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落第妖狐転生伝  作者: 陽野 月美
2/15

其ノ壱 目覚め

其ノ壱


目が覚めた。冥が覚めたのではなくしっかり目が覚めた。と同時に全て理解した。唐突過ぎたね、説明しよう。

あのあと僕はしっかり生まれ変わった。とある名家の跡取りとなる長男として。しかし生まれてきた僕はなんというか…出来損ないだった。そう、出来損ない。そうだ、簡単にこの世界の常識と言うかあり方を説明しておこう。

知っての通り大体は僕がもといた世界のまま。しかしこの世界では魔法と妖術も発展していた。

俗にいう魔物とか妖怪とかそういうのもいるし魔法動物って奴もいる。例えばユニコーンとかそう言った類のもの。まぁ知能の低い妖怪や魔物が分類されてるだけだけど。所謂差別用語に値するので皆できる限り使わないようにしてる。

そして一部のとてつもない力を持った妖怪達や魔物を世間では「神怪異(かみかいい)」と読んでいる。そんでもってその神怪異達の加護を受ける者もいる。

そしてそのような者達を魔物神怪異ならば「神魔者(しんましゃ)」と呼び

妖怪神怪異なら「神妖者(しんようしゃ)」と呼ぶ。

そして家は神怪異、妖狐の神妖者の家だったのだ。

普通、初代が加護を受ければその加護は子孫全員に付く。

そして中にはその加護が強く現れる者がいる。

その者達は「神覚者(しんかくしゃ)」と呼ばれ怪異の名を引き継いだ名となる。

一般的に長男など、跡取りに現れる事が多いものである。

しかし例外もある。例えば長男なのに加護が強く目覚めないとか。妖術が全く使えないとか。因みこれは僕のこと。そう、僕は世間的に見ても落第妖狐なのである。転生してやっと自我が戻ったと思ったらこれである。

ま、もう慣れたからか何も感じないけど。あ、そうだ。自己紹介がまだだった。僕は騎狐(きぎつね)家の長男であり跡取り。名は―


「よう。希華(のぞか)目ぇ覚めたか?」


おっと。名乗りを取られた。僕の名を呼ぶのは僕の幼馴染で鬼の中の鬼、「黒鬼」の神覚者である、黒堂愛鬼(こくどう あき)。名前からして分かる通り、怖可愛い女の子…ではなく男子。

とは言っているものの見た目はちょっと不良っぽいけど完全な女の子。美少女だ。なんでそれを認めないんだろう…まぁいっか。

僕も朝の挨拶に朗らかに答える。


「おはよう!てかなんで家に?」


「あん?お前の意識がそろそろ戻る頃だろうから見届けてやろうと思っただけだよ。」


「意識が戻る?どういう事?何、もしかして僕が寝てるあいだに何年も過ぎてたとか!?もう6歳じゃ無くなってるとか!?」


あ、言い忘れてたけど僕はまだ6歳。ピカピカの一年生だ。


「あー違う違う。俺達はまだ6歳のガキンチョだよ。で、戻ったのか?てかその感じ…戻ってるよな?」


ほう?6歳が自分達をガキンチョと?てかいきなり戻ったって――

まさか。


「ん?どゆこと?」


一応シラを切っておこう。とりあえず、ね。


「……いやシラ切る必要ないって…あー…こうして会うのは実に6年ぶりじゃねーかよ?」


嘘だろ…?でも…まさか愛鬼が…


「覚えてるよな?あん時悪魔名乗ってた俺だ。流石に忘れてたら傷つくと同時にお前の記憶力を疑うぜ?」


確信に変わった。そうだったのか。


「えっと。やぁ!久しぶり!元気で何より!で、何でここに?」


「おいおい。あの時の悪魔がお前の親友としてここにいるんだぜ?もっとなんかあるだろ?」


「え…何かって言われても…相変わらず可愛いね?」


「だ"ぁ"ぁ"もう!可愛いくねぇよ!ほら、もっとさ。な、なんだっえぇぇ?!とかねぇの?」


「いや…別に…寝起きでテンション上がらないし…こんなもんだけど…で、なんでここに?」


「さっきからそればっかりだなおい…まぁいいや。何でここにいるかって?そりゃお前。お前の生き様見せてもらうって言ったろ?ここで見るのが一番楽なんだよ」


「ふーん…なるほどねぇ?そっか、それならいいや。でもさ。なんでそんなに可愛いの?男の子だよね?ショタのはずだよね?可愛いよ?なんで?どうして?」


「だぁぁもう!!るっせぇなぁ!可愛い可愛い言うんじゃねぇよ!!取り敢えず…なんでもいいやって人間になってみたらこの姿だったんだよ…別に意図はねぇよ…」


「ふーん…なるほどねっ!ま、いいや。

で、僕の意識が戻ったわけだけどさ。どうすんの?」


「どうすんのかって?別に?どうもしねぇよ?このままお前の親友として隣でお前の生き様見させてもらう。そんだけだぞ?」


「え…じゃ、じゃあさ…このまま特にイベント無いまま過ぎてくの…?大きなこと何もないまま?」


「うん。てか今のお前からしたらこの世界、物珍しいものばかりだろ?別に良くね?」


「いや…まぁ…うん。いいっちゃいいけども…うーーん…まぁいっか!日常って奴を楽しむことにするよっ!」


そう言って僕は左手の指を鳴らしそのまま天を指差す。


「おう!そうしろそうしろ!ま、ちょっとは楽しくなるように?俺も協力してやんよ!」


そう言って愛鬼は右手の指を鳴らしそのまま僕を指差した。

あー…あーあー。テステス…

どーも!こんにちは!こんばんはですかね?それともおはようございます?まさかおやすみなさいの人はおりますまい?

まぁいいや!気を取り直して皆様こんにちは!作者の陽野 月美です!飲み方はひの つきみ でございますっ!

さて、ご挨拶もこの辺に後書きに入らせていただきます!

まずはここまでご黙読頂きありがとうございます!まさか音読された方はいませんよね?(万が一いらっしゃったのであればご音読ありがとうございます…大丈夫でしたか?)いやー…なにぶん初めて物語を書いてますので拙い部分があるやも知れませんがどうかお許し下さいませ…(懇願)

と、冗談はこの位にして…こんな感じではございますが精一杯皆様が楽しめる物を書くつもりでございますのでよろしくお願いします!ではまた!次回の後書きで!

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