Angel Beats!の悪評が多いわけ
Angel Beats!(以下ABと略します)は麻枝准の脚本で書かれたアニメです。
ABのネタバレがあります。
このアニメは、死後の世界で生前悔いがあった人が集まって生活し、
また人生に前向きに生きる事を目指して成仏する話でした。
ABの主人公音無は、最後にこれからまたくるだろう成仏できなかった
魂を成仏させるため、自己犠牲の精神で好きになった女の子と残ろうと提案します。
その提案は否定され、女の子は「あなたが信じてきたことを、あたしにも
信じさせて。生きることは、素晴らしいんだって。」と言って成仏します。
音無は、しばらく残ったかもしれませんが、その後成仏し、再び現世で
女の子と会う事を匂わせるエンドとなりましたが、ブルーレイディスクの
おまけでアナザーシナリオでは、残って生徒会長をやり、他人が成仏するために
頑張ってしまっている音無が描かれていました。
このシナリオは、多くの人に極端な賛否を得られ2チャンネル掲示板での
評価は、歴代最悪のアニメワーストとされています。他にも独善的な善行という
事もありますが今回はこの事は除きます。
当時の私は、感動した方だったので否定派の考えがわかりませんでしたが、
なろう小説での投稿数や評価される作品群を見て分析してみました。
多くの人は、そのままの人生に素晴らしいなんて思っていないのです。
だから、自分の心地よい別世界で人生を楽しみたい。それで自分の住みたい世界を
創作で作り出し、似たような人が集まってその世界を楽しむ。ABの世界は、
割とこの世界に近く何でも好きなようにやれて死なない世界です。だから、
ABの世界から追い出される事はある程度の理想の世界から追い出される感覚に
なるのではないかというのが私の分析です。
私自身の考えは、創作を楽しむのも現実という土台あってこそで
現実より素晴らしい世界を求めたら非現実しかないという真実に至るのです。
現実を否定しているわけではなくて、非現実を楽しむのもまた生きてこそなのです。