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【おちゃの絵日記】 おちゃ漬け  作者: 越智屋ノマ
第1章: 絵日記スタート から 茶太郎が生まれる前まで
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聞こえることと理解(わか)ること

(以下は、2013.1に『おちゃっぱガーデン』に掲載した内容を再編したものです)


 お腹の赤ちゃんの聴覚は、妊娠6か月くらいから出来始めてくるそうで。8ヶ月くらいで聴覚がほぼ完成するらしいですね、腹壁を通じて外の音や声が聞こえるそうです。

 『赤ちゃんは、ママ・パパの声をしっかり聞いて育っています。だから積極的にママ・パパは赤ちゃんに話しかけてあげましょう。絵本を読んであげるのも良いですね』――なるほどふむふむ。プレママ雑誌を読みながら、おちゃも納得いたしました。たしかに、喧噪の中でストレスフルに過ごすよりも、お腹に話しかけたり心地よい音に包まれたりして過ごすほうが母にも子にも良いはず。

 ちょうどそのころには胎動もハッキリ感じられるようになりますし、日に日にお腹も大きくなるので「おぉ~」と感慨にふけります。……ママンらしく、たまにはおちゃもお腹に話しかけてみたりして。

 ところがですね、


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)

ママの声に対して胎動で返事をしてくる我が子――そういう旨の投稿記事を目にすると、「いやいや。それってただの偶然だからさぁ」と、わざわざツッコミ入れたくなるおちゃでした。胎児の聴覚が出来上がるのは間違いないんだろうけど。外のできごとに対して、赤ちゃんがお母さんのお腹たたいて反応するとかはちょっと違う気が。聞こえてきた音を言語として理解するには、まだ早いでしょ~? という具合に、ニヤリとしてしまうひねくれ者です。

 ところがですね。実際に、じぶんの行動にリンクするかのようなグッドタイミングでの胎動を経験すると,

「え!? まさか今、反応した??」という気分になってくるから不思議なもんです。


 ――エヴァンゲリヲン新劇場版Q――前作『破』が上映されてから早3年が経ちまして、昨秋(2012年)についに上映されましたね。じぶんも上映されるや映画館に乗り込みまして、そのとき初めて我が子が中から反応したのかと思えるようなグッドタイミングな胎動を経験しました。

 映画のストーリーはとても難しく、恐縮ながら、おちゃの読解力では理解が及びませんでした。「い、今どういう状況なんだ? 誰かシンジくんに現状を説明してくれ! ついでに観客にも」と心で叫びながら一生懸命に観ていたのですが、

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)

「ど、どーした!? あんたも綾波にひとこと言いたいのか?」と思うほど、良いタイミングで我が子が大きく動きました。数週間前から「ニョッ」「どごっ」とたま~に気ままに胎動していた我が子ですが、今回ばかりはけっこう強く、良いタイミングで。母の心の叫びに連動するかのように。

 いや。ホントはたまたまそのとき動いただけだと分かるんですけれどね。それでも、なんか時間を共有したような気分になるのは親心ってヤツですか? お腹に話かけたタイミングで胎動が返ってきたりしたら、そりゃ確かに「あら。うちの子ったらあたしの声聞こえたのね♪」って思いたくなっちゃうのも納得でした。

 また別の日の買いもの中に有線放送でモゴル800の『小さな恋の歌』が流れたときに、4小節くらいの間は拍を刻むようなタイミングで胎動してたので、「聞こえてるのかなぁ」って気分になりましたね。「うちの子、音感がいいのかもね」――とか想像を広げてしまいます。当事者になると、どうやら判定が甘くなるようでした。



<おちゃのおねがい>

 記載内容はサイト管理人の個人的な感想なので、必ずしも医学的な正確性を保証しません。情報の参照にあたっては、閲覧者さまご自身の責任でご判断いただくようお願いいたします。当サイトをご覧になったことで生じた不都合などについて、当サイト並びに管理人は一切の責任を負いません。

ご了承お願いします。

挿絵(By みてみん)


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