鎧、後編
あっと言う間に3日の時が流れた。
「おはようございます、つばさ様」
「おはようミーちゃん、朝食を食べたら鎧を受け取りに行くから、準備して」
「ハイ」
ミーちゃんとの生活も、多少は慣れてきた、美人は3日で飽きると言うけど、全然あきそうにない。
地球に居た時は、1人暮らしのボッチだった俺には、ミーちゃんとの生活は、凄く刺激的だ。
別にエッチな事を出来るわけではないけどね………
俺達は、朝食を食べると、早速鎧の受け取りに出かけた。
「いらっしゃいませ、」相変わらずドワーフの男と女の区別は付かないが多分、おばさんドワーフいた。
「鎧の受け取りに来ました」
「こないだの、出来てるはずだよ、ちょっと待っとくれ」
おばさんドワーフはそう言って奥へと消えていった。
「父ちゃん―お客だよ」と大きな声でが聞こえる。
「鎧は、出来てるから、こっちに来てくれ」
「つばさ様、この店は相変わらずですね」
「そうだね、でも冒険者の受け付けのお姉さんも、この店は評判がいいて言う話しだから、腕はいいんじゃあないかな?」
そんなコソコソ話をしながら奥へと行くと、2つの鎧が並べてあった。
「これが注文の鎧だ、男の方から確認してくれ」
注文通りのシンプルな鎧だ、色合いも、森で使う事を想定して、芝色に塗られている、縫い目も外からは確認出来ず、ほつれる事はなさそうだ。
「いい出来ですね」本当は、鎧の良し悪しなどよくわからないが、何となく良さそうな気がする。
「お前さんの鎧は、内側の皮をオーガの皮で統一して、中と外の皮をバトルベアの皮を使って作った。 特に小楯は、篭手にもなる様工夫した、それにオーガの骨を中に仕込んで有るから、相当の防御力が有るぞ」
なるほど皮の小楯は腕にはめる事も、手で持つ事も出来る。
一度着てみると、随分と軽くて動きやすい。
「着やすいし、いい感じですね」
「次は、女の方だな。 こっちは、ロボウジャの毛皮で作った。 防御力をより回避力に優れた鎧だ」
「本当ですね、鎧を着ると体が軽くなった気がします」
「狼系モンスターの毛皮だから、犬や狼の獣人とは、特に相性がいいんだ」
「確かに、私にピッタリですね」
ぬいぐるみの様な手で、俺達が着ている鎧を確認すると「2人とも、調整の必要はなさそうだな、次は武器だが」
見せられたのは。 俺には、ロングソードぽい剣。 ミーちゃんにはサーベルだった。
「ロングソードは、ちょっと扱った事が無いから別のは無いですか?」
「この剣は、ロングソードではないぞ。 特に名前も無いんだが槍と剣の間だな」
「リカッソの部分を持ちやすくしてあるから、槍の様に使えるし、もちろん剣としても使える」
なるほど、言われて見れば、対モンスターを考えると、有効性は高そうだ。
持ってみるとバランスもいいし、使いやすそうだ。 少し迷ったがこの剣に決めた。
ミーちゃんも、サーベル確認して、納得していたので、そのまま決めた。
ヌイグルミみたいなドワーフなのに、なかなか見る目もあるみたいだ。
更に、用意されていた、冒険者に必要な機材を受け取り、店を後にした。




