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5

 少年は、暗い闇の中をただひたすら走り続けていた。

 どうして走っているのか、何を目指しているのか。それすらも分からなかったが、ただ一つ、ここで止まってはいけないという気持ちだけが彼を突き動かしていた。

 深く息を吸い、吐き出す。それすらも苦しく感じてしまう。だが、それでも進まなければ――足を止めてしまえば、また失ってしまう苦しみを味わうことになる。

 それだけは嫌だ。そう感じた少年は、不器用に足を動かし、前へと走り続けた。しかし、少年の足が一瞬もつれると同時に、彼の小さな身体は前のめりに倒れていった。手のひらや膝に痛みを感じるのを堪えながら、少年は腕を前へと伸ばす。

 待って、待って。呪文のように口にする少年の目からは、涙が幾筋も流れ出していた。



 ギリーズは、はっと目を覚ました。

 コクピットの座席から背を離し、半身を前へ傾ける。少しずつ頭が働いてきたところで、ギリーズは先ほどの夢に眉を顰めた。

「んだよ、夢か。なんて寝覚めの悪い」

 ギリーズは、宇宙ヘルメットを脱ぎ去る。ヘルメットを置き、左手に手鏡を持ったうえで自身の頭を確認すると、やはり寝癖が所どころ跳ねていた。

「ったく、いつもながらこれか」

 言うが早いか、ギリーズは手櫛で自らの髪を整える。後頭部に触れるクッションが心地よいとはいえ、寝る際に宇宙ヘルメットを着けるのは良くないのかもしれない。そう考えていると、手鏡にちらと少女の寝顔が映った。ギリーズがちらと後方に視線を送ると、アスカが静かに寝息を立てていた。床でうつ伏せになりながらも、顔はギリーズの座るコクピットへと向けられている。

 アスカの顔を一瞥したギリーズは、操縦桿の近くにあるモニターへと目を向けた。既に日付は変わり、午前六時を指している。ポセイドンが航行している地点を確認すると、宙塵城があったグランレイス宙域からは、十一万キロメートル以上離れた場所を進んでいた。

「やばい、燃料が切れかかってる。どこかで補給しねえと」

 ギリーズは小さく舌打ちすると、あらためて燃料の残量を表示するモニターを注視する。宙塵城へ向かう分に加え、ゼウスから逃げる際に十二時間以上も休まず航行したため、ポセイドンの燃料も残りわずかになっていた。

 このままだとあと三時間足らずで宇宙の塵になってしまう。どうしたものか、と考えたギリーズはモニター上のレーザーマップに目を向ける。

 すると、大きな灰色の丸が表示されるとともに、見慣れた英単語の羅列が目に入った。ギリーズはすぐさま手近に転がっていた暗視スコープを装着すると、スクリーンに目を向ける。灰色の丸がいた地点をズームアップして見ると、巨大な小惑星が漂っていた。全身をルビー色に染めたそれには、大小さまざまなクレーターに混じって、タンクや窓の姿がちらほらと見えた。

「どうやらおれは、まだ天に見放されてはいなかったみてえだな。それとも、アスカ(こいつ)のおかげか」

 ギリーズはそう言って、アスカの頭をそっと撫でた。彼女の黒髪が少し乱れたところで、アスカは瞼をゆっくりと開いた。



 ポセイドンは、巨大な小惑星型の宇宙戦闘機工場『パチャカマック』の一角に作られた格納庫に侵入しようと、小惑星の外縁軌道を周っていた。宇宙の片隅を漂うこの非正規工場は、ギリーズ自身も何度か利用しており、内部の事情は把握している。

 常に統括軍の偵察を掻い潜る神出鬼没の闇工場が、まさかこの宙域に来ていたとは。そう思いながらも、ギリーズはポセイドンを格納庫から突出している滑走路へと進ませた。小惑星に擬態した灰色の工場には、既に先客がやって来ているのか、二機の小型戦闘機が置かれている。ギリーズはそれらを一瞥すると、ポセイドンを格納庫の一番奥まで寄せた。機体下部の降着装置から二対の車輪が現れ、灰色の床にしっかりと固定される。

『おお、これはこれは。ポセイドンじゃないか。二ヶ月ぶりと言ったところか』

 低い男のアナウンスが、格納庫全体に響き渡る。それを聞き流しながらも、ギリーズは宇宙ヘルメットを着け、ポセイドンのハッチを開いた。すると、アスカがギリーズよりも先に外へと出ていった。

「うーい、うー」

「おい待て、アスカッ」

 嬉々とした面持ちで格納庫内の無重力空間を漂うアスカに続いて、ギリーズもまたコクピットから出る。彼の視界に、滑空路の隅にいた褐色肌の大男がゆっくりと近づいて来るのが目に入った。ギリーズは、男に向かって軽く右手を振ってみせる。

「ガマイゾ、久しぶりだな」

「やあ、ギリーズ。どうしたんだ、可愛らしい妹さんを愛機(ポセイドン)に乗せたりして。軍規違反じゃないのか? あと嬢ちゃん、宇宙ヘルメットしないと」

 快活な口調で言いながら、男――ガマイゾ・ウーノッグは黄色い歯を見せて不敵に笑んだ。パチャカマック唯一の工員にして工場長の彼は、透明な宇宙ヘルメット越しにギリーズとアスカを交互に見詰める。そんなガマイゾを前に、ギリーズは小さく溜息を吐くと、右手の親指でアスカを指し示した。

「妹じゃねえよ。こいつは、いわゆるワケアリだ。宇宙ヘルメットは、どうやら必要ないらしい」

「ふうん、それならいいんだが。ま、そんなことより今度はどんな用件だ? どうせまた、軍の連中にバレたらやばいことだろうが」

「まあ、そんなところだ」

 もっとも、自分自身は軍の人間ではなくなってしまったが。その言葉を伏せたまま、ギリーズはガマイゾ同様に不敵な笑みを見せ、さらに言葉を重ねる。

「ポセイドンの燃料を、満タンに入れてほしい。それから、二人分の水と食料を、ざっと十日分。あと、酸素も補給してくれると助かる」

 ギリーズの言葉に、ガマイゾは目を丸くしながらも応じる。

「へえ、要は移動するためかい。何なら、弾も補給しとくが?」

「それは間に合ってる。軍の施設を出てから、大して使ってねえしな。支払いは、いつものおれの口座からで頼むぞ」

 へいへい。ガマイゾはそう言って、踵を返した。おおかた、補給の準備を進めるためだろう。そう察したギリーズは、側をふわふわと漂っていたアスカの腕を掴んだ。アスカは不満げな表情を見せるも、ギリーズは構うことなく彼女の身体を押さえ込む。

「んーうー」

「ほら、お前は黙ってポセイドンに戻ってろ、邪魔だ」

 アスカが声を上げて抵抗する。そんな中、格納庫に置かれた赤い戦闘機の陰から少女の人影が現れた。赤い宇宙ヘルメットが印象的な彼女は、小柄な身体を器用に動かし、二人の元へ近寄る。

「ちょっとあんた、何女の子に暴力振るってんのよ……って」

 凛とした声を上げる赤いヘルメットの少女――キャロラは、ギリーズの姿を前に一瞬身体を強張らせると、彼を指さした。ギリーズがあっけらかんとした様子で見ていると、彼もまた少女の正体に気付く。

「あんた、昨日宙塵城で私たちの邪魔をした統括軍の奴!」

「おまえ、あの宙塵城でゴミクズを探してた連中の……」

「ゴミクズじゃないっ! お、た、か、らっ!」

 キャロラがひときわ大きな声で反論する。それを聞き流したうえで、ギリーズは宇宙海賊を束ねていた少女の顔をあらためて凝視する。オレンジ色をした髪と瞳に加え、東亜人特有の黄色系の肌が宇宙ヘルメットの隙間からでも際立って見えた。

「何よ、人の顔じろじろ見て。気持ち悪い」

 ギリーズが顔を近づけるのを前に、キャロラは眉間を歪ませながら応じた。対するギリーズは、少し微笑を浮かべると飄々とした口調で告げる。

「いや、別に。ただ、宇宙海賊のお嬢さんの顔をはっきり覚えておこうと思っただけだ。昨日は距離があったから気付かなかったが、意外に綺麗な顔じゃねえか」

「馬鹿にしないでくれる? そもそもあんたのせいで、私たちのフラップターは一機オジャンになったのよ。おかげでまともな収穫もないまま撤退を余儀なくされるわ、統括軍の(ふね)に宙塵城は破壊されるわ。踏んだり蹴ったりよ、まったく」

 キャロラはギリーズの顔を指さすと、そのまま早口で捲し立てた。そんな彼女を前に、ギリーズの腕に抱かれたアスカは小さく唇を尖らせる。

「うーん?」

 アスカがそう声を上げると、キャロラもまた彼女に目線を向ける。アスカと同様、怪訝な面持ちを浮かべたキャロラは、再度ギリーズへと顔を向けた。

「何この子、あんたの妹?」

「いいや」

「宇宙ヘルメットはどうしたのよ」

「なくても大丈夫らしい」

 ガマイゾと同じことを尋ねてくるキャロラに、ギリーズは淡々と答える。初めてアスカを見て思うことは、みんな揃って一緒らしい。そう感じるギリーズを前に、キャロラは胸の前で両手を組んだ。

「ふーん……ところで、あんた名前は? まだ聞いてなかったわね。私は、キャロラ・フロントル・坂木野(さかきの)。キャロラでいいわ」

「おれはギリーズ・エンドライン。こいつは、アスカだ」

 ギリーズは名乗りながら、アスカの頭に右手を置いた。手のひらで彼女の柔らかい髪を撫でたところで、キャロラは口元をへの字に歪めて問う。

「ギリーズと言ったわね。あんた、今度はこの闇工場(パチャカマック)を潰すつもりで来たのかしら。もしそうなら、今度は逃がしはしないわ」

 キャロラの問いに、ギリーズはアスカを自分の手元に引き寄せて答える。

「そんなつもりはねえよ。たまにだが、おれもここを利用するからな」

「へーえ。統括軍と言っても、所詮は私たちと同じ穴の(むじな)ってことね」

 言いながら、キャロラは唇の端をゆっくりと吊り上げた。やがて出来上がった左右非対称の笑みを前に、ギリーズは動じることなく彼女の顔を見つめる。ポーカーフェイスを崩さないまま、ギリーズは応じる。

強請(ゆす)るネタにしたところで、おれは別にどうってことはないが」

「どうかしらね。私は、大ごとにはしない方が身のためだと思うけど。あと、その子のためにもね」

 キャロラの瞳が、アスカを静かに見つめる。ギリーズは、無意識にアスカの両肩を強く掴んだ。アスカが鈍い痛みに耐えきれず、悲痛な呻き声を上げる。

「あーい、うー」

 アスカの声を聞いたギリーズは、自身の両手を少し開いた。黒髪の少女の身体が、再び無重力に放たれる。悪い――ギリーズがそう言い掛けた矢先、ガマイゾの怒気を含んだ声が格納庫全体に響いた。

「ギリーズ! お前、俺を騙したな! 統括軍を追われた犯罪者めッ」

 ガマイゾの声を聞いたギリーズは、思わず眉間に皺を寄せた。それと同時に、キャロラが二人から顔を逸らす。小声で何かを話しているようだが、ギリーズの関心は既にガマイゾへと移っていた。

 間もなく、ガマイゾが格納庫に戻ってきた。透明な宇宙ヘルメット越しに見える彼の顔は、全体がトマトのように赤く紅潮しており、所どころに血管も浮き出ていた。

「どういうことだ、ガマイゾ」

「どうもこうもない。最上級犯罪者として全宇宙に指名手配されてる若造が、偉そうに」

 ガマイゾの発言から、ギリーズは全てを理解した。ソネヴァたち統括軍の上層部が、自分たちを捕まえるべく手を打ったのだろう。しかし、宇宙海賊や荒くれ者も多く利用するパチャカマックで、工場長のガマイゾが突如豹変したことに違和感を感じたギリーズは、さらに情報を引き出すべく会話を続けた。

「だが、おれの口座の金は十分あったはずだ。もし不服だと言うなら、倍の金額を出してもいい」

「そういう問題じゃねえ。ギリーズ、お前の口座は既に凍結されてんだ。対して、お前とそこのガキを捕まえた時の報奨金は桁違いだ。悪いが、金のない奴に情けをかけるほど、俺は聖人じゃないんでね」

 ギリーズは小さく舌打ちした。事態は既に、彼が思っている以上に悪化しているようだった。そんな青年を前に、ガマイゾは懐からピストルを取り出し、銃口をギリーズへと向ける。

「ついでに教えてやるが、お前たち二人を捕まえるとは言っても、生死は問わないとよ。つまり、俺はお前たちを生かすも殺すも自由ってわけだ」

 その言葉を聞いた瞬間、ギリーズの耳に乾いた銃声が響いた。ギリーズが後方を振り返ると、灰色の宇宙服を着た少女が、両目を見開いたまま宙に浮いていた。胸から大量の血が溢れ出しているのを前にしたギリーズは、思わず彼女の元へ近寄ろうとする。

「アスカ!」

「悪いが、俺は小便臭いガキは嫌いなんだ」

 そう言うと、ガマイゾは拳銃を構え直した。そのまま数発、連続して発砲する。被弾しないようにギリーズは身を翻しながら、滑走路の片隅に置かれた黒い宇宙戦闘機の陰に隠れた。ガマイゾは構わず、銃砲を青年の隠れた機体のエンジン目掛けて発砲する。だが、彼の狙いとは裏腹に、撃ち込んだ弾丸はすべて堅い機体にめり込んだ。それに気が付いたガマイゾは、しぶしぶギリーズの隠れた場所を目指し、無重力の空間へと躍り出た。

 くそが。そう毒づきながら、ギリーズはアスカの亡骸だけが漂う空間を見つめる。灰色の床には、赤い鮮血の跡が生々しく残っていた。ギリーズは、状況を打開しようと辺りを見回す。彼と同様に身を隠したのか、キャロラの姿はどこにもない。

 何とかポセイドンに戻って、武器になるものを確保しなければ。そう考えたギリーズは、じわじわと後方へと下がり、ポセイドンへ近づくチャンスを窺った。彼が持つ統括軍専用のピストルは、ポセイドンのコクピットに置いている。急襲を受けると想定しなかったことを後悔しながら、ギリーズはコクピットまでをどう凌ぐか、考えを巡らせた。

「さあ、もうそろそろ終わりにしようぜ」

 ハミングを奏でるように、ガマイゾが声を上げる。すぐ耳元で響き渡る声を聞きながら、ギリーズは身を屈めた。

「うー」

 ふいに、アスカの声が二人の耳に入った。ギリーズが驚く間もなく、ガマイゾが滑走路中に響くほどの大声を上げる。

「なっ、何だお前! どうして生きてやがる!」

「アスカ、早く隠れろ!」

 ギリーズもまた、自分の状況を忘れて思わず声を上げた。だが、そんな彼をよそに銃声が響く。何度も続くそれに、ギリーズは思わず二人がいた場所へと顔を向けた。

 ギリーズが宇宙戦闘機から半身を出して見ると、ガマイゾがアスカに銃口を向けていた。彼が引き金を引くも、弾切れを起こした拳銃からは乾いた金属音だけが空しく鳴り響く。ギリーズは、彼の前にいるアスカへと近寄ろうとする。全身に銃弾を浴びた彼女は、見るも無残な姿になっていた。だが、彼らの目の前で、アスカはゆっくりと息を吹き返す。二、三度咳き込んだ後、彼女は何事もなかったかのようにギリーズとガマイゾを見つめた。

「うー、あー。ト、リトン?」

「バ、バケモノだ! うわーっ!」

 ガマイゾは悲鳴混じりに叫ぶ。刹那、一発の銃声がそれを遮った。ギリーズの眼前で、ガマイゾの巨体が仰向けに漂い始める。彼の眉間に開いた小さな穴からは、赤黒い血が大量に流れ出していた。

「今まで世話になったわね。もっとも、最後に金は払わないけど」

 ギリーズが顔を動かすと、キャロラの乗った赤いオーニソプターが二人の方へと素早く移動していた。彼女の左手には宇宙用のライフルが握られていたが、すぐに機体の中のへと収納する。ギリーズが驚く間もなく、キャロラはすれ違いざまにアスカの手を掴み、そのまま彼女をオーニソプターの背に乗せた。

「アスカ!」

 ギリーズの声をよそに、キャロラは自身の艇へと向かう。トリトン、とアスカが声高に呼ぶのを聞いた彼女は、子どもを宥めるかのように穏やかな口調で告げる。

「キャプテンから、あんたを連れて来いって命令が出たの。悪く思わないでね」

 二人の乗るオーニソプターは、ポセイドンと同じぐらいの大きさをした赤い宇宙戦闘機へ向かって駆けていく。そのまま、機体の上部に開いたハッチからドッキングする形で、オーニソプターは機体の中へと沈む。さらに、楕円形をした両翼と尾翼に付けられたスクリューが、目にも止まらぬ速さで一斉に回転を始めた。

 オーニソプターが収納される間際、キャロラがギリーズへ顔を向け、目いっぱい叫ぶ。

「この子を返してほしかったら、私たち『自由門』の艦まで来なさい! キャプテンがあんたを待ってるわ。じゃあねっ」

 キャロラとアスカの姿が、赤い機体の中へ完全に隠れる。同時に、二人を乗せた赤い宇宙戦闘機は勢い良く発進し、滑走路から外の宇宙へと飛び出していった。その光景を前に、ギリーズは唇を噛む。

「アスカ……くそっ、待ちやがれ!」

 ギリーズはすぐに踵を返し、ポセイドンへと向かった。結局のところ満足な補給を受けられていないが、今追い掛けなければどこへ逃げられるかも分からない。意を決したギリーズは、ポセイドンのハッチを開き、コクピットの座席に乗り込んだ。宇宙ヘルメットを外した後、代わりに暗視スコープを装着したギリーズは、手早く降着装置を解除する。

 そして、発進準備を終えたポセイドンもまた、赤い宇宙戦闘機を追って滑走路を走った。全速力でポセイドンを進ませるギリーズの眼前に、再び広大な宇宙が広がる。彼はふと、後方にある小惑星に目をやった。工場長を失ったパチャカマックの姿は、初めて青年が目にした時と同様、鮮やかなルビー色に染まっていた。

 あばよ、ガマイゾ。心の内で呟くと、ギリーズは再び前を向き、ポセイドンを急加速させた。

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