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詩集 迷い道

それでも新しい年を迎えなければなりません

作者: 小日向冬子

大掃除など無理にしなくていいんじゃないって

うっすらと余裕の笑いさえ浮かべて

そう、昨日まではあんなに強がっていたのに


新年までのカウントダウン

目につき始める現実

コンロの周りに茶色くこびりついた油

中途半端にはげかけたフローリングのワックス

明るい日差しを遮る窓ガラスの汚れ


ひとつひとつを目の端にとらえながら

年末の街中の喧騒のように

わたしの中でせめぎ合うたくさんのわたし

平凡な日常に負い目を感じながらも

壊れた自分を引き受ける覚悟などないままに


そうして自分をいたぶることばだけを重ねながら

わたしはいったい

何に裁かれることを恐れているのだろう

誰に言い訳をしようとしているのだろう


まるでいまだに

小さな子どもであるかのように

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