1話
転校生って、どんな物語にもぴったりな役。
転校生が超能力だった!とか、異世界の人だった!とか、ファンタジーにはお決まりで。
誰でも一度はあこがれるけど
大きくなったら忘れてしまう
サンタさんを信じる心のようで
そんなのに憧れ真っ盛りな小学6年生。
私、原茂美樹。
お母さん、あと3ヶ月で小学校も終わりです。私立の小学校を受験したら、受かりました。お母さん、私受かったよ?すごいでしょ?しかも転校生になれるんだよ?
それなりにお嬢様だった美樹は、春から私立の中学校に通うことになった。
寒い北海道を離れ、母のいる東京に引っ越すことになった美樹だったが、なぜか1ミリも不安はなかった。人はどんな時も不安が付きまとう。
不安がないのは、幼い証拠。
「京北中」と呼ばれるその学校は、東京では公立と変わらない雰囲気で、かえって人気の学校だった。勉強よりも心の育成を大切にし、生徒は皆落ち着いていて、校舎もきれいだという。
「健全な教育」が売りの学校だった。
母の元に行きたいだけで、北海道の小学校に不満は一切なかった美樹にとっては、京北中は最適な環境となるはずだった。
どうでしたか?初投稿なので、このサイトの仕組みも、文章の書き方も全く分かりません。
これから頑張っていくつもりですので、どうぞよろしくお願いします。