出逢いを求めて
とりあえず最低限の確認を済ませると移動する事にした。
森で迷子になったら、動き回るのは良く無いが、それは助けが来ることが前提の話しだ。
現状細かい能力の解析をするより、水は出せるので食料の確保が最も優先順位が高い、最も望ましいのは友好的な人との接触などが考えられるわけだ。
何のあても無いが森を適当に進む事にした。
途中で手頃な木の棒を拾った。
武器としては心もとないが、無いよりましなのである。
出来れば暗くなる前に村を見つけたかったが、暗くなって来たので適当に拾ってきた木を燃やして暖をとる事にした。
地球で言うと春と言う感じの温度で夜になると随分冷えてくる。
焚き火の火が消え無いように多めに枝をくべた。
思った以上に疲れていたみたいで、火を眺めながらウトウトしているとバキバキと木おへし折る様な音が聞こえてきた。
巨大な黒い狼である。全身に傷を負い、何かから逃げて来たようだ!!
こちらに凄まじい敵意を向けてきている。
棒を正面に構えて立ったは良いが、凄く怖い、唾が上手く飲みこめ無い。
黒い狼が襲いかかってきた。
一撃て押し倒されてしまったが噛まれるのだけは防ぐ事が出来た。
生活魔法の水を黒い狼の肺に何発も入れてやると何とか倒す事が出来た。 改めて見るとやはりデカい、 3メートル以上は有りそうだ。
傷を見ると既に瀕死の重傷を負っていた様だ。
「おい坊主、大丈夫か?」
ふりむくと、猟師風の男が声をかけて来た「ハイ、何とか大丈夫です」
「それは良かった。実はその狼を追っていたんだが、良ければ売ってくれないか?」
村に行く道や知りたい事も沢山ある、ここは売るべきだと判断して、言い値で売る事にした。
今は金が無いので村に着いたら払ってくれると言われた、これは此方からお願いしたいぐらいだ。
「新人の冒険者みたいだが、どうやって仕留めたんだ?」
「既に弱っていたので何とか生活魔法の水で窒息死さる事ができました。」
「生活魔法か、偶然にしても良かったな、モンスターだったら生活魔法は効かなかったぞ。」
「コイツモンスターじゃ無いんですか?」
「ああ、コイツは並みのモンスターより強いが、ただの動物だ、魔法抵抗を持って無かったから生活魔法が効いたんだろう。」
一応、冒険者になる為に、森の奥から出て来たと言ったら、信じてくれたので良かった。
オッサンがウサギ肉のスープを作ってくれた。
アッサリしていてとても旨いスープだ、スープを飲んだら、安心したのか、疲れていたからかわからないが直ぐに寝てしまった。




