それでも新しい年を迎えなければなりません
大掃除など無理にしなくていいんじゃないって
うっすらと余裕の笑いさえ浮かべて
そう、昨日まではあんなに強がっていたのに
新年までのカウントダウン
目につき始める現実
コンロの周りに茶色くこびりついた油
中途半端にはげかけたフローリングのワックス
明るい日差しを遮る窓ガラスの汚れ
ひとつひとつを目の端にとらえながら
年末の街中の喧騒のように
わたしの中でせめぎ合うたくさんのわたし
平凡な日常に負い目を感じながらも
壊れた自分を引き受ける覚悟などないままに
そうして自分をいたぶることばだけを重ねながら
わたしはいったい
何に裁かれることを恐れているのだろう
誰に言い訳をしようとしているのだろう
まるでいまだに
小さな子どもであるかのように