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夜の森

 

 

 食事の後片付けも、奴隷の子がしてくれたのは、とても助かった。



 「俺がおきてますから、寝て下さい」実際、昼間にシッカリ仮眠をとったので全く眠く無いのだ。



 しかし彼女らも、捕まったと言っても、たったの1日だけのためか、疲れは有っても、眠れ無いみたいだ。



 「明日は、1日歩く事になると思いますから、しっかり休んだ方がいいですよ」



 「それが疲れてはいるのですが、なかなか寝つけなくて、そちらに座ってもよろしいですか?」そう言うと、俺の隣に座った。




 「つばさ様、町まではそれほど遠いのですか?」



 「そうですね、だいたいですが、40キロぐらいだと思います」



 普段運動をしない女性の足では、1日で町にいくには厳しい距離と言わざるおえない。



 そんな話しをしてた時である。



 唸り声だ!!



 すぐさまマップを確認すると、モンスターがこちらに向かって移動している。



 「慌てずに聞いて下さい。 どうやら、ゴブリンがこちらに近づいてるみたいです」



 そう俺が告げると、奴隷の女の子が「私も戦います、いや戦わせて下さい」そう言ってきた。



 「モンスターと戦った経験は、あるんですか?」



 「いえありません。 ですが見ての通り私は、獣人族ですから多少は戦えると思います」



 獣人族とは、肉体的に普通の人間より強く、戦闘に適した種族と言われている、その中でも彼女は狼の獣人族で、スピードもパワーも優れた種族だ。



 「わかりました、でしたらこの剣を使って下さい。 でも絶対に無理はしないで下さいね」とゴブリンが使っていた剣を渡した。



 森の中から3匹のゴブリンがあらわれ、走ってつこんでくる。



 一番強そうな槍を持ったゴブリンに向け魔法で先制攻撃を仕掛けると、走って間合いを詰める。


 槍を持つゴブリンは、近い間合いでの槍の扱いを知らないらしく、動きが無茶苦茶である。



 「そんな、幼稚な攻撃を食らうかよ!!」槍を跳ね上げると、返す刀を突き刺して倒すと、振り向き様に、2匹めのゴブリンを倒す。



 最後のゴブリンを見ると、獣人の女の子と戦っている、劣勢だ!!



 ゴブリンに、後ろから風魔法で足首を切った。


 バランスを崩した瞬間を見事に捉え、ゴブリンを倒した。



 戦闘センスもなかなかである、神の祝福を受ければ、一流の戦士になれるかも知れない。



 「みんな怪我は、ありませんか?」



 「大丈夫です」



 全員怪我は無いみたいで、ホットした。



 彼女たちは、まだ不安そうだ。



 「つばさ様、まだゴブリンはいるのでしょうか?」と娘さんが聞いてきた。



 「まだいると、思います」



 「つばさ様、夜の移動が危険なのは、分かりますが、町に向けて出発できませんか?」



 「そうですね。 まだゴブリンの生き残りが、この辺りにうろついてる可能性は高いので、皆さんの体力しだいですね」



 こうして、夜を徹して森を進んだ。



 やはり女性の、しかも歩くのに適した靴でも無いと、思う様に進む事は出来ないが。



 それでも、太陽が見え初めるころには、馬車が通る事の出来る道まで出る事が出来た。



 体感では、1・2時間で1キロぐらいだと思う、ちなみ0・2時間は休憩だ。



 まだ危険な場所を脱したわけでは無いが、マンティネイアさんとセンティネイアさんは、歩けそうに無い。



 明るくなってきた事だし、肉入りスープとパンで朝食にした。



 もちろん、獣人の子が作ってくれたスープだ。


 「皆さん流石に疲れてるみたいなので、仮眠をとって下さい」



 「つばさ様、もうしわけありませんが、その言葉に甘えさせてもらいます」



 流石にみな疲れがピークに達してたのか、すぐに寝てしまった。



 道の少し広い場所で、焚き火の火の番をしながら、彼女たちを見ると。


 奴隷の子らは、コーヒー豆の麻袋の様な服に、ベルトをしただけの粗末な服で、頑張れば見えそうで、気になって仕方がない。



 何処が見えそうかだって?? それは、全てさ。



 そして、俺は意外に努力家なんだ。


 などと、賢者タイムに入りそうになった時。



 馬車が通りかかった。

 

 みんなを起こすと、急いで馬車を止めて事情を説明しら、 町まで乗せていってくれる事になった。



 「そりゃトンだ災難だったな」



 「つばさ様が助けてくれなければ、ゴブリンの巣に連れこまれてしまいましたわ」



 町に着くと、俺は冒険者ギルドに報告にいくために別れた。



 「つばさ様、お礼がしたいので、明日にでも、我が家に来て下さいね」



 「分かりました、では明日お伺いいたします」



 冒険者ギルドに行くと、あのお姉さんが受け付け場所に行った。



 「あら、つばさ君早いのね」



 「普通は、もっと遅いんですか?」



 「夕方に来る事が多いかな、それで今日はどんなご様」



 「ゴブリンに捕まって、移動してる人達を救出しましたので、その報告を」



 「それで近くを捜索して、ゴブリンの巣を見つけたので、半数以上は倒したと思います」



 「え? 人で戦ったの」



 「はい、巣に捕まった人が居るかも知れないので中に入りました」



 「でいましたか?」



 「いえ、巣にはメスの鹿だけでした」



 「つばさ君は、確かカード化出来たわよね、証拠のゴブリンや鹿のカード化はある?」



 「ここにあります」



 ゴブリンのカードと鹿のカードを出して渡したた。



 「子供のゴブリンも多いですね、この鹿はゴブリンを出産する直前だし」



 「凄い、ゴブリンリーダーカードも有るじゃない、よく倒せたわね」



 「そのデカいゴブリンは、強かったですよ、そんなの居るとは、考えもしなかったんで」



 「そうよねー、普通のモンスターでもまず町の近くでは見ないのに、増してやゴブリンなんてねー」



 「それで、巣にはまだゴブリンが居るのね」



 「はい、巣を見つけたのが夜だったので、多分狩りに出てるゴブリンが居ると思います」



 「分かりました。 貴重な情報をありがとうございます。 このカードも買い取りで言いわよね?」



 「お願いします」



 「巣を発言しての報告が金貨5枚とゴブリンと鹿の討伐の報奨金を全部を足して、聖貨12枚と金貨37枚と銀貨54枚骨硬貨32枚ね」



 「本当は、災害指定モンスターなら、もっと高くても言いと思うんだけど、ゴブリンのイメージがね」



 「これだけ貰えれば、十分ですよ」



 「そう? なら良かったわ。 ところで、つばさ君てゴブリン食べた事ある?」



 「無いですよー」



 「私も食べた事無いんだけど、ゴブリンて美味しいらしいわよ」



 「機会があったら、食べてみますね」


 報告も終わったので、まだ昼前だが、ナギサへと帰る事にした。

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