
「えっ それでは 神様から頂くはずの特殊能力が」
「もう1つありますか」
「えっ いえ ありません 神様から英雄に送ってくるので・・・」
「そうですか 仕方ないですね では行きますね」
「え ええ 頑張ってください」
・・・
後ろから 引き止めなくていいのですかっと
特殊能力がない英雄はこの世界の人と変わらぬ 行かせても構わぬっと
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なるほど 俺は利用価値がないのか
それなら のんびりと楽しい旅が送れそうだね
・・・