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14:疑問

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「びっくりしたぞ、まさかこんな時間に城に来るなんて思わなかったから。災難だったなぁ……」

 私は無事に城に保護されました。お仕事中だった王様が温かく迎え入れてくれます。

「シエルには儂から連絡を入れておこう。どうせ、今回の仕事は儂の依頼だからな」

「ありがとうございます……ごめんなさい、こんな時間に」

「いや、いいんだ。頼ってきてくれて嬉しいぞ」


 私は、人間達がいるフロアへ案内されました。

 夜なので、他の人間達は皆眠っているようです。

「こちらのお部屋をお使いください。人間用の部屋でございます」

 馬の獣人のメイドさんが扉を開けてくれました。大きくて重たそうな扉です。

「わぁ!」

 とても広い部屋です。真っ赤な絨毯にクリーム色の壁と天井、天涯付きのベッドのカーテンは絨毯と同じ赤で金色の模様が入っています。

「何かお困りのことがあれば、お申し付けくださいね」

 メイドさんはそう言うと、一礼して扉を閉めました。

 この城の使用人の皆さんは、とても丁寧な対応をして下さいます。ここでの人間は、江戸城のお犬様のようなものなのでしょうか。


 今日は沢山のことが同時に起こり、濃厚な一日となりましたね。

 新たな疑問も湧きました。

 ペットショップのオーナーのレザンさん、獣人ではない私にいかがわしい事をしようとしました。

 獣人と人間の間に、そういう事は成り立つのでしょうか。

 獣人が人間に、人間が獣人に恋愛感情や劣情などを抱く事はあるのでしょうか。それとも単にレザンさんが変わった趣味の持ち主だったのでしょうか。


 この世界での人間の立ち位置がまた曖昧になった事件でした。

短いですが、切りがいいので上げました。

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