地霊殿へ
とあるスキマ
「本当に良かったんですか」
「よかったのよ」
スキマの中で藍と紫が話している。
「まぁバレずに調査できたしよかったわ」
「それにしても、博麗の巫女が負けましたね」
「そうね」
私はそれが疑問だった。
・・・・・・何故私と互角な力を持っている麗奈が負けたのかしら。普通なら麗奈が楽勝で勝てるはずで麗奈の援護に和也が付くのを予想していたのに、予想外の収穫ね
「それより和也は目を覚ましたのかしら」
「いいえ、まだです」
「遅いわねぇ」
和也が異変を解決してから5日たったけどまだ和也は目を覚ましていない。医者によれば死にはしないという事だけど遅すぎる。やっぱり人間と妖怪だと治癒力に違いがあるのね。
「紫様」
「ん、何?」
「和也様が今回の異変を解決した事で一気に幻想郷中に噂が広がりました」
「それで」
「これでは我先にと戦いたいと言う者が出るかも知れません」
「1度地底の方へ和也様を匿ってはどうでしょうか」
「地底ならこの噂は広がっていませんし、最適かと」
「そうねぇー、・・・分かったわ。麗奈にはそう伝えておくわ」
・・・・・・さて、あとは和也が目を覚ますだけね
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博麗神社
「あいついつ起きるのかしら」
ついさっき紫が来て和也を地底の方に行かせると聞いた。私は反対したが、理由を聞いたら納得した。アイツはまだ弱いし、ここにいてはすぐ見つかるからね。
「それにしても和也・・・」
私は異変の時わざと負けて和也の本当の実力を見たかった。紫のスキマの中から見ていたが、あの時の和也は本当に強かった。私が傷つけられて怒っているから少し恥ずかしかったけど・・・
いつもの優しい和也とは違って戦闘においての一面も見れたと思う。
「和也は何かがおかしいわね」
ものすごく高いポテンシャルに記憶喪失。前の世界でどんな目にあったのかしら。
「今思うとこんな芝居したのが恥ずかしいわね」
和也side
「和也!!」
誰かが俺に叫んでいる
「そんなの無いよ!」
誰だろう?
「死ぬなぁーッ!!和也!!」
「うわぁ!なんだ夢か」
「どんな夢だったっけ」
ーーーーまぁそんな事はどうでもいい、今どういう状況なんだ
隣で俺の腹を枕で麗奈が寝ていた。しっかしよく怪我してる奴の上で寝れるな。それより初めてを思ったけど寝顔がかわいいな。まぁそこは女の子なんだな。普段は怖いのに
「おい!麗奈起きろ」
「うっ、うーん あれ?和也起きてたの」
「あぁ、今起きたとこ」
「よかったー、でもアンタ5日も寝ていたのよ」
「えぇー!5日も!?」
「でもしょうがないわね。あれだけ魔力を使えば」
「・・・魔力」
「どうしたの」
「いや、何でもない」
「そう」
俺が最後にルーミアを倒した技は魔力なんかじゃなかった。あの力はなんだったんだ。
「そういえばルーミアはどうなったの?」
「私がリボンで力を封印したわ」
「へぇー、そんな事出来るんだ」
「あまりまえよ」
麗奈が自慢げに言う。
「あとそこにいるわよ」
「・・・え?」
麗奈が指を指した方向に小さい黒い服着た幼女がいた
「・・・あれが?」
「そう」
「ルーミア?」
「そうよ」
「なんでこんなに小さくなってるの?」
「なんでか知らんけど小さくなったのよ。まぁ心配しないで心まで幼児化はしてないから」
「それが一番問題だろ」
「大丈夫よ。普通に貴方より弱くなったから」
「ホントかよ」
「ほんとほんと」
「ならいいよ」
「ルーミアなんかいうことは」
「ごめんなさい」
「いいよ別に」
「そうなのかー」
「それとルーミアをアンタの世話役にするから」
「は?」
ルーミアを俺の世話役にする?俺にルーミアに食われろってことか
「大丈夫、ルーミアはなんかアンタに好意を持ってるからなんでもするわよ」
「なんでもって」
「それにルーミアの方から頼んできたのよ」
「え?」
それは驚いた。あんなに俺たちを痛めつけて、負けたから今度は世話役になると、俺からしたら願ってもない話だけど、
「なんで世話役が必要なの?」
「あぁ言ってなかったわね。アンタには行ってもらう場所があるのよ」
「行ってもらう場所?」
「なんでいきなり」
「あの異変であんたがすっごく有名になっちゃったからよ」
「え?俺有名人なの!」
「そう、でもアンタにとっては最悪よ」
「というと」
「簡単に言うとね強いひとがアンタを見つけたら襲い掛かってくるのよ」
「なんで?!」
「アンタは異変の時に幻想郷でも強い方にはいるルーミアを倒したから、興味本意でアンタに戦闘を
仕掛けてくる奴がいるのよ」
「そのために一時的に避難するってこと」
「それなら早く行こう」
「分かったわ。行ってらっしゃい。場所はルーミアが知ってるわ」
「OK!それじゃあ行ってくる」
◇
「あのー、ルーミア・・さん?」
「ルーミアで良いのだー」
「それじゃあルーミアその言葉遣いはなに?」
「キャラなのだ」
「そうなんだ」
「そうなのだー」
なんか本当に自分の子供と居るみたいでかわいいな。
「ルーミア場所は」
「うーんっと、確かこと辺りにっと……あった!」
「あな?」
「これに落ちればいい。そうすれば旧都に繋がる」
「それじゃあ入るか」
そして俺は、その穴に飛び込み暗く狭い道をルーミアと滑り落ちていった。
ドスンッと落ちた場所は門の前だった。
「へぇーここが旧都との入口」
「そうだよ」
「それじゃあ入ろうか」
そして、歩いて門の前まで向かう。門の前には妖怪が門番をしていた。
「何者」
「紫に言われてきた」
なんかルーミアその姿にその強気の声は似合わないな
「分かった。通す」
ドドドーッと重い音を立てながら門が開く。
開いた目の前には身長が高い人とルーミア位の背の人がいた。
「よく来たな。紫から大体事情は聞いている。まぁ気が済むまでいるといい。私は勇儀だ。よろしく」
「私は萃香だよ。よろしくね」
「よろしく」
萃香は和也をジロジロ見ながら言う
「へぇーアンタがルーミアを倒したのか。信じられないね」
「まぁな一度戦ってみたいものだ。でも、安心しろ、いくら鬼でも礼儀はわきまえる」
「鬼?」
「鬼もわかんないのか?まぁなんだろうな、とりあえず強い妖怪って覚えてればいい」
「分かった」
「勇儀、とりあえず地霊殿につれていかなきゃ」
「そうだったな。和也ついてきてくれ」
「はい」
「(ルーミア、地霊殿って何?)」
「(地霊殿っていうのは目の前に見えているでっかい洋館の事をいうんだよ)」
「(へぇーそんなんだー)」
「(そこにはさとり妖怪が住んでいるんだ)」
「(そういえば聞いたことあるな)」
「(結構有名だからね)」
そうヒソヒソと話していると
「着いたぞここが地霊殿だ」
「おー!かなり大きい」
「そうでしょ」
ーーーーん?誰だろう
「私はここ地霊殿の主さとりと言います。よろしく」
「よろしく」
ーーーーさとり妖怪って言っても何をする妖怪なんだろう。
「それはこういう事です」
「え?」
今心を読んだよね。え?どうやって?
「それが私の能力だからです」
「また読んだ」
すごいな。こんな能力持っていたらすごく使い道があると思う。
「そうでもないですよ。勇儀ありがとう連れてきてくれて」
「こんなのどうってことないよ」
「じゃねさとり」
「さようなら萃香」
「まぁ立ち話もなんですし、中に入りましょうか」
「うん」
〜〜〜少年少女移動中〜〜〜
それから俺はこの場所を少しさとりと一緒に見て周り最後にお話したいと言って、一つの部屋の中に入った。
そこにはさとりと同じくらいの帽子をかぶった女の子が座っていた。
「お姉ちゃん、その人が言っていた人?」
「そうよ、今日来たの」
「こんにちは」
「こんにちは、私は古明地こいし。よろしく!」
「よろしく」
すごい元気な子だな。この子は見た目どうりって感じだ。
「それじゃあ私は見た目よりどう見えてるんですか?」
「い、あ、えっと少し大人かな?」
「そうですか」
本当に今日は出会いが沢山あったな。小さくなった版のルーミアに鬼の2人そして、古明地姉妹出会いはいい事だ。でも、幼い子が多いような
「そうですね。出会いはいい事です。それが例え幼い子でも。フフフ」
「あはは、ほんと困ったな。心の中を覗かれるのは」
「そうでしょ。この能力は使える反面見たくない心まで聞いてしまうんですよ」
「それはきついね」
「そうでしょ!だから私が・・・」
ん?どうしたんだ
「和也さん」
「はい」
「これから私達地霊殿や旧都を知ってもらうために少し昔話をします。いいですか?」
「大丈夫ですよ」
「それじゃあ分かりました」
私も聞いていていいのかな
「ルーミアさんもいいですよ」
それで私達は自分たちの昔の話を語った。




